「E63 AMG」新エンジンを搭載し、デビュー

2011.07.08 自動車ニュース
「メルセデス・ベンツ E63 AMG」
独メルセデス、「E63 AMG」のエンジンをダウンサイズ

メルセデス・ベンツ、「E63 AMG」のエンジンをダウンサイジング

独ダイムラーは2011年7月6日、「メルセデス・ベンツE63 AMG」のエンジンを、従来の6.2リッターV8から5.5リッターV8ツインターボに変更し、欧州で発表した。ドイツでは9月にデリバリーが開始される。

■アイドリングストップ機能を採用

メルセデス・ベンツは、「Eクラス」の高性能モデル「E63 AMG」にエンジンのダウンサイジングを実施、新たに5.5リッターV8ツインターボを採用した。この変更は、燃費向上やCO2低減を目指すメルセデスAMG社の取り組み「AMGパフォーマンス2015」の一環として行われたもの。すでに「CL63 AMG」や「S63 AMG」、「CLS63 AMG」にも同様のエンジンが搭載されている。

「E63 AMG」に搭載される「M157」ユニットは、スプレーガイデッド直噴システムやピエゾインジェクター、ECOスタート/ストップ(アイドリングストップ機能)など、低燃費化に寄与する技術が数多く採用されている。スペックは、最高出力525hp/5250-5750rpm、最大トルク71.4kgm/1750-5000rpmで、パワーは従来と同等ながら、トルクは約7kgm向上した。なおオプションの「AMGスポーツパフォーマンスパッケージ」装着車では、パワーとトルクがそれぞれ557hp/5250-5750rpm、81.6kgm/2000-4500rpmにアップする。

トランスミッションは、従来モデル同様、トルクコンバーターの代わりに湿式多版クラッチを採用した「AMGスピードシフトMCT」(7段AT)を搭載する。トピックはECOスタート/ストップが組み合わされたことだ。

このトランスミッションは、「C」(コンフォート)、「S」(スポーツ)、「S+」(スポーツプラス)、「M」(マニュアル)の4段階のモード切り替えが可能で、「C」にするとECOスタート/ストップが有効になる(同機能はセンターコンソールに備わるECOボタンでON/OFFの切り替えが可能)。このモードでは、従来モデル同様、発進時に自動で2速ギアが選択されるほか、エンジンの高回転域を使わず早いタイミングでギアチェンジを行う設定となる。さらに今回は、回生ブレーキによるエネルギー回生効率が高められるなど、より燃費向上に寄与する設定となった。
その他のモードでは、ECOスタート/ストップが無効となり、アクセルレスポンスはシャープに、かつエンジンの高回転域を積極的に使用するプログラムへと変化する。いわゆるスポーツ走行向きのセッティングだ。

■燃費は22%向上

E63 AMGの改良モデルでは、速度感応式のAMGスポーツステアリングが採用された。ステアリングギア比が14:1と従来よりもシャープな設定となったほか、速度に応じて電動パワーステアリングのアシスト量を調節する機能が追加された。さらにCLS63 AMG同様、エンジンがオフの状態でもステアリング操作が可能になった。このAMGスポーツステアリングは、電子制御サスペンション「AMGライドコントロール」と連動しており、サスペンションのモード(「C」「S」「S+」の3モードが選択可能)に応じて、操舵(そうだ)感が変化する仕組みとなっている。

新エンジンの搭載により大きく進化したのは燃費性能だ。欧州NEDCモードでは、セダンは9.8リッター/100km(約10.2km/リッター)、エステートは10.0リッター/100km(10.0km/リッター)と2桁台に乗せてきており、従来モデルと比べると22%の向上となる。

5.5リッター版E63 AMGは、ドイツでは9月にデリバリーが開始される。日本導入時期は現時点では未定。
本国での価格は、セダンが10万5791ユーロ(約1233万円)、エステートが10万8409ユーロ(約1263万円)。AMGパフォーマンスパッケージのオプション価格は8306.20ユーロ(約97万円)となっている。

(webCG 曽宮)

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