【スペック】全長×全幅×全高=4435×1850×1300mm/ホイールベース=2350mm/車重=1510kg/駆動方式=RR/3.8リッター水平対向6DOHC24バルブ(408ps/7300rpm、42.8kgm/4200-5600rpm)/価格=1488万円(テスト車=1626万1000円/ボディカラー<アクアブルーメタリック>=19万4000円/Porscheロゴ・ヌバックレザートリム付きフロアマット=3万2000円/カップエアロキット=53万7000円/ダイナミックコーナリングライト=12万4000円/リミテッド・スリップ・リアディファレンシャル=20万円/スポーツクロノパッケージ=21万7000円/シートヒーター=7万7000円)

ポルシェ911カレラGTS(RR/7AT)【試乗記】

911はなぜ老けない? 2011.08.15 試乗記 ポルシェ911カレラGTS(RR/7AT)
……1626万1000円
3.8リッター水平対向6気筒エンジンに特別なチューンを施し、ワイドボディを与えたハイパフォーマンスモデル「カレラGTS」のクーペモデルに試乗し、その若々しさの秘訣を考えた。

軽自動車より短いホイールベース

40歳を過ぎてからの同窓会では、かつてのクラスメートがはっきり2種類に分かれる。ひとつは、思い出すのに苦労する変わり果てた姿のグループ。そしてもうひとつが、30年振りに会っても全然変わらないヤングなグループ。
「ポルシェ911」シリーズは後者だ。1963年のフランクフルトショーに登場してから48年、アラフィーとなった今でもみずみずしい。

現行911シリーズのラインナップにおけるNA(自然吸気)後輪駆動モデルの最高性能版、「カレラGTS」を目の前にして、しばし腕組み。なぜこのクルマは、見飽きたり古臭いと思うことがないのか。ホント不思議だ。

もちろんデザイン的にも優れているのだろうけれど、911シリーズがエバーグリーンなたたずまいを維持している秘訣(ひけつ)はそれだけではないような気がする。
ずーっと考え続けて、数年前にザ・ローリング・ストーンズのライブ映画『シャイン・ア・ライト』(マーティン・スコセッシ監督)を観ながらハッと気付いた。ストーンズのメンバーは、太らないから老けない。911も、ぜい肉が付かないから年を取らないのではないか。

カレラGTSは後輪駆動の「911カレラ」としては唯一、「カレラ4」と同じ44mmワイドなボディをまとう。リアのトレッドも「カレラS」に比べて32mm広がっている。
遡れば、1960年代から全長は27cmほど伸びているけれど、現行モデルのホイールベースは「ホンダ・フィット」の2500mmよりはるかに短い2350mm。もっと言えば、これは最近の軽自動車より短い。
ぎゅっと引き締まった筋肉質のボディが、若々しさの秘訣のひとつだ。

座面は硬く、サイドサポートがしっかりと身体をホールドするスポーツシートが標準装備。前後と高さの調整は手動、バックレストの角度調整は電動となる。
ポルシェ911カレラGTS(RR/7AT)【短評】
リアシートが廃された後席部分は、手持ちの荷物などが置けるスペースとなる。また、リアシート付きも無償オプションで選べる。
ポルシェ911カレラGTS(RR/7AT)【短評】
好みを言わせていただけば、大きなリアウイングがないツルンとしたお尻のほうが若々しくてうれしい。ちなみに、フロントエプロン、専用リップスポイラー、固定式リアスポイラーがセットとなる「カップエアロキット」は、53万7000円のオプション装備。エアロダイナミクスを最適化するため、フロントおよびリアだけスポイラーを取り付けることはできないという。
ポルシェ911カレラGTS(RR/7AT)【短評】

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

911の他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • ミドシップスポーツ「718ケイマン」を知る 2016.11.15 特集 2016年春に世界初公開されたポルシェの2シータースポーツ「718ケイマン」が、日本上陸を果たした。新たに開発された水平対向4気筒ターボエンジンや、一段と磨きのかけられた足まわり、こだわりの内外装は、どんな運転体験をもたらすのか。上級モデル「718ケイマンS」に試乗し、その実像に迫った。
  • マツダ・ロードスターRF VSプロトタイプ(FR/6AT)【試乗記】 2016.11.19 試乗記 「マツダ・ロードスター」に、スイッチひとつでルーフが開閉する電動ハードトップモデル「RF」が追加された。開発者のこだわりがつまったリトラクタブルハードトップの出来栄えと、ソフトトップ車とは一味違う走りをリポートする。
  • ポルシェ718ボクスターS(MR/7AT)【試乗記】 2016.11.17 試乗記 350psの2.5リッターフラット4ターボエンジン搭載の「718ボクスターS」に試乗。パワーはもちろん、乗り心地もハンドリングも抜かりなしの718ボクスターSだが、ポルシェにだってできないことはある。それは……。箱根の山道を目指した。
  • スバルWRX S4 tS NBR CHALLENGE PACKAGE(4WD/CVT)【レビュー】NEW 2016.11.30 試乗記 STI史上最強の「S207」に準ずる運動性能を身につけながら、快適性も考慮されたというコンプリートカー「スバルWRX S4 tS」。STIのスポーツパーツを全身にまとったその走りを、「NBR CHALLENGE PACKAGE」で試した。
  • 第4回:究極のATSセダンの実力は?(最終回)
    キャデラックATS-Vに試乗する
    2016.11.24 特集 2カ月にわたってお届けしてきた「キャデラックATSセダン」の長期試乗記もいよいよ最終回。今回は470psを誇る3.6リッターV6ツインターボエンジン搭載のスーパーセダン「ATS-V」の走りをリポートする。
ホームへ戻る