【スペック】全長×全幅×全高=4970×1930×1420mm/ホイールベース=2920mm/車重=1830kg/駆動方式=FR/3.6リッターV6DOHC24バルブ(300ps/6200rpm、40.8kgm/3750rpm)/価格=1008万円(テスト車=1187万3000円/フロアマット=3万2000円/カラークレストセンターキャップ=3万円/PASM=27万4000円/リアコンフォートシート=37万6000円/シートヒーター(フロント/リア)=15万4000円/コンフォートメモリーパッケージ(フロント)=25万4000円/電動テールゲート=11万6000円/ポルシェダイナミックコーナリングライト=11万6000円/電動ロールブラインド=8万5000円/ドライバーメモリーパッケージ=6万5000円/ウォルナットインテリアトリム=13万7000円)

ポルシェ・パナメーラ(FR/7AT)【試乗記】

らしいデザイン、惜しい走り 2011.07.11 試乗記 ポルシェ・パナメーラ(FR/7AT)
……1187万3000円

「ポルシェ・パナメーラ」シリーズにV6エンジン搭載のエントリーモデルが登場。その走りは期待どおりのものだったのか?

独特のフォルムの理由

「パナメーラ」にじっくり乗ったのは今回が初めてだった。いろいろな部分に発見があったけれど、もっとも印象的だったのはパッケージングだった。 4970×1930×1420mmのボディサイズに対して、2920mmのホイールベースは特に長くはない。でも真横から見ると前後のオーバーハングがほぼ同じで、ルーフはリアまで伸びている。これが他の何者にも似ていない、独特のフォルムを作り出しているわけである。そしてキャビンに乗り込むと、この形を採用した理由が理解できる。

セダンとしては低めの全高に合わせて、前席のヒップポイントは落とし込まれている。スイッチの羅列やウッドパネルはポルシェとしてどうなのよ? と思うけれど、高い位置でスラントしたセンターコンソールのおかげで、スポーツカー的な囲まれ感が得られる。
でもヒップポイントが低いので、着座位置は後ろ寄り。そのままでは後席の足元が狭くなってしまう。ところが身長170cmの僕が座ると、楽に足が組めるほどだ。頭上にも余裕がある。なぜか? 2人掛けのシートが、通常のセダンより後方に置かれ、それに合わせてルーフを後方まで伸ばしているからだ。

左右のシートの間隔は、ホイールハウスを避けて、前席より狭い。一方中央には高めのセンタートンネルがあって、左右を仕切る。後席にも前席に似たハイバックのセパレートタイプを採用したことで、「ポルシェらしい」という褒め言葉をもらったパナメーラのシートは、実は構造上の必然でもあったのだ。
そのわりに荷室は奥行きがあるけれど、フロアは高い。トランク式のセダンだったら不満が寄せられただろう。でもハッチバックなので、そういう印象は受けない。

しかも彫りの深い後席は、背もたれを倒せばきちんとフラットになる。後席のリクライニングはいちばん寝かせた状態が着座には最適で、荷室空間拡大のための調整機能であることが分かる。トノカバー収納バーの脱着に力を要することを除けば、マルチパーパス性を考慮した空間である。

オートエアコンは後席も左右独立調節が可能で、助手席のスライドやリクライニングまで遠隔操作できるなど、ショファードリブンを意識したような装備もあるけれど、パッケージングに関しては前席優先というメッセージが伝わってくる。そして実際にドライブすると、パナメーラはメッセージどおりの印象をもたらした。

V6エンジン搭載のエントリーグレード「パナメーラ」には、写真の7段PDKモデルのほか、シリーズ中唯一(※日本において)の6段MTモデル(933万円)もラインナップする。
V6エンジン搭載のエントリーグレード「パナメーラ」には、写真の7段PDKモデルのほか、シリーズ中唯一(※日本において)の6段MTモデル(933万円)もラインナップする。

ポルシェ・パナメーラ(FR/7AT)【試乗記】の画像
ラゲッジスペースは通常で445リッターの容量を確保。リアシートを完全に倒すと1263リッターまで広げることができる。
クリックするとシートアレンジによる荷室の変化が見られます。
ラゲッジスペースは通常で445リッターの容量を確保。リアシートを完全に倒すと1263リッターまで広げることができる。

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