【スペック】全長×全幅×全高=4324×1765×1421mm/ホイールベース=2690mm/車重=1370kg/駆動方式=FR/1.6リッター直4DOHC16バルブターボ(170ps/4800rpm、25.5kgm/1500-4500rpm)(欧州仕様車)

BMW118iスポーツライン(FR/6MT)【海外試乗記】

ダイナミクスで勝負 2011.08.14 試乗記 BMW118iスポーツライン(FR/6MT)

2011年内の日本導入が予定される2代目「BMW1シリーズ」にドイツで試乗。新型はどんなクルマに仕上がっていたのか!?

ルックスは癒やし系?

2004年のデビュー以来、BMWの入門モデルとして、また、貴重なFRコンパクトカーとして人気を博してきた「1シリーズ」。その累計販売台数は120万台を超え、なんと7割方を他ブランドから、分捕った。その間、「3シリーズ」もまた好調なセールスを持続していたわけだから、BMWブランドの顧客層が当初の狙い通り、ダイナミックに増えたと言えそう。

7年ぶりのフルモデルチェンジとなったが、それでもなお、ご覧の通りのキープコンセプトである。先代のフォルムを守ったデザインの熟成やエフィシェンシー(燃費効率)のさらなる向上、テレマティクスの進化、といった項目もさることながら、ダイナミクス性能でクラスナンバー1の座を堅守することが最大の開発テーマだったという。

正直に言うと、写真で初めて見たときから日の光のもとで現物を見るまで、「カタチはまったく代わり映えしないし、ま、どうってことないフルモデルチェンジで、きっと、ただええクルマなんだろう」くらいに思って悠長に構えていたのだ。否、実車を目の当たりにしてもまだ、「どうしてこんなブサかわいい顔になったんやろ」などとぶつくさ言っていた。

ところが……。よくよく観察してみれば、先代のフォルムを守りながらも、ホイールベースを長く、トレッドもワイドとしたことで、よりスポーティで安定感のあるスタイリングとなり、以前よりも随分と力強い印象だ。そこにエンジンフードやサイドパネル、ショルダーエッジ、サイドウィンドウのキックといった凝ったディテールを組み合わせることで、新しさの演出も十二分。

特にサイドプロポーションが素晴らしい。ノーズの下がり具合など「Z4」に共通する雰囲気もあり、ロングノーズが強調され、リアドアの適切なサイズが間延び感を打ち消し、リアホイールハウスに力をため込む。巧妙なスタイリングである。

インテリアは、最新のBMWトレンド。ちょっと見飽きた感もあるが、1シリーズではパーソナル色=ドライバーコンシャスをいっそう強めた。助手席に座ると疎外感を覚えるほど。ダッシュボードのチープな質感だけが、最廉価シリーズであることを物語る。

“なめていた”ブサかわいい顔つきも、途中から「これもアリだ」と思えてくる。キツい顔ばかりの昨今、癒やし系に流行のキザシあり、である。

エンジンをフロントに縦置きし、後輪を駆動する、伝統のレイアウトを継承する。
エンジンをフロントに縦置きし、後輪を駆動する、伝統のレイアウトを継承する。
先代モデルと比べ、全長が85mm、ホイールベースは30mm延長された。
先代モデルと比べ、全長が85mm、ホイールベースは30mm延長された。
全幅(+17mm)とトレッド(前+51mm、後+72mm)がそれぞれ拡大され、より安定感のあるデザインに生まれ変わった。
全幅(+17mm)とトレッド(前+51mm、後+72mm)がそれぞれ拡大され、より安定感のあるデザインに生まれ変わった。
センターパネルがややドライバー側に向けられたコクピットデザインは先代から受け継がれた。
センターパネルがややドライバー側に向けられたコクピットデザインは先代から受け継がれた。
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