新型「アウディA6」、日本上陸

2011.08.23 自動車ニュース
新型「アウディA6」
新型「アウディA6」、日本上陸

新型「アウディA6」、日本上陸

2011年8月23日、アウディジャパンはアッパーミディアムクラスのセダン、新型「アウディA6」を日本に導入。同日に発売した。

サイドビュー。上下2本のラインがスポーティなキャラクターを印象づける。
サイドビュー。上下2本のラインがスポーティなキャラクターを印象づける。
ワシをイメージしてデザインされた、新型「A6」のフロントまわり。
ワシをイメージしてデザインされた、新型「A6」のフロントまわり。
インテリアの様子。ナイフ形のエアコン吹き出し口などは、実際に日本の包丁から着想を得たもの。
インテリアの様子。ナイフ形のエアコン吹き出し口などは、実際に日本の包丁から着想を得たもの。

■さらにシャープに、上質に

1968年にアウディ初のアッパーミディアムクラスとして登場した「アウディ100」をルーツとする「アウディA6」。「A6」の名称は1994年に4代目「100」のマイナーチェンジから名乗るようになったもので、今回のフルモデルチェンジは2005年以来6年ぶり、初代「100」から数えて7代目となる。

2代目「100」以来、アウディ・セダンの伝統となっている6ライト・ウィンドウを持つボディのサイズは全長4930mm、全幅1875mm、全高1465mm。ホイールベースは2910mm。先代と比べると全長が+5mm、全幅が+20mm、全高が+25mmで、実質的にはほぼ変わらない。基本的なフォルムも先代から受け継ぐが、ホイールベースが65mm延長されオーバーハングが短くなったことで、よりスポーティなプロポーションとなった。また全高が高くなったにもかかわらず、ワシをイメージしたというアグレッシブなマスクやエッジを強調したショルダーラインなどによって、先代より低くシャープな印象を与えることは注目に値する。

アウディはアルミの導入によるボディの軽量化に積極的なメーカーのひとつだが、新しい「A6」ではボディ全体の20%以上にアルミ素材を使用。高強度スチールとのハイブリッド構造により、先代「A6」より約15%、30kgの軽量化を実現すると同時に、ボディ剛性もより高まったという。

インテリアは最近のアウディ各モデルに共通する「ラップアラウンド」と呼ばれるダッシュボードからドアトリムへとつながるアーチ型のベルトラインがデザイン上の特徴で、スポーティかつエレガントな雰囲気。従来から定評のある素材および仕上げのクオリティはさらに向上し、「工芸品レベルに到達した」と主張する。最新世代にアップデートされた、8インチの液晶ディスプレイとタッチパッドを備えた「MMI(マルチメディアインターフェイス)」や「BOSEサラウンドサウンドシステム」を標準で備えるなど、装備も充実。また新たに「ヘッドアップディスプレイ」もオプション設定された。

エンジンは、自然吸気の2.8リッターV6と、スーパーチャージャー付きの3リッターV6(写真)が用意される。
エンジンは、自然吸気の2.8リッターV6と、スーパーチャージャー付きの3リッターV6(写真)が用意される。
シフトレバーのまわりには、さまざまな操作スイッチが配される。文字などの手書き入力に対応するタッチパッド(写真手前)も標準で備わる。
シフトレバーのまわりには、さまざまな操作スイッチが配される。文字などの手書き入力に対応するタッチパッド(写真手前)も標準で備わる。

新型「アウディA6」、日本上陸の画像

■コストパフォーマンスもウリ

エンジンは自然吸気の2.8リッターV6FSIとスーパーチャージャー過給の3リッターV6TFSIという2種類の直噴V6。ラインナップとしては先代と同じだが、双方とも昨2010年にデビューした「A7スポーツバック」から採用された新世代ユニットである。いずれも「スタートストップシステム」(アイドリングストップ機構)と、制動時や惰性走行中のエネルギーを利用してオルタネーターの発電力を高め、加速時などは発電力を弱めエンジン負荷を低減して燃費を向上させる「エネルギー回生システム」を備え、環境性能を高めている。パフォーマンスは2.8リッターV6FSIが最高出力204ps(150kW)/5250-6500rpm、最大トルク28.6kgm(280Nm)/3000-5000rpm、3リッターV6TFSIが300ps(220kW)/5250-6500rpm、最大トルク44.9kgm(440Nm)/2900-4500rpmである。

