BMW、5代目「M5」を発表

2011.06.21 自動車ニュース
新型「BMW M5」
BMW、5代目「M5」を発表

BMW、5代目「M5」を発表

独BMWは、現行「5シリーズ」がベースのハイパフォーマンスモデル「M5」を発表した。

■V8ターボと7段M DCTを搭載

アッパーミディアムクラスを代表するスポーツセダンとして名をはせる「BMW M5」。その5代目となるニューモデルの詳細がついにベールを脱いだ。

圧倒的パワーを誇るV10エンジンが自慢の4代目M5がデビューしたのは2004年のこと。当初はセダンのみのラインナップだったが、2007年にはツーリングが追加され(日本未導入)、2010年の生産終了までに2万548台が世に送り出されている。その後、2011年4月の上海モーターショーで、現行の"F10型"5シリーズをベースとしたM5のスタディモデルが発表され、そしてついに新型M5がその姿を現した。

新型M5のデザインは、専用の大型エアインテークを持つフロントバンパーや、フロントフェンダーのエアアウトレット、4本出しのエキゾーストパイプ、リアディフューザーなど、ひとめでM5とわかるエクステリアが特徴だ。

注目のパワートレインはその構成を一新。ベースモデル同様、ダウンサイジングの動きはこのM5も例外ではなく、従来の5リッターV10に代えて、高回転型の4.4リッターV8がボンネットの下に収まる。直噴システムとバルブトロニックに、ツインスクロールのツインターボが組み合わされた"Mツインパワーターボエンジン"は、最高出力560ps/6000-7000rpm、最大トルク69.3kgm/1500-5750rpmというハイパフォーマンスを誇る。M5の車両重量は1870kgだから、パワーウェイトレシオはわずか3.3kg/psという数字になる。ちなみに、同じMツインパワーターボを積む「X6 M」より、5psパワーが充実している(最大トルクは同値)。

組み合わされるトランスミッションは、デュアルクラッチギアボックスのM DCTドライブロジックで、後輪を駆動。新しいパワートレインが0-100km/h加速4.4秒の俊足を実現する。旧型に比べて10%のパワーアップが図られているにもかかわらず、EUのテストサイクルにおける平均燃費は9.9リッター/100km(=10.1km/リッター)で、30%以上の向上を果たしたという。アイドリングストップやブレーキ回生システムも、燃費向上に寄与している。

シャシーには、M5専用のサスペンションがおごられることに加え、専用チューンのDDC(ダイナミック・ダンピング・コントロール)やMサーボトロニックを採用。DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)の介入を制限し、ドライバーにクルマのコントロールを委ねる「Mダイナミックモード」、DSCやDDC、エンジンレスポンスなどが変更できる「Mドライブ」も搭載される。

新しい機構としては、電子制御多板クラッチにより後輪の左右のトルク配分を最適にコントロールする「アクティブMディファレンシャル」を搭載。コーナリング時のトラクションの向上や通常走行時のスタビリティ確保に貢献する。

このようにすべてが新しいM5。時代の要求に応えながら、エンスージアストの夢を叶えるスポーツセダンに仕上がったようだ。

(文=生方聡)

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