ケンウッドの「彩速ナビ」に新モデル2機種追加

2011.04.22 自動車ニュース

ケンウッドの「彩速ナビ」に新モデル2機種追加

ケンウッドは、2011年2月に発売したカーナビの上級モデル「MDV-727DT/626DT」に続き、ベーシックモデル2機種を発表、ラインナップを完成させた。発売は今夏の予定。

■「MDV-525」−超お買い得モデルの予感

「MDV-525」は、外観デザインをはじめ、ちょっと見では上級モデルとの違いはほとんどない。電源をONして表示される地図画面の鮮やかさも高精細なW-VGAを採用しているため引けをとらない。「彩速ナビゲーション」のキャッチフレーズはこの機種にも受け継がれていると言えそうだ。
操作の高速レスポンスを可能にする「ジェットレスポンスエンジンII」の搭載や16GBのメモリー容量(上級モデルの727DT、626DTと同様HDDではなくSSDである)も同様である。豊富な目的地検索データ、昭文社のMAPPLEデータなどで観光ガイドデータを充実させている点も、上級モデルと同じと言っていい。

では、上級モデルとどこが違うかといえば、地デジチューナーである。ご存じのように、東日本大震災で被災した東北各県を除いて地上波TV放送がデジタルに完全移行するのは今年の7月。アナログチューナーのカーナビユーザーが地デジチューナー付きモデルに買い換えるケースはかなり多いと見込まれているが、加えてこれまで車載TVに関心のなかった層も先の地震津波災害を目の当たりにして地デジならではの緊急警報放送(EWS)は必須と感じ始めていることも、この夏の地デジ需要を後押ししそうだ。

しかし地デジをハイビジョン画質で楽しむ12セグチューナーは高価。一方で画質はそこそこだが低価格で地デジ放送を楽しめるのがワンセグチューナーだ。ケンウッドの上級2機種はいずれも12セグ対応モデルゆえやや高価。それに対してMDV-525はワンセグチューナーのみと割り切っている。それが実質価格10万円以下と予想される根拠だ。
「727DT」「626DT」「525」からどれを選ぶかは、ユーザーの地デジに対する考え方次第だが、ナビ性能とAV性能が上級と変わらないレベルにあるのなら、MDV-525はかなりお買い得なモデルになるのではないだろうか。

■「MDV-323」−ハイCPが売りのAVナビ

「MDV-323」は、727DT、626DT、525とは一線を画し、2DINサイズの前面パネルの中にDVDスロット、使いやすいロータリーボリュームを配している関係でモニターサイズは6.1型とやや小ぶりとなる。すなわち、前モデルの「MDV-313」と同様のデザインはそっくり踏襲されている。このモデルも地図や検索データの収録はHDDではなくメモリーによっているが、容量は8GBだ。モニターはMDV-525のようにW-VGAではないが、バックライトは高輝度のホワイトLEDを採用する。

ラインナップの中でのMDV-323の位置づけは、とにかくハイコストパフォーマンスなAVナビであること。313もPND並みの低価格でありながら満足のいくナビ性能、DVDビデオも楽しめる充実したAV性能がウケて販売を伸ばした。MDV-323もこの路線を受け継いだと言っていいだろう。

AVの拡張性は目を見張るものがある。iPhone/iPodとの接続は別売の専用ケーブルを前面パネルの接続端子に挿すだけという簡便さは魅力だし、音楽データを収録したSDカードもスマートに取り込める。また液晶パネル部分は簡単に本体から取り外せる構造なので、盗難防止にも役立つ。現在こうした構造を採っている据え置き型2DINナビは、数あるカーナビの中でもケンウッドだけだ。

(文=尾澤英彦)

「MDV-525」
高級感ある筐体(きょうたい)、W-VGAの液晶パネルなどは上級の2モデル(727DT、626DT)と同じなため、ほとんど見分けがつかない「MDV-525」。ただし、地デジはワンセグのみとなる。
「MDV-525」
高級感ある筐体(きょうたい)、W-VGAの液晶パネルなどは上級の2モデル(727DT、626DT)と同じなため、ほとんど見分けがつかない「MDV-525」。ただし、地デジはワンセグのみとなる。
「MDV-323」
筐体左側にハードキーを置き、上部にCD/DVDのスロットがあるのが外観上の特徴。左下のUSBのマークはiPodなど音楽メモリーをつなげる端子の蓋。
「MDV-323」
筐体左側にハードキーを置き、上部にCD/DVDのスロットがあるのが外観上の特徴。左下のUSBのマークはiPodなど音楽メモリーをつなげる端子の蓋。

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