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アウディA5カブリオレ2.0 TFSIクワトロ スポーツ(4WD/7AT)

いつもと違って見える空 2017.12.26 アウディA5/S5シリーズを体感する<PR> まだ寝静まった早朝の都市を「アウディA5カブリオレ」で流す。ソフトトップを畳むと、頭上に冬の高く青い空が広がった。カブリオレでしか味わえない、心が解き放たれる贅沢(ぜいたく)な瞬間だ。A5カブリオレで街を行けば、空がいつもと違って見えてくるだろう。

働く女性の美学に通じる

数あるオープンエアを満喫させてくれるクルマの中でも、アウディA5カブリオレは心浮き立つグラマラスなオープンボディーと、スポーツモデルの精悍(せいかん)さをものの見事にバランスさせてみせた傑作だ。ベースとされているのはクーペモデルの「アウディA5」で、そのフルモデルチェンジと同時にカブリオレも進化を遂げた。

ロングホイールベース化で縮まったフロントのオーバーハング、低くワイドに構えたシングルフレームグリルを強調するようにボンネットフードは長くとられ、膨らんだパワードームに描かれたシャープなラインが風の流れを感じさせて、繊細な表情をもたらす。グッと心をつかむのは、前後のフェンダーに沿うようにしてウエーブを描くショルダーラインだ。鍛え抜かれたしなやかな筋肉をほうふつとさせるボディーは頼もしくもあり、体温のようなぬくもりを感じさせる。

今回のドライブは、横浜の街中を抜けて三島まで足を伸ばすショートトリップである。目の前にたたずむA5カブリオレはグレイシアホワイトメタリックのボディーカラーをまとい、アクセントとして、レッドのソフトトップをコーディネートしている。クールな中にもひと匙(さじ)のエレガンスを匂わせるあたりは、現代の働く女性の美学に通じるものがあるではないか。アウディではこのソフトトップを「アコースティックソフトトップ」と呼ぶそうで、耐候性や耐熱性に優れたキャンバス地を用い、その間には遮音性を高めるウレタンフォームが挟まれている。50km/h以下の速度であれば、突然の雨でも車内のスイッチの操作で開閉できるので、オープンドライブを手軽に楽しめそうだ。

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優雅な雰囲気が自慢の「A5カブリオレ」。ベースとなった「A5クーペ」のバランスの取れたプロポーションは、ソフトトップになってもそのまま維持されている。
優雅な雰囲気が自慢の「A5カブリオレ」。ベースとなった「A5クーペ」のバランスの取れたプロポーションは、ソフトトップになってもそのまま維持されている。拡大
「A5」シリーズのデザインを象徴するボディーサイドで波打つショルダーラインとホイールアーチ上のフレアもそのまま、「A5カブリオレ」に受け継がれている。
「A5」シリーズのデザインを象徴するボディーサイドで波打つショルダーラインとホイールアーチ上のフレアもそのまま、「A5カブリオレ」に受け継がれている。拡大
前後に長いボンネットにはシャープなプレスラインが走る。あたかも風の流れを表現しているかのようだ。
前後に長いボンネットにはシャープなプレスラインが走る。あたかも風の流れを表現しているかのようだ。拡大
試乗車はボディーカラーがグレイシアホワイトメタリックで、ソフトトップがレッドという組み合わせ。「カブリオレ」は「A5」のほか、3.0 TFSI(V6)エンジンを搭載する「S5」にも設定されている。
試乗車はボディーカラーがグレイシアホワイトメタリックで、ソフトトップがレッドという組み合わせ。「カブリオレ」は「A5」のほか、3.0 TFSI(V6)エンジンを搭載する「S5」にも設定されている。拡大

スポーティーさと先進性が息づくインテリア

運転席に乗り込み、ステアリングに手を添えてみる。触れた瞬間から、滑らかな感触でしっくりと手になじむ本革巻きのステアリングホイールに、最適な運転姿勢がとりやすく、疲れにくいポジションで体を支えてくれるシート。インテリアはブラックを基調にアルミ材やレザーなどの本物素材を用いた高品質な仕上がりになっていて、ラグジュアリーサルーンにもてなされているような充実した気分に浸らせてくれる。

インストゥルメントパネルを見渡すと、ダッシュボードのアルミ材は絶妙なカーブを描いている。精緻に組み上げられた各部のパーツが、全体を美しく、上質な空間に引き立てているようだ。シフトセレクターを操作しようと、センタークラスターの壁面に目を向けると、ちょっとしたくぼみに白色LEDの間接照明がともされていたりする。こういったさり気ない演出に、細部までデザイナーの美意識が行き届いている感じがして、思わずひとりでほほ笑んでしまった。

