第459回:“いい音”でクルマをより安全に
高級オーディオの米ハーマンの新技術を知る

2017.11.28 エディターから一言
デトロイトに隣接したノバイにあるハーマン・インターナショナルの北米自動車部門本社。2016年1月に開所した。
デトロイトに隣接したノバイにあるハーマン・インターナショナルの北米自動車部門本社。2016年1月に開所した。

JBL、マークレビンソン、ハーマンカードンなどの高級オーディオブランドを抱える米ハーマン・インターナショナル。自動運転社会に向けてクルマが大きく進化しはじめた今、同社が培ってきた音響の技術もまた、走行の安全に大きく寄与しようとしている。ミシガン州ノバイにある、同社の北米自動車部門本社を訪問した。

北米自動車部門本社の面積は約1万7500平方m。約1000人の社員がコネクテッドカー技術や車載オーディオ機器、テレマティクスなどの先進技術の研究・開発に従事している。
北米自動車部門本社の面積は約1万7500平方m。約1000人の社員がコネクテッドカー技術や車載オーディオ機器、テレマティクスなどの先進技術の研究・開発に従事している。
トヨタ、BMW、アウディなどを顧客に持つハーマンのコネクテッドカー技術やオーディオシステムは、現在、3000万台以上の車両に搭載されている。
トヨタ、BMW、アウディなどを顧客に持つハーマンのコネクテッドカー技術やオーディオシステムは、現在、3000万台以上の車両に搭載されている。
ハーマン・インターナショナルは、JBL、マークレビンソン、ハーマンカードン、インフィニティ、レキシコンなどの名門オーディオブランドを所有している。
ハーマン・インターナショナルは、JBL、マークレビンソン、ハーマンカードン、インフィニティ、レキシコンなどの名門オーディオブランドを所有している。

われわれは車内で何をすべきか?

自動運転の時代はもう目の前……と、有り体な報道を目にするたび、そののんきな青写真にげんなりする。クルマをきれいに走らせることの難しさと楽しさは一朝一夕には語れないし、そうやすやすと譲れない。そうお思いのクルマ好きの方は多いのではないだろうか。もちろん僕もその一人である。

とはいえ、だ。自動車の公益性をおもんぱかれば、自動運転技術は必然なのだと思う気持ちもある。日本を筆頭に多くの先進国が今後迎える高齢化社会でのモビリティーのあり方、人的ミスによる事故要素の軽減、そういうことを考えるほどに、それは錬磨すべきものであることに疑いはない。そして何より、周辺技術のコストダウンを伴った急速の進化がそれを強く後押ししている。もはや軽自動車までが用意するようになったACC(アダプティブクルーズコントロール)や、標準装備でない方が珍しいシティーエマージェンシーブレーキなどはその代表例だろう。

かくして、クルマに一定の運転技能を委ねられる、そんな未来があまねく訪れたとしよう。そうするとわれわれはその車中で一体何をするのか。パワポ作成やメール処理といったワーカホリックもいれば、ごはんや化粧といった娘さんもいるかもしれない。いずれも公衆の面前で機密ダダ漏れという話だが、モラル的なところは別として、飛行機の機内や電車の車内では普通に行われていることだ。

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