S Road MOLA GT-Rが初優勝【SUPER GT 2011】

2011.07.31 自動車ニュース
予選1位から優勝を手にした、柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組のNo.46 S Road MOLA GT-R。
東北での第4戦は、S Road MOLA GT-Rが圧勝【SUPER GT 2011】

【SUPER GT 2011】仙台での第4戦は、S Road MOLA GT-Rが圧勝

2011年7月31日、SUPER GT第4戦が、宮城県のスポーツランドSUGOで開催され、予選1位のNo.46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)が勝利をおさめた。

こちらは、石浦宏明/井口卓人組のNo.39 DENSO SARD SC430。予選2位からスタート、同じく2位でフィニッシュした。
東北での第4戦は、S Road MOLA GT-Rが圧勝【SUPER GT 2011】
東北での第4戦は、S Road MOLA GT-Rが圧勝【SUPER GT 2011】

■タイヤ戦線に異常あり!

ブリヂストンとミシュランが激しいタイヤ戦争を繰り広げる今季のSUPER GT。その第4戦菅生で異変が起きた。ミシュランタイヤを履くNo.46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)がポール・トゥ・ウィンの圧勝を果たしただけでなく、1〜4位を“アンチ・ブリヂストン勢”が独占。反対に“王者”ブリヂストンは最上位が5位という、大番狂わせとなったのだ。

異変の兆候は、公式練習の結果に早くも表れていた。ウエットコンディションとなったこのセッションで、No.46 S Road MOLA GT-Rがトップタイムをマーク。2番手にも同じミシュランタイヤを履くNo.39 DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人組)がつけたのだ。しかも、これまでほとんどノーマークだったダンロップタイヤ装着のNo.32 EPSON HSV-010(道上 龍/中山友貴組)が3番手に名を連ねたことにより、ブリヂストンの劣勢が一層明らかになった。

この傾向は、公式予選でさらにはっきりとした。予選1回目をトップで通過したNo.46 S Road MOLA GT-Rは、スーパーラップ方式で行われたウエットコンディションの予選2回目で1分16秒145をマーク。2位を2.246秒も突き放してポールポジションを獲得したのだ。しかも、予選2位も同じミシュラン勢のNo.39 DENSO SARD SC430。3位はヨコハマタイヤのNo.24 ADVAN KONDO GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム組)、そしてNo.32 EPSON HSV-010が4位につけたのである。
ブリヂストン勢で最速だったのはNo.100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)。ところが、彼らはポールシッターのNo.46 S Road MOLA GT-Rに4.682秒(!)の大差をつけられただけでなく、4位のNo.32 EPSON HSV-010にさえ0.412秒も引き離されていたのだ。いったい、ブリヂストンに何が起きたのだろうか?

GT500クラスがスタート。予選と異なりドライコンディションでのレースとなったが、ミシュランタイヤを履くチームは、予選と同様、優位なレース展開を見せた。
東北での第4戦は、S Road MOLA GT-Rが圧勝【SUPER GT 2011】
勝利を喜ぶNo.46 S Road MOLA GT-Rのドライバー。写真左から、柳田真孝とロニー・クインタレッリ。
東北での第4戦は、S Road MOLA GT-Rが圧勝【SUPER GT 2011】
GT300クラスは、No.14 SG CHANGI IS350(写真)が今季初優勝を手にした。
東北での第4戦は、S Road MOLA GT-Rが圧勝【SUPER GT 2011】

■3メーカー、表彰台を分かつ

ドライコンディションとなった決勝レースでもミシュランタイヤを履くチームの優勢は揺るがなかった。No.46 S Road MOLA GT-Rは2位に1分近いリードを築いた40周目にピットイン。一時的に2番手に後退したものの、このとき首位に立ったNo.6 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也組)がピットインするとトップに返り咲き、68周のレースで2位を22秒以上も突き放して初優勝を果たしたのである。
これに続いたのが、同じフレンチラバーを履くNo.39 DENSO SARD SC430。3位には、素早いピットストップで順位を上げたNo.32 EPSON HSV-010が滑り込み、No.24 ADVAN KONDO GT-Rが4位でチェッカードフラッグをかいくぐった。ブリヂストンユーザーの最上位はNo.6 ENEOS SUSTINA SC430だった。

7月下旬に開催されるSUPER GTの菅生ラウンドといえば、例年、猛暑に見舞われることで知られる。ところが、今年は週末を通じて上空を厚い雲が覆って気温は上がらず、これに時おり雨が降る難しいコンディションとなった。こうした状況がアンチ・ブリヂストンユーザーを優位に導いた傾向は否めない。

しかし、かつて暑い時期にこそ本領を発揮するといわれたミシュランが、これだけの大差をもってブリヂストンを引き離した事実は、タイヤ戦争の勢力地図が大きく塗り替えられた可能性を示している。しかも、ブリヂストンはダンロップとヨコハマの後塵(こうじん)をも拝した。これが今回限りの結果なのか、それとも今後も続くのかは、予断を許さないところだ。

なお、No.43 ARTA Garaiya(高木真一/松浦孝亮組)、No.14 SG CHANGI IS350(折目 遼/アレキサンドレ・インペラトーリ組)、No.5 マッハGOGOGO車検RD320R(筒井克彦/黒澤治樹組)らが激しい首位争いを演じたGT300クラスでは、3番グリッドからスタートしたNo.14 SG CHANGI IS350が今季初優勝を飾っている。

(文=小林祐介/写真提供 GTA)

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