従来のモデルと比べて、最も大きな進化を感じさせるのが革新的なコックピットである。A5カブリオレはアナログ式のメーターのほかに、12.3インチの高解像度のフル液晶ディスプレイにドライバーに必要な情報を表示するアウディバーチャルコックピットがオプションで設定されている。Google MapsやGoogle Earthの地図を用いてカーナビ機能が使えるほか、目的地設定はタッチパッドに手書きで文字入力ができたり、施設名の一部を入力するとキーワード検索まで行ってくれたりする。

さらに、アウディコネクトには、高速LTE回線を使って手持ちのモバイル機器をWi-Fiで接続し、クルマの中でインターネットが楽しめる機能も。緊急時にSOSコールや24時間365日、専任のオペレーターが施設検索や予約の手配を承るサービスもあったりして、もはや自分のクルマにコンシェルジュがいてくれるような安心感まで得られるというのが素晴らしい。

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シングルフレームグリルは従来型より幅が広くなった。その上端より少し高い位置にシャープな目つきのヘッドランプが配置されている。
シングルフレームグリルは従来型より幅が広くなった。その上端より少し高い位置にシャープな目つきのヘッドランプが配置されている。拡大
水平基調のデザインでまとめられたインストゥルメントパネル。表面には、3次元造形されたデコラティブパネルが装着されている。
水平基調のデザインでまとめられたインストゥルメントパネル。表面には、3次元造形されたデコラティブパネルが装着されている。拡大
「Sライン」パッケージが装着された今回の試乗車には、クールな印象をもたらすマットブラッシュトアルミニウムのパネルが張られている。
「Sライン」パッケージが装着された今回の試乗車には、クールな印象をもたらすマットブラッシュトアルミニウムのパネルが張られている。拡大
「A5カブリオレ」ではスポーツシートが標準。シート表皮はパーシャルレザーとなるが、「Sライン」パッケージでは写真のようにアルカンターラ/レザーのコンビタイプとなる。
「A5カブリオレ」ではスポーツシートが標準。シート表皮はパーシャルレザーとなるが、「Sライン」パッケージでは写真のようにアルカンターラ/レザーのコンビタイプとなる。拡大
シートバックの上端には「Sライン」のロゴが入る。
シートバックの上端には「Sライン」のロゴが入る。拡大

美しさと実用性の両立

オープンカーは気分に応じてルーフを閉じたり、開けたりしたいものだが、そうなると使い勝手が気になるところ。そこで、試しに電動開閉式のソフトトップの開閉動作に掛かる時間を計測してみた。まずは、幌(ほろ)が閉じた状態からスタート。スイッチを操作し始めてから、ソフトトップがトランクに格納され、サイドウィンドウが閉まるまでが約18秒。その状態から幌を閉じて、窓が閉まり切るまでに約23秒掛かった。印象としては、開閉は終始エレガントな動作で行われるので、優雅にオープンドライブを楽しみたい気分に対して、遅すぎず、慌ただしくもない絶妙なタイミングといえる。

また、オープンカーはルーフの格納方法がモデルによって異なるもの。オープン状態のA5カブリオレのトランクを開けてみると、天井付近に幌がたたみ込まれているために、その下側の空間は高さ方向に制約がある。しかし、トランク開口部の下辺が低く、幅広く取られた設計になっているおかげで、カバンなどの荷物は取り出しやすい。

それに加えて、トランクの奥をのぞき込むと、後部座席の背もたれが50:50で倒せるトランクスルー機構が備わっていて、長尺の荷物を積み込むことが可能。さらに、ソフトトップがクローズ状態の時は、トランクの天井にあったはずの幌の格納スペースの張り出しが消滅して、荷室容量が拡大しているというミラクルも。

2ドアでありながら、後席の膝まわりは大人が十分に座れるほどの広さを確保しているし、結果的にクーペモデルと同等の使い勝手を実現しているという印象である。オープンカーとしてのたたずまいと実用性をしっかりと両立させている点に驚かされてしまった。

