第152回:サービス過剰なクルマとロボの娯楽大作
『トランスフォーマー/最後の騎士王』

2017.08.03 読んでますカー、観てますカー

日米両国で発展した物語の最新作

前作『トランスフォーマー/ロストエイジ』でオプティマス・プライムが地球から去り、バンブルビーが暫定リーダーとなってディセプティコンと戦っていた。倒されたはずのメガトロンも復活し、オートボットたちは苦戦を強いられる……。

3年ぶりの新作『トランスフォーマー/最後の騎士王』のストーリーを説明しようとしたのだが、知らない人にはまったく意味不明だろう。前回も同じようなことを書いたような気がするが、仕方がない。映画を楽しむためには、『トランスフォーマー』の世界観を知っておくことが必要なのだ。トランスフォーマーというのは、もとをたどると日本製の変形合体ロボット玩具である。アメリカでも大ヒットし、日米両国で30年以上にわたって物語が発展してきた。

現在上映中の『パワーレンジャー』も、日本の『スーパー戦隊シリーズ』がもとになっている。日本で放映された番組の戦闘シーンだけを使い、新たに撮影したドラマ部分と合体させてローカライズした作品がアメリカで大ヒット。ふんだんな予算を使い、娯楽大作映画に仕上げたわけだ。日本人は『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まる赤・青・黄・ピンク・緑の衣装に身を包んだヒーローに慣れ親しんでいるから、中身がアメリカ人の高校生だとギョッとする。

『トランスフォーマー』はテレビアニメやコミックでさまざまなストーリーが展開していて、マニアでなければ全体像をつかむのは難しいかもしれない。知名度が上がったのは、2007年に実写映画の『トランスフォーマー』が公開されてからだろう。スティーブン・スピルバーグ(製作総指揮)、マイケル・ベイ(監督)というビッグネームがタッグを組んだ作品でもあり、世界的に大ヒットした。

© 2016 Industrial Light & Magic, a division of Lucasfilm Entertainment Company Ltd., All Rights Reserved
© 2016 Industrial Light & Magic, a division of Lucasfilm Entertainment Company Ltd., All Rights Reserved拡大
© 2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro. © 2017 Hasbro. All Rights Reserved.
© 2017 Paramount Pictures. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS, and all related characters are trademarks of Hasbro. © 2017 Hasbro. All Rights Reserved.拡大
 
第152回:サービス過剰なクルマとロボの娯楽大作『トランスフォーマー/最後の騎士王』の画像拡大
 
第152回:サービス過剰なクルマとロボの娯楽大作『トランスフォーマー/最後の騎士王』の画像拡大
 
第152回:サービス過剰なクルマとロボの娯楽大作『トランスフォーマー/最後の騎士王』の画像拡大
鈴木 真人

鈴木 真人

名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。

あなたにおすすめの記事
新着記事