【スペック】全長×全幅×全高=4630×1845×1480mm/ホイールベース=2775mm/車重=1560kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4 DOHC16バルブターボ(180ps/5700rpm、24.5kgm/1600-5000rpm)/価格=395万円(テスト車=470万円/ナビゲーションパッケージ=25万円/レザーパッケージ=25万円/セーフティパッケージ=25万円)

ボルボV60 DRIVe(FF/6AT)【試乗記】

実直なシャレ者 2011.05.31 試乗記 ボルボV60 DRIVe(FF/6AT)
……470万円

ボルボのイメージをがらりと変えた(?)新型ワゴン「V60」。巨匠 徳大寺有恒は、その見た目を、中身を、どう評価する?

ボルボV60 DRIVe(FF/6AT)【試乗記】の画像
「ボルボ1800ES」(1972年)
「ボルボ1800ES」(1972年)
スタイリッシュな「V60」のサイドビュー。その全高は、ひとクラス上の「V70」より65mm低くなっている。
スタイリッシュな「V60」のサイドビュー。その全高は、ひとクラス上の「V70」より65mm低くなっている。

じつは“ボルボ史上初”

松本英雄(以下「松」):今日の試乗車は「ボルボV60」。早い話が、3月に乗ったセダン「S60」のワゴン版です。
徳大寺有恒(以下「徳」):とはいうものの、いわゆるボルボのワゴンのようにカーゴルームが広くて実用第一、というんじゃないんだな。
松:ええ。ボルボでは走りもスタイリングもセダンにひけをとらない、セダンプラスアルファのスペースを備えたスポーツワゴンであるとうたってます。

徳:なるほど。ボルボのスポーツワゴンというと、ピンとこない人もいるだろうが、じつはボルボはその手の嚆矢(こうし)なんだよな。「1800ES」って知ってるだろう?
松:1970年代初頭にラインナップされていた、クーペの「P1800/1800E」をベースにしたスポーツワゴンですよね。80年代の「480」や現行の「C30」は、その血を受け継いでますね。
徳:そのとおり。でも、それらはみな3ドアだったな。
松:「C30」なんか、ボルボではクーペと呼んでますからね。5ドアのスポーツワゴンという意味では、この「V60」が初めてでしょう。

徳:とはいえ、なかなかカッコよさげなクルマじゃないか。
松:ボディサイドを流れる「ダブルウエーブ」と呼ばれるキャラクターラインがスタイリング上の特徴ですが、処理がうまいですね。日本車にも同じようなモチーフを採り入れているモデルがありますが、こちらのほうがシャープに見えます。

徳:ウエストラインが高いのか、ルーフが低いのか、相対的にガラス面積の小さいところが「1800ES」を彷彿(ほうふつ)させるよ。
松:チョップドルーフみたいですよね。後方からの眺めは、最近のボルボのワゴンに共通する「鏡餅」のようなフォルムで、ブランドのアイデンティティが保たれています。

徳:好みでいえば、俺は「S60」よりこっちのほうがいいな。
松:僕も。「V60」のほうがキャラクターが明確な感じがしますよね。その意味では「セダンにひけをとらない」というボルボの意図は、少なくともスタイリングでは実現していると思います。
徳:もうひとつの走りのほうはどうかな?
松:じゃあ、そろそろ乗ってみますか。

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