GT-R、今年も開幕戦を制す【SUPER GT 2011】

2011.05.01 自動車ニュース
GT500クラス初戦のポディウム。写真左から、2位のNo.6 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也)、優勝したNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山 哲/ブノワ・トレルイエ)、3位のNo.19 WedsSport ADVAN SC430(片岡龍也/荒聖治)。
2011年も開幕戦はGT-R! MOTUL AUTECH逆転勝利【SUPER GT 2011】

【SUPER GT 2011】2011年も開幕戦はGT-R!  MOTUL AUTECH逆転勝利

2011年5月1日に富士スピードウェイで決勝が開催されたSUPER GT第2戦。雨が降り続く難しいコンディションのなか、6番グリッドからスタートしたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山 哲/ブノワ・トレルイエ組)が2009年第5戦菅生以来となる栄冠をつかんだ。なお、東日本大震災の影響で4月2日に予定されていた第1戦(岡山国際サーキット)が5月22日に延期されたため、2011年シーズンはこの第2戦で開幕する変則的なスケジュールとなった。

スタート前のグリッド。手前は、予選1位のNo.39 DENSO SARD SC430。
2011年も開幕戦はGT-R! MOTUL AUTECH逆転勝利【SUPER GT 2011】
GT500クラス、スタート直後の様子。一時は開幕も危ぶまれた2011年シーズンは、ごらんのようなウエットコンディションのなかスタートの時を迎えた。
2011年も開幕戦はGT-R! MOTUL AUTECH逆転勝利【SUPER GT 2011】

■予選から見せたGT-R

予選の話題はタイヤ。ミシュランとヨコハマが常勝のブリヂストンに待ったをかけ、ミシュランタイヤを装着するNo.39 DENSO SARD SC430(石浦宏明/井口卓人組)とNo.46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)がフロントローを占拠。予選3位はヨコハマタイヤを履くNo.24 ADVAN KONDO GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム組)が勝ち取り、ブリヂストン勢の予選最高位はNo.12 カルソニック IMPUL GT-R(松田次生/J.P・デ・オリベイラ)の4番グリッドという形に落ち着いた。

この結果を見てもわかるとおり、今季は日産GT-Rの仕上がりがいい。空力やエンジンには特に手をつけず、重量バランスを見直した結果というが、ストレートスピードが重要となる富士スピードウェイで、重量バランスを変えただけでこの成果が得られたとすれば驚くしかない。

昨年、デビューイヤーにしてドライバーとチームのダブルタイトルを獲得したホンダHSV-010 GTは、フロントエンドに置かれていたラジエターを前輪の直後に移動するサイドラジエター化を実施、運動性能に磨きをかけてきた。予選前日に行われた“習熟走行”でも、No.1 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル組)がトップタイムをたたき出すなど、HSV-010 GT勢は全般に好調だったが、気温が急激に低下した公式予選以降は調子を崩し、決勝でも本領を発揮できなかった。

レクサスSC430は空力や足まわりなどを全面的に見直したが、テストがキャンセルされた影響で熟成不足の感は否めず、No.39 DENSO SARD SC430が予選を制したことを除けば、ライバルに対する明確なアドバンテージは感じられなかった。

予選6位から追い上げを見せるNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山 哲/ブノワ・トレルイエ組)。序盤で逆転、そのまま首位をキープし、ひさびさの優勝を手にした。
2011年も開幕戦はGT-R! MOTUL AUTECH逆転勝利【SUPER GT 2011】
レース距離を当初の400kmから300km(66周)に短縮して行われた開幕戦は、悪天候のため、59周が終わった時点の順位が最終リザルトとされた。
2011年も開幕戦はGT-R! MOTUL AUTECH逆転勝利【SUPER GT 2011】
GT300クラスを制したNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢組)。
2011年も開幕戦はGT-R! MOTUL AUTECH逆転勝利【SUPER GT 2011】

■悪天候をものともせず

ドライコンディションで行われた公式予選とは対照的に、決勝は終始、雨模様となった。特にスタート時は雨量が多く、5周目まではセーフティカーに先導されての周回となる。

ところが、6周目にグリーンフラッグが振り下ろされて競技が始まると、意外にもミシュランタイヤを履くフロントローの2台は、見る間に順位を落としていった。ヨコハマタイヤ装着のNo.24 ADVAN KONDO GT-Rも12周目には坂を転がり落ちるかのように順位を落とし、ブリヂストンユーザーのNo.12 カルソニック IMPUL GT-RとNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが熾烈(しれつ)なトップ争いを演じる展開となった。
17周目にNo.12カルソニック IMPUL GT-Rが周回遅れと絡んでマシンにダメージを負うと、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rは首位を保ったまま順調に周回。残りわずかとなった61周目に雨脚が急激に強まったため赤旗中断となるまで、そのままトップの座を守りきった。

結局、レースはこのまま終了とされ、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rが優勝。2位と3位には、いずれもコンスタントにレースを走りきったNo.6 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也組)とNo.19 WedsSport ADVAN SC430(片岡龍也/荒聖治組)が滑り込んだ。今季よりGT500クラスにステップアップしたWedsSportは大健闘をみせたといえる。

GT300クラスはハンコックタイヤを装着するNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢組)が終始、大きなリードを保って優勝。激しい2位争いを演じたNo.11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458(田中哲也/平中克幸組)とNo.25 ZENT Porsche RSR(都筑晶裕/土屋武士組)の戦いは、No.11 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458に軍配が上がった。

(文=小林祐介/写真提供 GTA)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。