ボルボ・グループの新ブランド「ポールスター」がスタート

2017.10.19 自動車ニュース
上海で発表された「ポールスター1」。
上海で発表された「ポールスター1」。

ボルボ・カー・グループの中で電動のハイパフォーマンスカーを扱う新しい独立ブランド「ポールスター」は2017年10月17日、中国・上海で同ブランド最初のモデルとなる2ドアスポーツカー「ポールスター1」を披露した。併せて、新工場の建設やポールスター車の販売方法など、同ブランドのビジネスに関する構想も発表した。

ポールスター(polestar)とは英語で「北極星」の意。車両には星をかたどったエンブレムが掲げられており、ボルボの名はない。
ポールスター(polestar)とは英語で「北極星」の意。車両には星をかたどったエンブレムが掲げられており、ボルボの名はない。
ボルボ・カーズデザイン担当上級副社長兼ポールスター最高経営責任者(CEO)のトーマス・インゲンラート氏。
ボルボ・カーズデザイン担当上級副社長兼ポールスター最高経営責任者(CEO)のトーマス・インゲンラート氏。
ポールスター最高執行責任者(COO)のジョナサン・グッドマン氏。
ポールスター最高執行責任者(COO)のジョナサン・グッドマン氏。
「ポールスター1」のリアビュー。エクステリアデザインは、2013年のフランクフルトショーで発表された「ボルボ・コンセプト クーペ」の発展形といえるもの。
「ポールスター1」のリアビュー。エクステリアデザインは、2013年のフランクフルトショーで発表された「ボルボ・コンセプト クーペ」の発展形といえるもの。
日本のakebono(曙ブレーキ)のブレーキシステムが用いられている。
日本のakebono(曙ブレーキ)のブレーキシステムが用いられている。
「ポールスター1」のインテリア。
「ポールスター1」のインテリア。

第1弾は600psのハイブリッドスポーツカー

今回発表されたポールスター1は、2リッターのガソリンエンジンと電動モーターを備えた2ドアクーペのハイブリッド車。ボルボのスケーラブル・プラットフォーム・アーキテクチャー(SPA)をベースにしながら、ポールスターのエンジニアが約50%新たに設計した骨格を用いており、最大で年間500台が生産される。すべてが左ハンドル車になるという。生産は中国で行い、顧客へは一般的な販売方法ではなく、サブスクリプション方式(ある一定の利用期間に対して、継続的に対価を支払ってもらう課金ビジネス)によって提供する。

ポールスター1の全長は約4.5m。ボディーの主要部分はカーボンファイバーで形成されており、これによって従来構造と比較して230kgもの軽量化を果たした。ねじり剛性も45%強化されており、ハンドリングの改善に役立っているという。

パワーユニットはボディーの前部に搭載された2リッター直4“T6”ガソリンエンジンと、リアアクスルの中心に直列配置された2基の電気モーターによって構成されている。最高出力600ps、最大トルク1000Nmというスペックを備え、電気モーター駆動(後輪駆動状態)だけで最長150kmの走行が可能。

また、“ダブルモーターユニット”と左右後輪の間にはそれぞれ遊星ギアが配置されており、ボルボ・グループとして初となるトルクベクタリング機構を持つ。車両の重量配分はフロント48:リア52と、運動性能を重視するスポーツカーらしいバランスがうたわれている。

生産は、上述のとおり中国で行われる。四川省の省都である成都に建設中の新工場「ポールスター・プロダクション・センター」(2018年半ばに完成予定)で2019年の半ばに始まる。

ポールスターブランドの第2弾としては、ボルボ・カー・グループ初の電気自動車(EV)「ポールスター2」が予定されている。米テスラの中型EV「テスラ3」がライバルの名として挙がっており、生産は2019年の終わりに始まる。それに続く第3弾「ポールスター3」はポールスター2より大きなEVのSUVで、価格的にはポールスター1と2の間に位置するものになるという。

ポールスターブランドの車両は100%オンラインで注文し、2年または3年を期限とした月額定額制方式による提供となる。契約に際して頭金はなく、月額にはピックアップとデリバリーのサービス、代車レンタルサービスなども含まれている。一方で、ポールスター車に触れることができる“路面店”として世界中に「ポールスター・スペース」を設ける予定だ。

(webCG)

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