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ソフトトップの表面には耐候性や耐熱性に優れた高品質なキャンバス素材が用いられている。スイッチひとつでキャビン背後のストレージに完全自動で収まる。50km/h以下であれば、走行中に開閉させることもできる。
ソフトトップの表面には耐候性や耐熱性に優れた高品質なキャンバス素材が用いられている。スイッチひとつでキャビン背後のストレージに完全自動で収まる。50km/h以下であれば、走行中に開閉させることもできる。拡大
車体後部のトランク容量は、ソフトトップを開けている時と、閉めている時で変化する。写真は開けている状態(ソフトトップがストレージに収まった状態)で、容量は320リッター。トランクの天井部分が自動で下降してきている。
車体後部のトランク容量は、ソフトトップを開けている時と、閉めている時で変化する。写真は開けている状態(ソフトトップがストレージに収まった状態)で、容量は320リッター。トランクの天井部分が自動で下降してきている。拡大
ソフトトップを閉めている状態(ソフトトップがストレージに収まっていない状態)では、トランクの天井部分が自動で上昇する。容量は380リッター。後席の背もたれ(50:50の可倒式)を倒せば、容量をさらに増やせる。
ソフトトップを閉めている状態(ソフトトップがストレージに収まっていない状態)では、トランクの天井部分が自動で上昇する。容量は380リッター。後席の背もたれ(50:50の可倒式)を倒せば、容量をさらに増やせる。拡大
後席の膝まわりには、大人の乗車に耐えうるだけの広さが確保されている。使い勝手の良さはクーペモデルと同等といっていい。
後席の膝まわりには、大人の乗車に耐えうるだけの広さが確保されている。使い勝手の良さはクーペモデルと同等といっていい。拡大

もっと遠くに行きたくなる

試乗したのは「A5カブリオレ2.0 TFSIクワトロ スポーツ」。2リッターの直噴ターボエンジンを搭載し、7段Sトロニックにクワトロシステム、そして18インチタイヤを装着したモデルである。発進時はアクセルの踏み込みに対して軽やかに動きだし、ドライバーの意図でクルマが忠実に動く印象を与えてくれる。

感心したのは、運転席からの死角の少なさだ。女性の私が前寄りのシートポジションから見渡すと、ボンネットの膨らみが目に留まるために、左前輪の位置が予測しやすい。そのおかげで、対向車とのすれ違いなどで、自車を路肩に寄せるような神経質な場面でも、安心して走らせることができる。また、フロントウィンドウを支えるAピラーがドライバーの目に掛かりにくい断面で設計されているので、交差点の右左折やカーブの走行で周囲を見渡しやすい。死角を減らす取り組みは、安全面に大いに貢献してくれそうだ。

ちなみに、最小回転半径は5.4m。Uターンの際は前輪が大きく切れるのと、フロントタイヤからバンパーまでの張り出しが少ないことで、小型車並みの小回り性を実現しているのもうれしい。また、高速道路に乗ってETCゲートを通過すると、減速、車速の維持、再加速の一連の流れがスマートに決まる。狙った車速へとコントロールしやすいことも走らせやすさにつながっていくはずだ。

オープンカーは車体剛性の弱さが余計な揺れやバタツキであらわになることがあるが、A5カブリオレのねじり剛性は従来型よりも40%も向上しているおかげで、車体がよじれる気配を感じさせない。車線変更や段差の乗り越えでは車体の揺れの収まりが良く、クルマを意のままにコントロールしている実感がつかめて、もっと遠くに足を伸ばしたい気分にさせてくれる。

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新しい「A5カブリオレ」のボディーは、ねじり剛性が従来比で40%強化されている。これが俊敏で正確なハンドリングの実現に貢献している。
新しい「A5カブリオレ」のボディーは、ねじり剛性が従来比で40%強化されている。これが俊敏で正確なハンドリングの実現に貢献している。拡大
2.0 TFSIユニットは252psと370Nmを生み出す。直噴システムとターボチャージャーによる過給システムを用いているほか、排気バルブの可変制御を行うAVSや電動ウエイストゲートなど最新のメカニズムを備え、従来比で41psと20Nm強化されている。
2.0 TFSIユニットは252psと370Nmを生み出す。直噴システムとターボチャージャーによる過給システムを用いているほか、排気バルブの可変制御を行うAVSや電動ウエイストゲートなど最新のメカニズムを備え、従来比で41psと20Nm強化されている。拡大
トランスミッションは7段Sトロニック(デュアルクラッチ式)。従来型とは異なる新開発のものに置き換わっており、フリクションロスの低減、軽量化、オイル供給の高効率化などが施されている。
トランスミッションは7段Sトロニック(デュアルクラッチ式)。従来型とは異なる新開発のものに置き換わっており、フリクションロスの低減、軽量化、オイル供給の高効率化などが施されている。拡大
「Sライン」パッケージが選択されている今回の試乗車には、5ツインスポークスターデザイン(サイズは標準と同じ8.5J×18)のアルミホイールが装着されていた。
「Sライン」パッケージが選択されている今回の試乗車には、5ツインスポークスターデザイン(サイズは標準と同じ8.5J×18)のアルミホイールが装着されていた。拡大

