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アウディS5スポーツバック(4WD/8AT)

“S”でなければならない理由 2017.12.26 アウディA5/S5シリーズを体感する<PR> ベーシックな「A5」シリーズでも、性能は必要にして十分……。頭ではそう理解していても、高性能グレードの「S5スポーツバック」の魅力には、なかなかあらがえない。ワインディングロードに差し掛かったら、アクセルをいつもより深く踏み込んでみるといい。“S”でなければならない理由が、すぐにわかるはずだ。

スポーツバックに引かれるワケ

ご存じのようにアウディにはさまざまなボディータイプのモデルがある。クルマの基本ともいえるセダン、美しさにこだわるステーションワゴンの「アバント」、2ボックススタイルのハッチバック、スポーツ性あふれるクーペ、4ドアスポーツクーペのスポーツバック、風を楽しむカブリオレやロードスター、そして、スパイダー。さらに、アクティブなライフスタイルを彩るSUV。どのクルマからもアウディのこだわりが感じ取れるが、私がいま一番好きなのは、セダンのプレステージとクーペのエレガンス、アバントの機能性を1台で実現するスポーツバックである。

ひと昔前までは、低くエレガントなフォルムのクーペに、セダンやステーションワゴンのような高い実用性を求めるのはナンセンスだと思っていた。ところが、2009年にアウディが初代「A5スポーツバック」を生み出したことで、クーペの常識が大きく変わった。と当時に、私の中ではそれまで諦めかけていた“クーペがある生活”が、また再び始められるのではないかという、希望にも似た思いが生まれたのだ。それだけに、仕事とはいえA5スポーツバックをドライブするときには、特別な思いを抱いていたのも事実である。

そんなA5スポーツバックが2代目に生まれ変わった。新型は初代のイメージを色濃く残しながら、シャシーやパワートレインなど、ほぼすべての部分を大幅にアップグレードし、さらに魅力的にクルマに進化したのだ。

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日本では2017年4月にデビューした新型「アウディA5/S5」シリーズ。今回は4ドアクーペスタイルの「S5スポーツバック」に試乗した。
日本では2017年4月にデビューした新型「アウディA5/S5」シリーズ。今回は4ドアクーペスタイルの「S5スポーツバック」に試乗した。拡大
なだらかなルーフラインが美しいリアビュー。テスト車のボディーカラーは「ナパーラブルーメタリック」。
なだらかなルーフラインが美しいリアビュー。テスト車のボディーカラーは「ナパーラブルーメタリック」。拡大
「スポーツバック」スタイルがもたらす恩恵は、ボディーの美しさだけではない。リアゲートの広大な開口部が、ユーティリティー性も高めている。
「スポーツバック」スタイルがもたらす恩恵は、ボディーの美しさだけではない。リアゲートの広大な開口部が、ユーティリティー性も高めている。拡大
「S5スポーツバック」をドライブする筆者。このクルマと出会ったことで、それまで諦めかけていた“クーペがある生活”が、再び始められるのではないかという、希望にも似た思いが生まれた。
「S5スポーツバック」をドライブする筆者。このクルマと出会ったことで、それまで諦めかけていた“クーペがある生活”が、再び始められるのではないかという、希望にも似た思いが生まれた。拡大

パワーアップと燃費改善を両立させる

A5スポーツバックに用意される2リッターターボの「2.0 TFSI」は最高出力を252psに高め、ますますスポーティーさを増し、普通に乗るならこれでも十分過ぎる実力を手に入れている。そうとは知りながらも、よりダイナミックなS5スポーツバックに引かれる私がいるのも事実だ。

アウディのSモデルといえば、スタンダードなAモデルに対して、よりハイパワーなエンジンを積む最上級グレードとして位置づけられる。そのパワーをしっかりと受け止める4WDの「クワトロ」を採用するのは、これまたSモデルのお約束だ。

S5スポーツバックの場合、2.0 TFSIの代わりに、3リッターV6の「3.0 TFSI」が搭載される。旧型ではスーパーチャージャーにより過給した3.0 TFSIだが、世代交代を機にターボチャージャーによる過給に改められ、333psの最高出力が354psに向上している。

