第464回:素材の力で新しいライフスタイルを提案
アルカンターラに見る素材メーカーのブランド戦略

2017.12.16 エディターから一言
「ポルシェ718ケイマンGTS」のインテリア。シートやルーフライナーなど、各所にアルカンターラが用いられている。
「ポルシェ718ケイマンGTS」のインテリア。シートやルーフライナーなど、各所にアルカンターラが用いられている。拡大

インテリア用の高級素材として、クルマ好きの間でも広く知られているアルカンターラ。他企業とのコラボレーションなど、ライフスタイルやファッションの分野で積極的な取り組みを見せる同社の姿から、素材メーカーが推し進める最新のブランド戦略を読み解く。

アルカンターラが開催したカクテルパーティーの様子。会場のいたる所にレベッカ・モーゼス氏のアート作品が展示されている。
アルカンターラが開催したカクテルパーティーの様子。会場のいたる所にレベッカ・モーゼス氏のアート作品が展示されている。拡大
会場の入り口で来場者を出迎えていた、戦前のグランプリカー「ブガッティ・タイプ59/50S」(手前)。
会場の入り口で来場者を出迎えていた、戦前のグランプリカー「ブガッティ・タイプ59/50S」(手前)。拡大
「ブガッティ・タイプ57SCアトランティック」と、間もなくブガッティのCEOとなるステファン・ヴィンケルマン氏。
「ブガッティ・タイプ57SCアトランティック」と、間もなくブガッティのCEOとなるステファン・ヴィンケルマン氏。拡大
エントランスを飾るレベッカ・モーゼス氏のアート。イベント名の「RIDE INTO LIFESTYLE」に加え、右下には「ALCANTARA」の文字が。
エントランスを飾るレベッカ・モーゼス氏のアート。イベント名の「RIDE INTO LIFESTYLE」に加え、右下には「ALCANTARA」の文字が。拡大

ブガッティに囲まれてカクテルをいただく

ロサンゼルスオートショーが開幕した2017年11月28日の夜、会場のコンベンションセンターからほど近い場所にあるピーターセン自動車博物館で、「RIDE INTO LIFESTYLE」と銘打ったカクテルパーティーが催された。

戦前のグランプリカーや「タイプ57SCアトランティック」といった往年のブガッティと、イタリアを中心に活躍するデザイナー、レベッカ・モーゼス氏の作品に囲まれた中で、地元の名士や企業家、アーティストとおぼしき面々が談笑し、アルコール類や、フィンガーフードと呼ぶにはいささか手の込んだお料理に手を伸ばしている。

今回の取材が初アメリカ、初カリフォルニアの記者である。彼らがどんな面々かをつぶさに知る由もないが、その中に現アウディ スポーツCEOにして、間もなくブガッティCEOに就任するステファン・ヴィンケルマン氏の姿があったことを報告すれば、webCGの読者諸兄姉なら、だいたいどれくらいの地位の人がそこに集っていたか、パーティーの格というものを記者以上に察してくれることだろう。

思い出されるのは、過日東京・青山で催された新型「アストンマーティン・ヴァンテージ」の披露パーティーである。アーティストとのコラボレーションと聞いて、レクサスやメルセデス・ベンツといったプレミアムブランドの取り組みを思い出す人もいるかもしれない。

しかし、今回のこのイベント、主催したのはそのような自動車メーカーではない。日本でもおなじみのイタリアの素材メーカー、アルカンターラが開いたものなのだ。

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