【スペック】全長×全幅×全高=4385×1865×1260mm/ホイールベース=2600mm/車重=1593kg/駆動方式=FR/4.7リッターV8DOHC32バルブ(436ps/7300rpm、50.0kgm/5000rpm)/価格=1753万5000円(テスト車=1997万6250円)

アストン・マーティンV8ヴァンテージS(FR/7AT)【試乗記】

男ともだち 2011.06.12 試乗記 アストン・マーティンV8ヴァンテージS(FR/7AT)
……1997万6250円

アストン・マーティンのスポーツカー「V8ヴァンテージ」に、ハイパフォーマンスバージョン「S」が登場。その実力のほどは……?

パワーより、音と手触りが魅力のエンジン

「アストン・マーティンV8ヴァンテージ」をスパルタンにチューンしたモデルだと聞いていたので、覚悟して「アストン・マーティンV8ヴァンテージS」に乗り込む。
やや長めのクランキングの後、レーシィな音とともに4.7リッターのV8エンジンが派手に目を覚ます。早朝の都心へ踏み出すと、想像していたより乗り心地ははるかに文化的だ。硬いことに間違いはないけれど、少なくともサーキットでしか楽しめないような極端なセッティングではない。毎日の通勤に使えと言われたら、しばしの黙考の後でうなずくだろう。そして丸一日の試乗を終える頃には、間髪入れずに首を縦に振るようになっていた。

フロントに積まれるエンジンは、「V8ヴァンテージ」に積まれるものがベースとなる。吸排気系に手を加えることで、ベース比10ps増しの436ps/7300rpmという最高出力と、2kgm増しの50.0kgm/5000rpmという最大トルクを得ている。
ただし走り出して感じるのは、パワーがあってうれしいというよりも、気持ちよく回って楽しい、ということだ。

特に4500〜5000rpm近辺で盛り上がるパワー感がゾクゾクっとくる。中低音がよく響く、いかにもヌケのよさそうな音も魅力的。「V8ヴァンテージS」には、専用のエグゾーストシステムがおごられているというが、その効果は確実にある。
リミットまで回さなくても心が躍るような体験ができるあたりも、サーキットだけでなく一般道でも楽しめる理由だ。
エンジンとともに大きな変更を受けているのが、トランスミッションだ。


アストン・マーティンV8ヴァンテージS(FR/7AT)【試乗記】の画像
吸排気系の見直し、特に専用エグゾーストシステムの採用により、10psのパワーアップと2kgmのトルク増をはたした4.7リッターV8ユニット。ドライブしてうれしいのは、パワーアップより混じり気のないフィーリングだ。
吸排気系の見直し、特に専用エグゾーストシステムの採用により、10psのパワーアップと2kgmのトルク増をはたした4.7リッターV8ユニット。ドライブしてうれしいのは、パワーアップより混じり気のないフィーリングだ。
インテリアの様子。写真のカーボン製シート(50万7150円)を選ぶと、「V8ヴァンテージ」よりも軽い1610kgの車重は、さらに17kg絞られる。
インテリアの様子。写真のカーボン製シート(50万7150円)を選ぶと、「V8ヴァンテージ」よりも軽い1610kgの車重は、さらに17kg絞られる。

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