興味深いのは新しい3.0 TFSIに採用された燃焼方式だ。アウディが“Bサイクル”と呼ぶ新しい方式は、アクセルペダルを軽く踏んでいるときなどには、吸気バルブを早めに閉じることで圧縮比よりも膨張比を大きくして高効率化を図るというもの。エンジンのパワーアップを実現すると同時に燃費改善を目指すのが、“技術のアウディ”らしいところだ。

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早朝の中央道を西に向かう「S5スポーツバック」。
早朝の中央道を西に向かう「S5スポーツバック」。拡大
パワーユニットには、3リッターV6ターボエンジンを採用。最高出力354psと最大トルク500Nmを発生する。
パワーユニットには、3リッターV6ターボエンジンを採用。最高出力354psと最大トルク500Nmを発生する。拡大
ステアリングホイールに配された「S」のエンブレムや、ダッシュボードのカーボンアトラスのデコラティブパネルが、スポーティーなムードを高める。
ステアリングホイールに配された「S」のエンブレムや、ダッシュボードのカーボンアトラスのデコラティブパネルが、スポーティーなムードを高める。拡大
トランスミッションは8段ATを採用する。シフトセレクターの手前にも「S」のエンブレムが輝く。
トランスミッションは8段ATを採用する。シフトセレクターの手前にも「S」のエンブレムが輝く。拡大

ドライバーの望むキャラクターに

前置きはこのくらいにして、憧れのS5スポーツバックとともに、ドライブに出掛けよう。東京から目指すのは、山梨県の小淵沢。首都高速と中央道を乗り継ぐ約160kmのショートトリップである。

エンジンを始動した瞬間、ボッというエキゾーストノートが耳に届くが、それ以降は意外に静かなS5スポーツバックのキャビン。それでも、アクセルペダルを操作するドライバーには、3.0 TFSIの力強さがひしひしと伝わってくる。軽く右足に力を込めるだけでスッと加速するさまは実に痛快である。

驚くべきはその乗り心地。スポーツモデルだけに、無駄な動きを抑えた落ち着いた挙動を見せるのだが、乗り心地が快適で、これが本当にスポーツモデルかと疑いたくなるほどだ。標準装備の可変ダンピングコントロールの見事なチューニングのたまものである。

ドライバーがジェントルな操作を続けるあいだは、上質なサルーン顔負けのマナーを示すS5スポーツバック。しかし、これはこのクルマのほんの一面にすぎない。事実、ワインディングロードでは、その本性を垣間見ることができた。

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まぶしい朝日の中を行く「S5スポーツバック」。0-100km/h加速は4.7秒でこなす。
まぶしい朝日の中を行く「S5スポーツバック」。0-100km/h加速は4.7秒でこなす。拡大
テスト車にはファインナッパレザーの「Sスポーツシート」が装着されていた。シートバックには「S」ロゴがエンボス加工されるほか、ダイヤモンドステッチが施される。
テスト車にはファインナッパレザーの「Sスポーツシート」が装着されていた。シートバックには「S」ロゴがエンボス加工されるほか、ダイヤモンドステッチが施される。拡大
マット仕上げのシングルフレームグリルやスポーツバンパーなどの「S」モデル専用装備が、フロントマスクをスポーティーに飾る。
マット仕上げのシングルフレームグリルやスポーツバンパーなどの「S」モデル専用装備が、フロントマスクをスポーティーに飾る。拡大
フロントグリルと同じマットグレー仕上げのリアディフューザーと、4本出しのマフラーエンドが「S」モデルの証し。
フロントグリルと同じマットグレー仕上げのリアディフューザーと、4本出しのマフラーエンドが「S」モデルの証し。拡大

オン・ザ・レールの走り

普段は2000rpm以下で事足りるほど、余裕ある性能を誇る3.0 TFSIエンジンだが、アウディドライブセレクトでダイナミックモードを選び、アクセルペダルを深く踏み込んでやると、それまでのジェントルさとは一変し、すさまじいほどの加速を見せてくれる。にもかかわらず、ステアリングホイールを握る私が涼しい顔でいられるのは、アウディ自慢のクワトロが強烈なトルクを余すところなく路面に伝えてくれるおかげだ。

