第196回:もしもピアノに乗れたなら!? BMW“スタインウェイ仕様”を拝見

2011.06.03 エッセイ

第196回:もしもピアノに乗れたなら!? BMW“スタインウェイ仕様”を拝見

一見、普通の7シリーズのようで……

「もしもピアノが弾けたなら」というのは懐かしの歌謡曲だが、「もしもピアノに乗れたなら」というクルマが、今回のお題である。

その特別仕様車は、少々つつましく展示されていた。2011年5月21日から22日にイタリア・コモで開催された自動車エレガンス・コンクール「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」の一般公開会場でのことである。スポンサーであるBMWが陣取る屋内パビリオンに、黒と白の「BMW7シリーズ」が置かれていた。
「7シリーズか。何を今さら」とも思ったが、屋外は予想外の猛暑。外に出たくないので、日常生活で接することのないクルマをちょいと冷やかすことにした。

「7シリーズは運転するものじゃない。後席に乗るもの」と、生涯できそうにないことを勝手に決めているボクは、後部ドアから開けてみた。ところが開けた途端、ただならぬムードが漂った。車内の各所にたて琴のマークがあしらわれている。
もしやこれは? と思ってトランクリッドのサインを見ると、やはりそうだった。「スタインウェイ仕様」である。車両の背後で、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の「踊り明かそう」を弾いているおじさんのピアノもスタインウェイだった。

「BMWインディビジュアル 7シリーズ コンポジション」。後方ではスタインウェイピアノによる生演奏が行われていた。
第196回:もしもピアノに乗れたなら!? −BMW“スタインウェイ仕様”を拝見
リアガーニッシュには、「Steinway & Sons(スタインウェイ・アンド・サンズ)」のサインがさりげなく入っている。
第196回:もしもピアノに乗れたなら!? −BMW“スタインウェイ仕様”を拝見

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大矢 アキオ

大矢 アキオ

コラムニスト。国立音楽大学ヴァイオリン専攻卒にして、二玄社『SUPER CG』元編集記者、そしてイタリア在住20年という脈絡なき人生を歩んできたものの、それだけにあちこちに顔が広い。今日、日本を代表するイタリア文化コメンテーター。10年以上にわたるNHK『ラジオ深夜便』リポーター、FM横浜『ザ・モーターウィークリー』季節ゲストをはじめラジオでも活躍中。『Hotするイタリア』『イタリア発シアワセの秘密 ― 笑って! 愛して! トスカーナの平日』(ともに二玄社)、『カンティーナを巡る冒険旅行』『ザ・スピリット・オブ・ランボルギーニ』(ともに光人社)、電子書籍『イタリア式クルマ生活術』(NRMパブリッシング)など数々の著書・訳書あり。