第6回:プレミアムSUVとしての実力に迫る

じっくり付き合えるSUV 2017.12.26 徹底検証! ボルボXC60 世代交代を果たした最新の「ボルボXC60」は、どんなクルマに仕上がっているのだろうか。今回は、同車に近いスペックを持つレクサスのSUV「RX」との乗り比べを通して、それぞれの個性を浮き彫りにする。

かっこよさは大事

今回は、欧州ではDセグメント、日本流に言えばミドル級サイズの、ボルボとレクサスのSUVに試乗した。共通項は2リッターのターボエンジンで、ともに600万~700万円の価格帯に位置するプレミアムSUVということ。狭い日本、状況次第では取り回しにやや難しい場面が出てくるサイズだが、大人5人を余裕で収容でき、かつ荷室スペースも十分に確保、高い着座位置から広い視界も得られ、それゆえ操縦しやすいという、女性ドライバーにも人気のクラスである。

ところで、クルマに求められる最も重要な要素は何だろう? 安全性や走行性能に優れていることは言うまでもないが、自分の本音を言えば、やはりカタチ。スタイリング、デザイン……つまりは、カッコいいかどうかである。今回の2台は、ともにデザインコンシャス。まずはカタチに個性があって、周りからは注目を浴びる。しかし、その個性は互いにまったく異なるから、比較はしやすい。

先に世に出たのはレクサスRXのほうだった。今回の試乗車は、マイナーチェンジ前の「RX200t“バージョンL”」。そのスタイルは、一見して斬新である。複雑な曲面、そして大型のスピンドルグリルは、現在のレクサスを象徴している。そこから線と面がボンネット、ヘッドランプ、ボディーサイドへと続いていく。アンダーラインから延びるキャラクターラインとともに織りなす曲面は、レクサス車に共通する造形美だ。リアクオーターの一部をブラックアウトさせ、クーペらしく見せるデザインも特徴的である。

賛否両論のスピンドルグリルだが、デザインとはそういうもの。目にする機会が増えれば慣れるし、ひと目でそれがレクサスだと認識できるようになる。レクサス全モデルに共通するスピンドル形状は、統一感があって、筆者は好ましいと思う。単に平面的に大きく開いたグリルで威嚇するように存在感を示すドイツメーカーもあるが、このレクサスのグリルは抑揚があり、ヘッドランプの形と相まって、表情も豊かである。

2017年3月のジュネーブモーターショーでデビューした新型「ボルボXC60」。同年10月には日本でも販売がスタートした。
2017年3月のジュネーブモーターショーでデビューした新型「ボルボXC60」。同年10月には日本でも販売がスタートした。
「ボルボXC60」のヘッドランプは、北欧神話に登場する神「トール」が持つハンマーのシルエットがモチーフになっている。
「ボルボXC60」のヘッドランプは、北欧神話に登場する神「トール」が持つハンマーのシルエットがモチーフになっている。
現行型の「レクサスRX」が発売されたのは、2015年10月。2017年12月には仕様変更が実施され、それまで「RX200t」だったターボ車の名は「RX300」へと改称された。
現行型の「レクサスRX」が発売されたのは、2015年10月。2017年12月には仕様変更が実施され、それまで「RX200t」だったターボ車の名は「RX300」へと改称された。

特徴的な「レクサスRX」の三眼フルLEDヘッドランプ。シャープなL字型のポジショニングランプも目を引く。


	特徴的な「レクサスRX」の三眼フルLEDヘッドランプ。シャープなL字型のポジショニングランプも目を引く。
高速道路を走る「ボルボXC60」(写真左)と「レクサスRX」。ともに2リッター直4ターボエンジンを搭載する。
高速道路を走る「ボルボXC60」(写真左)と「レクサスRX」。ともに2リッター直4ターボエンジンを搭載する。
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