第66回:ユニバーサルジョイントの闇

2017.11.07 カーマニア人間国宝への道

これは大事件だ……

「カルカルハンドルも直りました~」という尾上メカからの連絡。私は、にわかには信じられなかった。

なにしろ、赤い玉号のステアリングの軽さはハンパじゃない。想像を絶する軽さなのだ。あの池沢早人師先生も「えええっ!」と絶句したほどで、中立から左右60度ずつ、全部遊びみたいなのである。そこより切ると急激に手応えが出てくるが、とにかく根本的に何かがおかしいとしか思えない。

で、今のところの最有力説は「キャスター角がメチャ浅い」というものだった。

ところが、尾上サービスの金髪カーマニア・酒井メカの提案「ユニバーサル、ちょっとやってみていーですか」で、それが直ったという!

2日後。私はコーナーストーンズに赤い玉号を引き取りに行き、さっそくそこらで試乗した。

走りだしてすぐ、異変を感じた。

こ、これは……。

直ってるかもしれない!

1kmも走ると確信に変わった。直ってる! 確かに直ってる! いままでと全然違う!

厳密には、10年前に乗っていた「ヨーコ様」こと黒い「328GTS」に比べると、まだ手応えは軽めだ。しかしそれは、アライメントやタイヤで変わるレベルの軽さ(たぶん)で、根本的な部分は確実に直っている!

これは大事件だ……。

コーナーストーンズでは“赤い玉号”が待っていた。
コーナーストーンズでは“赤い玉号”が待っていた。
“エノテン”ことコーナーストーンズの榎本 修代表。
“エノテン”ことコーナーストーンズの榎本 修代表。
“赤い玉号”のステアリング問題解決に歓喜するエノテンと筆者。
“赤い玉号”のステアリング問題解決に歓喜するエノテンと筆者。
清水 草一

清水 草一

お笑いフェラーリ文学である『そのフェラーリください!』(三推社/講談社)、『フェラーリを買ふということ』(ネコ・パブリッシング)などにとどまらず、日本でただ一人の高速道路ジャーナリストとして『首都高はなぜ渋滞するのか!?』(三推社/講談社)、『高速道路の謎』(扶桑社新書)といった著書も持つ。慶大卒後、編集者を経てフリーライター。最大の趣味は自動車の購入で、現在まで通算47台、うち11台がフェラーリ。本人いわく「『タモリ倶楽部』に首都高研究家として呼ばれたのが人生の金字塔」とのこと。

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