【スペック】全長×全幅×全高=4703×1904×1282mm/ホイールベース=2740mm/車重=1785kg/駆動方式=FR/6リッターV12DOHC48バルブ(497ps/6500rpm、58.1kgm/5750rpm)/価格=2299万5000円(テスト車=2450万8050円)

アストン・マーティン ヴィラージュ(FR/6AT)【試乗記】

まさに、悍馬 2011.09.06 試乗記 アストン・マーティン ヴィラージュ(FR/6AT)
……2450万8050円

かつて存在したモデル名で生まれた、新型アストン・マーティン「ヴィラージュ」。スポーツカーとしての実力はどれほどのものなのか? ワインディングで試した。

お得な(?)2300万

「馬をひけい!」
2011年に織田信長が生きていたとして、六天魔王・信長がこう叫んだとき、出てくるにふさわしい馬、現代でいえば自動車はなにか? やっぱり英国のサラブレッド・スポーツカー、アストン・マーティンがいいのではないか、と私は思うわけです。

今年3月のジュネーブショーで発表されたアストン・マーティンの新しい12気筒モデル、「ヴィラージュ」が早くも上陸している。大型アストンのスタンダードモデルたる「DB9」と高性能版「DBS」の間に位置づけられる、豪華グランツーリズモである。
とはいえ、2299万5000円という価格は、とんでもなく高価なDBSの3412万5000円よりも1000万円以上低く、DB9の2178万150円に100万円ほど上乗せしたに過ぎない。それでいて、馬力は497psと、DB9の477psの20ps増しで、DBSの517psに迫り、DBSと同じ20インチ径のタイヤ&ホイールを履き、軽量かつ耐フェード性に優れるCCM(カーボン・セラミック・マトリックス)ディスクブレーキを標準装備する。19インチ、鋳鉄ディスクのDB9に対して、たいへんお買い得になっているのだ。

ヴィラージュは、そのデザインが示唆しているように、技術的には発表以来8年を経過したDB9のアップデイト版で、主にDBSでつちかったテクノロジーが惜しみなく投入されている。商業的にはDB9をはじめとするVHアーキテクチャーの最終売りつくし(←筆者の憶測)バーゲンモデルといえる。手づくり少量生産のアストン・マーティンといえども、近い将来、より環境に適した新世代――それはメルセデス・ベンツとの提携によるという噂があるけれど――の導入を急がねばならないからだ。

なお、ヴィラージュとはフランス語でベンド(曲がり)、カーブ、コーナー、あるいはチェンジ、シフトの意だそう。80年代に一度使われている名称ではあるけれど、初代ヴィラージュは短命に終わっている。ここを抜ければ、次は全開にできるつなぎ、ということで与えられた。いやいや、ヴィラージュこそドライビングの喜びだ! セ・ラ・ヴィ。

牛7頭分のレザーでしつらえられた「ヴィラージュ」のインテリア。センターコンソールのパネルは、写真のアルミのほか、マホガニーやバンブー(竹)などウッド類も選べる。ガーミン社との共同開発によるカーナビゲーションシステムは標準。
牛7頭分のレザーでしつらえられた「ヴィラージュ」のインテリア。センターコンソールのパネルは、写真のアルミのほか、マホガニーやバンブー(竹)などウッド類も選べる。ガーミン社との共同開発によるカーナビゲーションシステムは標準。
ホイールサイズは前後20インチ。タイヤは「ピレリPゼロ」で、フロント245/35、リア395/30となる。
ホイールサイズは前後20インチ。タイヤは「ピレリPゼロ」で、フロント245/35、リア395/30となる。
「ヴィラージュ」の名は、1980年代に誕生したアストン・マーティンのリバイバル。新型は「DB9」の兄弟車として2011年のジュネーブショーでデビューした。当然、シルエットも「DB9」似。
「ヴィラージュ」の名は、1980年代に誕生したアストン・マーティンのリバイバル。新型は「DB9」の兄弟車として2011年のジュネーブショーでデビューした。当然、シルエットも「DB9」似。

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