第208回:昔日のクルマ王国を見て思うトーキョーの将来 大矢アキオ、捨て身の路上調査員「イギリス編」

2011.08.26 エッセイ

第208回:昔日のクルマ王国を見て思うトーキョーの将来大矢アキオ、捨て身の路上調査員「イギリス編」

ロンドン・ビクトリア駅前で。
第208回:昔日のクルマ王国を見て思うトーキョーの将来 大矢アキオ、捨て身の路上調査員「イギリス編」

わっ、瞬間停電だ!

先日ロンドンの地下鉄に乗って、思わず「懐かしいーッ」と叫びたくなったものがある。瞬間停電だ。ホームに入線する前、一瞬ではあるが車内の照明が消えるのである。第3軌条(給電用レール)方式を使う地下鉄は、給電用レールをホーム直前で車両の片側のものから、もう片側のものに切り替えるらしい。その瞬間に停電が起こるのだ。

昔は、東京の丸ノ内線や銀座線でも瞬間停電があった。地下鉄のない東京郊外で生まれ育ったボクは、瞬間停電に都会の香りさえ感じたものだった。車内には停電のときだけ自動的に点灯する照明が備わっていて、その“なんちゃってアールデコ”調デザインが、これまたイカしていた。
「丸ノ内線の中古車両はブエノスアイレスに輸出されて生き残っている」というニュースを読んだことがあるが、彼の地でも瞬間停電をやっているのだろうか。

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。