ボルボ、EV向けレンジエクステンダーを開発

2011.07.13 自動車ニュース
「ボルボC30エレクトリック」(イメージ)
ボルボ、EV向けレンジエクステンダーを開発

ボルボ、EV向けレンジエクステンダーを開発

スウェーデンのボルボ・カー・コーポレーションは2011年7月12日、電気自動車(EV)戦略における次のステップとして、複数種類のレンジエクステンダーの試験車両を製作すると発表した。

ボルボ、EV向けレンジエクステンダーを開発

レンジエクステンダーは、EVにエンジンを搭載してバッテリーを充電し、走行距離を伸ばす仕組み。今回ボルボは、前輪を駆動する電気走行を補完するため、3気筒のガソリンエンジンを搭載、その上で3種類の異なる技術コンビネーションを採用した。それら3バリエーションすべてが、ブレーキ・エネルギー回生システムを装備しており、エンジンはガソリンとエタノール(E 85)の両方で走行可能だという。
これらの車両のテストは、2012年の第1四半期から開始される予定だ。

3種類のうち2つは、「ボルボC30エレクトリック」をベースとしたもので、どちらも、もともとの電池パックのサイズを縮小し、エンジンと燃料タンクのスペースを確保している。

それぞれの試験車両の概要は以下のとおり。

ボルボ、EV向けレンジエクステンダーを開発

■テクニカル・コンセプトI 「ボルボ C30」シリーズ(直列)方式レンジエクステンダー搭載

60馬力(45kW)の3気筒ガソリンエンジンをリアの荷室フロア下に搭載、40リッターの燃料タンクも搭載する。エンジンは40kWのジェネレーターにつながっており、それが生み出すパワーは、主に111馬力(82kW)の電気モーターを稼動させるのに使用されるが、ドライバーはジェネレーターで電池パックを充電することで、電気での走行距離を増やすこともできる。レンジエクステンダーによって、搭載する電池パックによる110kmまでの走行に加え、最大1000km走行距離を増やすことが可能となる。

ボルボ、EV向けレンジエクステンダーを開発

■テクニカル・コンセプトII 「ボルボ C30」パラレル(並列)方式レンジエクステンダー搭載

リアに、190馬力の3気筒ガソリンターボエンジンと、40リッターの燃料タンクを搭載する。コンセプトIとの違いは並列接続である点で、エンジンは6段ATと組み合わされ、後輪を駆動させる。また電池を40kWのジェネレーターから充電することもでき、電力だけでの走行距離を伸ばすことが可能となる。電気モーターの出力は111馬力(82kW)。二つのパワーソースはトータルで300馬力以上を発生させ、0-100km/h加速は6秒を切る。レンジエクステンダーによって、電池パックによる最大75kmまでの走行距離に加え、最大1000km増やすことが可能となる。

ボルボ、EV向けレンジエクステンダーを開発

■テクニカル・コンセプトIII 「ボルボV60」パラレル(並列)レンジエクステンダー搭載

111馬力(80kW)の電気モーターは、190馬力の3気筒ガソリンターボエンジンと2ステージのAT、40kWのジェネレーターに補われており、すべてのドライブパッケージはボンネット下におさまる。また、電池パックはリアのラゲッジスペースの床下に設置される。ガソリンもしくはE85用の45リッタータンクも備わっている。50km/hまでは常に電力だけで走行し、それよりも高い速度では、エンジンからのパワーがギアボックスを介して前輪を駆動する。また、充電量があらかじめ決められた水準を下回った場合、エンジンは電池パックをチャージする。電力のみで最大50kmまでの走行が可能、レンジエクステンダーにより、トータルで1000km以上走行距離を伸ばすことができる。

(webCG)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。