第513回:イタリアで自動車販売店になる方法

2017.08.04 マッキナ あらモーダ!

フォルクスワーゲン販売店のはずが!?

先日、クルマを運転していたときである。自分が住む街でも、最近あまり来たことのなかったエリアだ。道路脇に、シトロエンの看板を目撃した。

あれ、こんなところにシトロエンの販売店があったっけ?

帰り際にもう一度見てわかった。今までのフォルクスワーゲン販売店が改装されて、シトロエンの販売店になったのだった。

話はまだ続く。そこから1kmほど走ると、今度は青地に白のフォルクスワーゲンマークが現れた。こちらでは、従来あったトヨタ販売店の上の階に増設するかたちで、フォルクスワーゲンの販売コーナーが設けられていた。

イタリアの地元販売店は、同じ場所にありながら取り扱いブランドを変えたり、増やしたりすることが頻繁にある。ボクが住むシエナとのその周辺でも、ボクが知っている20年間で以下のような変化があった。
・オペルの店がトヨタの店に
・プジョーの店が三菱の店に
さらには
・日産の店がシボレー(GM大宇)の店となり、続いてDr(中国・奇瑞汽車のイタリア組み立て生産車)の店に
という3変化を遂げた店もある。

そうした店では、昨日までAブランドを売っていたセールスマンたちが、今日は別のBブランドを売っている。

わが街に新しくできた、シトロエンの販売代理店。2017年7月撮影。
わが街に新しくできた、シトロエンの販売代理店。2017年7月撮影。
上写真のシトロエンディーラーはもともと、フォルクスワーゲンの代理店だった。2016年9月。
上写真のシトロエンディーラーはもともと、フォルクスワーゲンの代理店だった。2016年9月。
こちらは、トヨタとシュコダの代理店。2015年8月の光景。
こちらは、トヨタとシュコダの代理店。2015年8月の光景。
2017年7月。トヨタの代理店の上に2階部分が増設され、フォルクスワーゲンを扱うようになっていた。
2017年7月。トヨタの代理店の上に2階部分が増設され、フォルクスワーゲンを扱うようになっていた。
大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住21年と脈絡なき人生を歩んできたものの、おかげで妙に顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーターとして執筆活動に携わると共に、NHKラジオフランス語テキストでも活躍中。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』レギュラーリポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストなど、ラジオでも奮闘している。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。

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