BMW、軽量&高性能版「M3 CRT」を発表

2011.06.28 自動車ニュース
「BMW M3 CRT」
BMW、軽量&高性能バージョン「M3 CRT」を発表

BMW、軽量&高性能バージョン「M3 CRT」を発表

独BMWは、「BMW M3」に、BMW M社が専用チューンを施した軽量&高性能バージョン「M3 CRT」を設定し、67台限定で生産すると発表した。

■「M3 CSL」の再来!?

ニュルブルクリンク24時間レースにあわせて開催されたイベント「Mナイト」で、BMWがお披露目した「M3 CRT」は、カーボンファイバー(CFRP)採用による軽量化や、エンジンの高出力化により走りのポテンシャルが高められた高性能バージョンだ。BMWはこれまでにも、E36、E46の時代にカーボンパーツを用いた少量生産モデル「M3 CSL」を設定したり、現行のE92 M3ではクーペにカーボンルーフを標準装備したりと、カーボンパーツの採用に積極的な姿勢を見せてきた。

このたび発表された「M3 CRT」は、そうした“過去”と“未来”とを結ぶ役割を果たす。M3 CRTで使用される軽量素材は、BMWが2013年に市販を予定している電気自動車「i3」やプラグインハイブリッド「i8」への採用が決まっているカーボンハニカム構造のCFRPと同じもの。M3 CRTでは、柔軟性の高い製法技術によりさまざまな形状での量産を可能としたこの素材を、ボンネットやリアスポイラー、前席パケットシートに採用。たとえばボンネットを例にとると、アルミニウム製のものより約50%軽量に仕上げられるという。

このほかにもチタン製マフラーや、専用設計の遮音材、左右独立式リアシートの採用などにより、各部が軽く仕上げられている。車重は1580kgで、標準M3セダンより45kg軽い。しかもこの数値は、7段M DCTドライブロジックやナビゲーションシステム、BMWインディビジュアル ハイエンドオーディオシステム、パークディスタンスコントロールなどが標準装備された状態のもの。装備を除けば約70kgの軽量化に値するという。

■排気量アップしたV8を搭載

エンジンは、排気量が4361cc(ボア×ストローク=92.0×82.0mm)にアップされた専用チューンのV8が搭載される。スペックは、最高出力450hp/8300rpm、最大トルク44.9kgm/3750rpmで、標準M3より30hp&4.1kgmのパワー&トルクアップを実現している。パワー・トゥ・ウェイト・レシオは3.5kg/hpとなり、性能データは、0-100km/h加速が4.4秒、最高速度は290km/hと公表される。

パワー&トルクアップに伴い、サスペンションも強化されている。サブフレームに直付けされるリアアクスルや伸び側と縮み側を個別に調整可能なショックアブソーバーなどは、モータースポーツの技術からフィードバックされたもの。ブレーキも6ピストン式のキャリパー、フロント378×32mm、リア380×28mmの大型ディスクブレーキ、専用ブレーキパッド&ブレーキホースにより強化されている。

ボディカラーは、フローズン・ポーラー・シルバー・メタリックのボディカラーに、メルボルンレッドメタリックのアクセントを加えた専用色。外装はこのほか専用キドニーグリルや19インチのM軽量アロイホイール(Yスポークデザイン)が採用される。内装は、アルカンターラのMステアリングホイール、ブラックとオレンジを組み合わせたシート表皮などが標準M3と異なるポイントだ。

M3 CRTは、BMW M社の工場で67台のみが生産される予定となっている。

(webCG 曽宮)

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