ドライブトレインは、言うまでもなくデュアルクラッチトランスミッションの「7段Sトロニック」とフルタイム4WDシステム「クワトロ」の組み合わせだが、クワトロは高い伝導効率と小型軽量を特徴とするクラウンギヤ式センターデフを採用し、トルクベクタリング(可変トルク配分)制御を組み込んだ最新世代に進化。4輪へのトルク配分をすばやく積極的に変化させ、ニュートラルなハンドリングを実現している。エンジン、トランスミッション、サーボトロニック(電動パワーステアリング)、そして後述するプレセンスセーフティシステムを統合制御することによって、走りのキャラクターを「コンフォート」「オート」「ダイナミック」の3つのモードから好みに応じて変えられる「アウディドライブセレクト」は全車に標準装備されている。

ドライバーアシスタンスシステムもアップグレードされた。ESPの情報を活用して横滑りや急制動時にシートベルトの拘束力を強めるなどする「プレセンスベーシック」は全車に標準装備。カメラやセンサーが衝突の危険性を察知すると、乗員に注意を促すとともに衝突回避もしくはドライバー保護機能が作動する「プレセンスプラス」は、「3.0TFSIクワトロ」に標準、「2.8FSIクワトロ」にオプションとなる。同じく「3.0TFSIクワトロ」に標準、「2.8FSIクワトロ」にオプションの「アダプティブクルーズコントロール」は、レーダーセンサーによって車速と車間距離を自動制御し、前を走る車両が静止すると、その約4m手前で停車する。

こうした数多くの先進技術によって「アッパーミディアムクラスに革命をもたらすセダン」とうたう新型「アウディA6」。価格は「2.8FSIクワトロ」が610万円、「3.0TFSIクワトロ」が835万円で、「内容を考えたらバーゲンプライス」というアウディジャパンの言葉どおり、かなり戦略的な値付けとなっている。

(文=沼田 亨)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

A6の他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • アウディS4(8AT/4WD)【試乗記】 2016.11.25 試乗記 アウディA4」の高性能バージョンである「S4」が登場。最高出力354ps、0-100km/h加速4.7秒をマークする、最新スポーツセダンの実力とは? 艶(あで)やかなミサノレッドに身を包んだプレミアムな一台に試乗した。
  • 【デトロイトショー2017】レクサスから新型「LS」登場 2017.1.10 自動車ニュース レクサスが最上級セダン「LS」の新型をデトロイトショーで発表。新世代プラットフォームの「GA-L」をはじめ、新開発の直噴ターボエンジン、自動操舵機能と連動したプリクラッシュセーフティーなど、さまざまな新技術が取り入れられている。
  • アウディA4アバント1.4 TFSIスポーツ(FF/7AT)【試乗記】 2016.12.26 試乗記 ダウンサイジングターボエンジンやApple CarPlay、渋滞時の運転支援システムなど、先進機能を備えた「A4アバント1.4 TFSIスポーツ」に試乗。筆者が「未来を感じた」という背景には、アウディのクルマづくりへの真摯(しんし)な姿勢があった。
  • メルセデス・ベンツE400 4MATICエクスクルーシブ(4WD/9AT)【試乗記】 2016.12.2 試乗記 3.5リッターV6ターボエンジンに4WDシステムを組み合わせる、新型「メルセデス・ベンツEクラス」の上級モデルに試乗。先行して発売された2リッター直4ターボ車とは異なる、その走りの質を報告する。
  • ベントレー・フライングスパーV8 S(4WD/8AT)【試乗記】 2017.1.16 試乗記 「ベントレー・フライングスパーV8」の高性能仕様「V8 S」に試乗。21psと20Nmのエクストラを得た「S」モデルで印象的だったのはバランスの良さ。端正さとスポーティーさがジェントルに釣り合った、きめ細かなドライバーズカーだった。
ホームへ戻る