【スペック】フォルクスワーゲン・ポロTSIハイライン(写真右):全長×全幅×全高=3995×1685×1475mm/ホイールベース=2470mm/重量=1100kg/駆動方式=FF/1.2リッター直4SOHC8バルブターボ(105ps/5000rpm、17.8kgm/1550-4100rpm)/価格=242万円(テスト車=298万7000円/HDDカーナビゲーションシステムRNS510=28万3500円/バイキセノンヘッドランプ&ヘッドライトウォッシャー=12万6000円/アルカンターラ&レザレットシート=15万7500円)

アウディA1 1.4TFSI/フォルクスワーゲン・ポロTSI【試乗記(後編)】

似ていない兄弟(後編) 2011.06.06 試乗記 アウディA1 1.4TFSI(FF/7AT)/フォルクスワーゲン・ポロTSIハイライン(FF/7AT)
……386万円/298万7000円
主張する「A1」と実直な「ポロ」、2台を乗り比べたリポーターが導き出した結論とは?

クルマは見た目が9割?

(前編からのつづき)
「A1」は小さなクルマである。「ポロ」よりも幅があるとはいえ、デザインの技を仕掛けるスペースに恵まれてはいない。しかし、ポロの運転席から眺めるA1の後ろ姿は、実に陰影に富んでいて見飽きないのだ。さまざまな意匠を凝らした大きなクルマが並んでは過ぎていくが、A1の微妙な面の構成が醸しだす情動の深さに対抗できるものはほとんどない。

アクアラインから館山道へと進み、君津PAで乗り換えることにした。駐車したA1の周りを巡りながら目をやると、あらためて造形の精妙な技巧を理解することになった。後ろ姿の陰影の深さは、真横からリアの形状を見てなるほどと納得する。突き出したバンパーから上に少しずつ引っ込み、再度ふくよかな曲面を描いてからハッチガラスの潔い面に続いている。正面から見ると、こちらは迫力を強調した顔だ。目ヂカラの強さが、小顔ながらも強度を保った表情を作り上げている。

前後を結ぶのは、シンプルでてらいのないキャラクターラインだ。前後のランプ上端を結ぶ線が、ひと筆で統一感をもたらしている。試乗車はスポーツパッケージ装着車ではなかったため、「コントラストルーフ」は設定されていない。それにより、素のフォルムが際立つこととなった。

ポロと並べてみると、性格の違いは一目瞭然である。人は見た目が9割という話があるが、クルマにも当てはまるかもしれない。ポロはあくまでも実直で端正さを崩さない。丸目時代に比べれば、ずいぶん気取っておしゃれも意識するようになった。それでも、極端な冒険を試みることはない。田舎のお母さんにも安心して紹介できる誠実さが伝わってくる。


アウディA1 1.4TFSI/フォルクスワーゲン・ポロTSI【試乗記(後編)】の画像
【スペック】アウディA1 1.4TFSI(写真左):全長×全幅×全高=3970×1740×1440mm/ホイールベース=2465mm/車重=1210kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4DOHC16バルブターボ(122ps/5000rpm、20.4kgm/1500-4000rpm)/価格=289万円(テスト車=386万円/バイキセノンパッケージ=15万円/レザーパッケージ=28万円/10スポークデザインアルミホイール&215/45R16タイヤ=12万円/クルーズコントロール+APS=15万円/エアコン吹き出し口カラードスリーブ=6万円/オープンスカイルーフ=21万円)
【スペック】アウディA1 1.4TFSI(写真左):全長×全幅×全高=3970×1740×1440mm/ホイールベース=2465mm/車重=1210kg/駆動方式=FF/1.4リッター直4DOHC16バルブターボ(122ps/5000rpm、20.4kgm/1500-4000rpm)/価格=289万円(テスト車=386万円/バイキセノンパッケージ=15万円/レザーパッケージ=28万円/10スポークデザインアルミホイール&215/45R16タイヤ=12万円/クルーズコントロール+APS=15万円/エアコン吹き出し口カラードスリーブ=6万円/オープンスカイルーフ=21万円)

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