オープンカーでも妥協は許さない

冬場の澄んだ空の色はグラデーションで変化していき、雲の流れで空の表情も変わっていく。心地いいそよ風に頬を撫(な)でられながらドライブする感覚は、せわしない日常から解放される贅沢なひとときだ。寒い日のドライブでも、オートエアコンにオープン/クローズ状態で最適な制御を行う機能が設けられているなど、A5カブリオレでは乗員が快適に過ごしやすい環境作りにもこだわっている。幌を閉じれば、外から侵入する不快な音をシャットアウト。それでいて、すべての音をかき消さず、微(かす)かにオープンカーとしての気配を感じさせるあたりはニクい演出だ。

また、最新のアウディらしく、快適なドライブを満喫する上で安心感を高める運転支援機能を充実させている。前走車との車間を維持して追従する、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロールが長距離移動の疲れを減らしてくれるほかにも、車線逸脱警報+操舵支援のアウディアクティブレーンアシストが居眠り運転のリスクから乗員をフォローしてくれる。衝突被害軽減ブレーキ機能のアウディプレセンスは前走車だけでなく歩行者にも対応する。

近未来のクルマ社会を予見させる先進性、安心感をプラスしたA5カブリオレは、すべての領域で飛躍的な進化を遂げてきたオープンモデルだ。グラマラスなスタイリング、オープンドライブの楽しさ、そしていわばその対極にある実用性をも同時に満たし、安心快適にドライブを楽しませてくれる環境も提供してくれている。オープンカーにも妥協を許さないアウディのコダワリがギュッと詰まった一台に仕上げられていた。

(文=藤島知子/写真=三浦孝明/撮影協力=特種東海製紙 Pam)

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「A5カブリオレ」の足元を固めるクワトロ4WDシステムは、走行状況に応じて駆動力配分を前70:後ろ30から、前15:後ろ85の範囲で変化させ、街中から高速走行まで、速度や路面、天候を問わない安定した走りを生み出す。
「A5カブリオレ」の足元を固めるクワトロ4WDシステムは、走行状況に応じて駆動力配分を前70:後ろ30から、前15:後ろ85の範囲で変化させ、街中から高速走行まで、速度や路面、天候を問わない安定した走りを生み出す。拡大
ステアリングを握る筆者。
ステアリングを握る筆者。拡大
フロントフェンダーにあしらわれた「Sライン」のバッジ。バンパーやアルミホイールが専用デザインになるほか、シート地がアルカンターラ/レザーに、そしてヘッドランプとリアコンビランプがLEDにアップデートされる。
フロントフェンダーにあしらわれた「Sライン」のバッジ。バンパーやアルミホイールが専用デザインになるほか、シート地がアルカンターラ/レザーに、そしてヘッドランプとリアコンビランプがLEDにアップデートされる。拡大
美しいスタイリング、オープンドライブの楽しさ、高い実用性、最新の運転支援機能……。アウディの完璧主義はこの「A5カブリオレ」にもしっかり貫かれている。
美しいスタイリング、オープンドライブの楽しさ、高い実用性、最新の運転支援機能……。アウディの完璧主義はこの「A5カブリオレ」にもしっかり貫かれている。拡大

車両データ

アウディA5カブリオレ2.0 TFSIクワトロ スポーツ

ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4690×1845×1375mm
ホイールベース:2765mm
車重:1790kg
駆動方式:4WD
エンジン:2リッター直4 DOHC 16バルブ ターボ
トランスミッション:7段AT
最高出力:252ps(185kW)/5000-6000rpm
最大トルク:370Nm(37.7kgm)/1600-4500rpm
タイヤ:(前)245/40R18 93Y/(後)245/40R18 93Y(ピレリ・チントゥラートP7)
燃費:13.8km/リッター(JC08モード)
価格:757万円/テスト車=878万5000円
オプション装備:オプションカラー<グレイシアホワイトメタリック>(8万5000円)/セーフティパッケージ<パークアシスト、プレセンスリア、サラウンドビューカメラ、サイドアシスト、コントロールコード>(13万円)/S lineパッケージ<S lineバンパー、ドアシルトリムS lineロゴ、S lineエクステリアロゴ、デコラティブパネル マットブラッシュトアルミニウム、アルミホイール 5ツインスポークスターデザイン 8.5J×18、アルカンターラ/レザー、マトリックスLEDヘッドライト、LEDリアコンビネーションライト、ヘッドライトウオッシャー>(48万円)/ダンピングコントロール付きスポーツサスペンション(14万円)/バーチャルコックピット(7万円)/Bang & Olufsen 3Dアドバンストサウンドシステム(17万円)/ヘッドアップディスプレイ(14万円)

アウディA5カブリオレ2.0 TFSIクワトロ スポーツ
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