【スペック】全長×全幅×全高=3545×1625×1505mm/ホイールベース=2300mm/車重=1060kg/駆動方式=FF/0.9リッター直2SOHC8バルブターボ(85ps/5500rpm、14.8kgm/1900rpm)/価格=279万円(テスト車=同じ)

フィアット500Cツインエア ラウンジ(FF/5AT)【試乗記】

不快じゃなければいいクルマ 2011.06.21 試乗記 フィアット500Cツインエア ラウンジ(FF/5AT)
……279万円

「500」シリーズに加わった、2気筒ターボの「ツインエア」。ECOとFUNは両立するのか? オープンモデルでその走りを試した。

引き算のコンセプト

「フィアット500/500C」に追加された「ツインエア」は、今春、日本に導入された新しいエンジンを搭載したモデルだ。これまで「500」に用意されていた1.4リッターと1.2リッターのエンジンのうち、1.4に取って代わる。ツインエアについては、すでに『webCG』に何度か記事が掲載されているが、今回は屋根の開く「500Cツインエア ラウンジ」の印象を報告したい。

「フォルクスワーゲン・ポロ」や「ホンダ・フィット」など、小型車の多くが直列4気筒、日本の軽自動車(のほとんど)が直列3気筒のエンジンを積むのに対し、ツインエアは直列2気筒を積む。かつては国内外に2気筒を搭載するクルマが数々存在した。それは燃費うんぬんというより、エンジンそのものを安くつくることができるという意味で経済的だったからだ。けれど、排気量が同じなら気筒数が多いほうが振動が少なく、パワーを得やすいため、2気筒エンジンは豊かな市場から順に前時代の技術として消えていった。
しかし、そこへかつてないほど燃費のよさを求められる時代がやってきた。この小難しい時代に対応すべく、フィアットは昔取った杵柄(きねづか)の2気筒というコンセプトを引っ張りだした。

エンジンにモーターを足して燃費を稼ぐのがハイブリッド技術なら、ツインエアはエンジンの気筒数を減らす引き算のコンセプトといえる。気筒数が減ればエンジンを軽く、小さくできる。部品点数も可動部分も減る。だから各部のフリクションも減って燃費を稼げるのだ。

ただし、単に気筒数を減らしただけでは、振動は盛大、パワーも足りないので、さまざまな新技術でカバーしている。まず「アルファ・ロメオ ミト」のエンジンにも使われるマルチエアを採用した。スロットルではなく吸気バルブでエンジンへの空気吸入量をコントロールする技術で、BMWのバルブトロニックや日産のVVELなどとよく似たコンセプトだ。
同一排気量のエンジンで比較すると、マルチエア化によって出力を10%、トルクを15%向上でき、CO2排出量を10%低減できるとフィアットは主張する。加えて、アイドリングストップ機構でさらに燃費を稼ぎ、ターボでパワー不足を補った。結果、排気量は875ccながら従来の1.4リッター直4並みの最高出力85ps/5500rpm、最大トルク14.8kgm/1900rpmを発生する。燃費は実際の結果を後述する。

 
フィアット500Cツインエア ラウンジ(FF/5AT)【試乗記】の画像
500Cツインエアのボディカラーは、ラガマフィンレッドとファンクホワイトの2色が用意される。ソフトトップは、レッドボディにはブラックまたはアイボリー、ホワイトボディにはブラックまたはレッドが組み合わされる。
500Cツインエアのボディカラーは、ラガマフィンレッドとファンクホワイトの2色が用意される。ソフトトップは、レッドボディにはブラックまたはアイボリー、ホワイトボディにはブラックまたはレッドが組み合わされる。
 
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