日本メーカーのブース紹介【ニューヨークショー2011】

2011.04.22 自動車ニュース
トヨタブースの様子。
日本メーカーのブース紹介【ニューヨークショー2011】

【ニューヨークショー2011】日本メーカーのブース紹介

2011年4月20日に開幕したニューヨーク国際オートショー。会場に並んだ日本車の顔ぶれを現地からリポートする。

こちらはアキュラのブース。アキュラは、北米におけるホンダの高級チャンネルである。
日本メーカーのブース紹介【ニューヨークショー2011】

毎年開催のニューヨークショーは、100万人以上の来場者を集める世界有数の規模のモーターショーだ。1月のデトロイトショー、2月のシカゴショーに続いて開催されるアメリカの大規模ショーとして、毎年複数のワールドプレミア(世界初公開)が用意される。

そんなニューヨークショーだが、今年はちょうど上海モーターショーと重なる日程で開催されたため、例年通り盛り上がるかどうか懸念された。しかし、複数のワールドプレミアが用意され、どうにか老舗モーターショーのメンツを保った。なかでもこのところ元気なのは、日本車だ。今回もニューヨークで多数のニューモデルを公開し、けん引役を務めた感がある。

サイオンのジャック・ホリス副社長と「FR-Sコンセプト」。
サイオンのジャック・ホリス副社長と「FR-Sコンセプト」。

日本メーカーのブース紹介【ニューヨークショー2011】の画像
「レクサスLF-Ghコンセプト」
「レクサスLF-Ghコンセプト」

■サイオン&レクサス

アメリカで展開されているトヨタのブランド「サイオン」は、ジェネレーションYと呼ばれる20代から30代をターゲットにしたブランド。3月のジュネーブショーでトヨタ・ブランドで公開された「FT-86IIコンセプト」のサイオン版 である「FR-Sコンセプト」を公開した。

車両のプロポーションはほぼ同じだが、フロントバンパーやテールランプなど、クルマの印象を左右するパーツは変えられており、見た目の印象は若干異なる。
またロードクリアランスがきわめて低く、ホイールがセンターロック式、20インチタイヤ、18インチブレーキローターとなるなど、「FT-86IIコンセプト」以上にショーカー向きのディテールが散見できる。

開発は富士重工と共同で行われている。スバルの2リッター自然吸気水平対向エンジンに、筒内直接噴射とポート噴射を併用したトヨタの「D-4S」技術が採用されることが明らかにされた。サイオンのバイス・プレジデント(副社長)であるジャック・ホリス氏が語ったところでは、「高出力と高トルクを生み出すだけでなく、素晴らしい燃費を誇る」。「6段マニュアルと6段オートマックトランスミッションが組み合わされ、後者にはステアリングパドルが備わる。駆動方式はFRで、シート配置は2プラス2」とのことである。
アメリカでの発売時期は、2012年が予定される。

また、同じトヨタのレクサスブースでは、次期「GS」のプレビューと見られる「LF-Ghコンセプト」が公開された。ただ、今回見られたのは外観のみ。内装は会場では公開されなかった。

新型「スバル・インプレッサ」。写真は北米仕様の5ドア車。
新型「スバル・インプレッサ」。写真は北米仕様の5ドア車。
森郁夫社長(写真右)も来場。北米での好調なセールスに自信を見せた。
森郁夫社長(写真右)も来場。北米での好調なセールスに自信を見せた。

■スバル

富士重工は新しい「インプレッサ」を、4ドアと5ドア、2種類そろえて発表した。
エンジンは昨年秋に発表した自然吸気の2リッター水平対向。これに「リニアトロニック」と呼ばれる新開発のCVTを組み合わせ、ニューヨークショーでは燃費が従来より30%改善されたことを強調した(EPAレーティングでは都市部:11.4km/リッター、高速道路:15.3km/リッター)。ボディサイズは従来型と同等だが、ホイールベースを25mm延長するなどして、従来より広い室内空間を実現したとうたう。

プレスカンファレンスには富士重工業の森郁夫社長も姿を見せた。「アメリカにおいて、2011年の第一四半期は6万7457台の販売を記録。これは過去最高値にあたる。非常に好調だ」「(この好調の理由は)レガシィ、アウトバック、フォレスターと、カスタマー志向の製品を投入してきた結果だ」と語った。

新型「ホンダ・シビック」。写真はクーペバージョン。
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■ホンダ

ホンダは今年のデトロイトショーで公開した「シビック」の量産型を発表した。ボディタイプはセダンとクーペの2種類。
ガソリン車、低燃費ガソリン車「HF」タイプ、ハイブリッド車、スポーツ仕様の「Si」クーペ、天然ガス車の5種類を一挙に発表し、同日、全米で発売した。
新しく設定された低燃費ガソリン「HF」タイプには、エアロパーツ、アンダーカバー、専用タイヤなどが使われており、アメリカでトップクラスの燃費を実現しているという。ハイブリッド車には1.5リッターi-VTEC+IMAシステムが搭載され、バッテリーはリチウムイオンとなる。

(写真=スズキ)
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■スズキ

スズキはターボエンジンを搭載した「キザシ アペックス コンセプト」と、ハイブリッドカーの「キザシ エコチャージ」の2台のコンセプトカーを公開した。
「アペックス コンセプト」は2.4リッター直4にターボチャージャーを組み合わせたモデルで、275-300psの最高出力が想定されている。ギアボックスは6段マニュアル。ボディには、同社のスポーツバイクを想起させるグラフィックデザインが施されている。
一方、ハイブリッドカーの「エコチャージ」には2リッター直4(144ps)エンジンとモーター(15ps)が組み合わされたハイブリッドシステムが搭載されている。バッテリーはリチウムイオン。ガソリン車と比較した場合、25%の燃費向上が望めるという。

マツダのコンセプトカー「勢(MINAGI)」
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■マツダ

マツダは「スカイコンセプト」に基づいた次世代パワートレインの現物を、アメリカ市場で初めて公開した。
また壇上にはジュネーブショーで発表したコンセプトカー「勢(MINAGI)」が置かれた。同車両は「CX-5」の名で量産に移行し、量産モデルは今年9月のフランクフルトショーで発表されることが、ショーの前日、明らかにされた。発売は2012年。

「日産リーフ ニスモRC」
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■日産

日産は電気自動車「リーフ」のレーシングバージョンである「リーフ ニスモRC」を展示した。「RC」とは「レーシング・コンペティション」の意。0-62マイル(100km/h)加速=6.85秒、最高速=93マイル(約150km/h)の実力を持つ。2011年のさまざまなモータースポーツイベントで走行デモが行われる予定だ。

(文と写真=竹下元太郎)

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