日産が決算発表 中国市場とEVの好調アピール

2011.05.12 自動車ニュース
決算報告会では、東日本大震災の復旧活動についても触れられた。
日産が決算発表 中国市場とEVで好調

日産が決算発表 中国市場とEVの好調をアピール

日産自動車は2011年5月12日、横浜のグローバル本社で記者会見を開き、2010年度(2011年3月期)の決算を発表した。

2010年度の決算を報告する、日産自動車のカルロス・ゴーン取締役社長兼CEO。
日産が決算発表 中国市場とEVで好調

■中国とEVに手ごたえ

日産の2010年度(2010年4月〜2011年3月)連結決算は、売上高が8兆7731億円で、前年度の7兆5173億円から16.7%の増加。営業利益は前期比72.5%増の5375億円、純利益は約7.5倍の3192億円となった。

発表に臨んだカルロス・ゴーン社長兼CEOは、営業利益が大幅に増えた最大の理由を、昨年度(351万5000台)から19.1%上積みし418万5000台を記録したグローバル販売台数の伸びにあると説明。
なかでも躍進が目立ったのは中国市場で、ここ8年間の増加傾向を引き継いで2010年度には100万台を突破し、同社にとって最大のマーケットへと成長。「日産は2010年、中国において最も成功した企業になった」とその成果を声高にアピールした。

もうひとつ、ゴーン社長が挙げた2010年のトピックは、電気自動車(EV)の「リーフ」を発売したことだ。「他社に先駆けて手頃な価格のEVを発表できた。今後もこの優位性を生かし、他社との差はそのままに、継続的に革新を図りたい」と語気を強めるとともに、ルノー・日産アライアンスとして2014年までに8車種のEVを投入することを明言した。
そのほか、ダイムラーと将来に向けての戦略的な協力関係を結んだこと、三菱自動車と軽自動車事業に関する協力関係を築いたこと、さらにインドのアショックレイランド社と合弁で商用車「ドスト」を発表したことなども大きな成果として掲げた。

そんな同社は、今年度についても販売台数、売り上げとも増進を見込んでいるとのことだが、前日に決算を発表したトヨタ自動車と同様、目下心配されるのは東日本大震災の影響である。
今回の決算でも、396億円もの特別損失が計上されている。しかし、「サプライヤーからの部品調達や電力供給には不安が残るものの、現時点ですでに日産は全ての工場で生産を再開しているし、10月までにはグローバルで制約のないフル生産を実現できる」とゴーン社長の姿勢はあくまで前向き。
「この震災の影響で海外移転など根本的なソーシングが改められることはない。国内生産100万台は維持するつもりだ」とのコメントを残した。

(webCG 関)

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