こう言うと、「確かに4WDは安定性は高いが、FRのような楽しさとは無縁」と言い張る人も多いだろう。ところが、S5スポーツバックのクワトロは、そんな固定概念を覆すほど、楽しい走りをもたらすのだ。直進時には卓越した安定性を発揮する一方で、コーナリング時にはリアアクスルにより多くのトルクを配分する特性により、FRのような感覚でドライブが可能。そのうえ4輪にトルクを分散できることから、タイヤグリップに余裕が生まれ、路面に吸い付くようにコーナーを駆け抜けることができる。

さらにこのS5スポーツバックにはオプションのリアスポーツディファレンシャルが装着されており、リアアクスルの外輪により多くのトルクをかけることで曲がりやすい状況を生み出し、まさにオン・ザ・レールのコーナリングが楽しめるのだ。この楽しさを一度でも味わった者は、S5スポーツバックのとりこになるに違いない。

リゾートホテルに似合うスタイリッシュなデザインの持ち主は、走りも超一流のアスリートだった。さらに、日常使いの実用性も高いS5スポーツバックは、パートナーとして常にそばに置きたい一台である。

(文=生方 聡/写真=荒川正幸/撮影協力=ホテルキーフォレスト北杜)

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ワインディングロードを駆け抜ける「S5スポーツバック」。アクセルペダルを深く踏み込むと、すさまじいほどの加速を見せてくれた。
ワインディングロードを駆け抜ける「S5スポーツバック」。アクセルペダルを深く踏み込むと、すさまじいほどの加速を見せてくれた。拡大
タイヤサイズは255/35R19。テスト車は「コンチネンタル・コンチスポーツコンタクト5P」を履いていた。レッドのブレーキキャリパーにも「S」のロゴがデザインされている。
タイヤサイズは255/35R19。テスト車は「コンチネンタル・コンチスポーツコンタクト5P」を履いていた。レッドのブレーキキャリパーにも「S」のロゴがデザインされている。拡大
テスト車にはオプション装備の「リアスポーツディファレンシャル」が装着されていた。左右後輪の駆動力を可変制御することで、コーナリング性能を高めている。
テスト車にはオプション装備の「リアスポーツディファレンシャル」が装着されていた。左右後輪の駆動力を可変制御することで、コーナリング性能を高めている。拡大
スタイリッシュなデザインと優れた走行性能、そして高い実用性も備えた「S5スポーツバック」。まさに万能のアスリートだ。
スタイリッシュなデザインと優れた走行性能、そして高い実用性も備えた「S5スポーツバック」。まさに万能のアスリートだ。拡大

車両データ

アウディS5スポーツバック

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4765×1845×1390mm
ホイールベース:2825mm
車重:1700kg
駆動方式:4WD
エンジン:3リッターV6 DOHC 24バルブ ターボ
トランスミッション:8段AT
最高出力:354ps(260kW)/5400-6400rpm
最大トルク:500Nm(51.0kgm)/1370-4500rpm
タイヤ:(前)255/35R19 96Y XL/(後)255/35R19 96Y XL(コンチネンタル・コンチスポーツコンタクト5P)
燃費:12.7km/リッター(JC08モード)
価格:913万円/テスト車=1018万5000円
オプション装備:オプションカラー<ナバーラブルーメタリック>(8万5000円)/セーフティパッケージ<パークアシスト、サラウンドビューカメラ、リアサイドエアバッグ>(13万円)/バーチャルコックピット(7万円)/Bang & Olufsen 3Dアドバンストサウンドシステム(17万円)/リアスポーツデファレンシャル(19万円)/ヘッドアップディスプレイ(14万円)/レザーパッケージ<Sスポーツシート、ファインナッパレザー、ランバーサポート[マッサージ機能付き]>(27万円)

アウディS5スポーツバック
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