スバル、新型「インプレッサ」を世界初公開【ニューヨークショー2011】

2011.04.21 自動車ニュース
「インプレッサ2.0i リミテッド」(4ドア)
スバル、新型「インプレッサ」を初公開【ニューヨークショー】

【ニューヨークショー2011】スバル、新型「インプレッサ」を世界初公開

富士重工業は、2011年4月20日に開幕したニューヨークショーで、新型「スバル・インプレッサ」を世界初公開した。

「インプレッサ2.0i リミテッド」(5ドア)
「インプレッサ2.0i リミテッド」(5ドア)
「インプレッサ2.0i リミテッド」5ドアの内装。
「インプレッサ2.0i リミテッド」5ドアの内装。
 
スバル、新型「インプレッサ」を世界初公開【ニューヨークショー2011】の画像

■わずか4年でフルモデルチェンジ

新型「インプレッサ」は、1992年に誕生した初代から数えて4代目。間もなく先代になってしまう現行3代目のお披露目の舞台は、2007年の同じくニューヨークショーだったから、ちょうど4年振りのフルモデルチェンジとなる。

かつては4年といえば日本車の標準的なモデルチェンジのサイクルだったが、最近では延びる傾向にある。なかでもスバルはメーカー規模の関係もあって、もともとモデルサイクルが長く、インプレッサは初代が8年、2代目が7年の寿命を保っていた。それだけに今回の世代交代は、異例ともいえる早さで行われたわけだ。

「Redefining Value, Redefining Class」、すなわち「既存のクラスにとらわれない価値の提案」を商品コンセプトとする新型は、水平対向エンジンを中心とするスバル独自のシンメトリカルAWDがもたらす高い走行性能とハンドリング性能、および安全性を基本に、誕生以来磨き続けてきたインプレッサならではの資質をさらに進化させ、時代にマッチした上質なグローバルカーを目指したという。

新型のボディは現行と同じく4ドアセダンと5ドアハッチバックで、サイズは全長4580(4ドア)/4415(5ドア)mm×全幅1740mm×全高1465mm、ホイールベース2645mm。全長と全幅は従来と同じで、全高が10mm低くなり、ホイールベースが25mm延びた。つまり実質的なサイズは変わらないが、ホイールベースの延長に加えてAピラー下端を前方へ200mm延長し、ドア構造を見直したことによって室内空間は拡大された。また視界が広がり、解放感も増したという。

現行の6ライト(ウィンドウ)からオーソドックスな4ライトになった4ドアセダンのスタイリングは、北米を中心に好評を博している現行「レガシィB4」のイメージを受け継いでおり、非常によく似ている。いっぽう5ドアハッチバックは、基本的なフォルムは現行モデルから受け継いでいるが、ヘキサゴングリル、ホークアイヘッドライト、特徴的なホイールアーチといった、やはりレガシィに共通するモチーフをスバルのアイデンティティとして採り入れている。写真で見た限りでは、現行モデルの「塊」感が薄れてしまったような印象を受けるのが、個人的には気になるところだ。

2010年9月23日に発表された新世代ボクサーエンジン
2010年9月23日に発表された新世代ボクサーエンジン。
「インプレッサ2.0i リミテッド」(4ドア)
「インプレッサ2.0i リミテッド」(4ドア)
 
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■新世代ボクサーエンジンを搭載

新型の開発における重要なテーマは、さらなる環境性能の向上とユーザーの価値観の変化への対応。それらを満たすために、パワートレインに新世代ボクサーエンジンや新開発のリニアトロニック(CVT)を採用。燃費および環境性能の向上を図ると同時に、これまで以上に運転する楽しさを追求したという。

従来に比べロングストローク化した新世代ボクサーエンジンは、燃焼室のコンパクト化や可変バルブタイミング機構の採用によって、環境性能を向上させるとともに低中回転域のトルクを強化。自然吸気の1995ccフラット4から最高出力148hp/6200rpm、最大トルク20.0kgm/4200rpm(米国仕様)を発生。2リッターながら従来の2.5リッターエンジンをしのぐ加速性能と素早いレスポンスを実現した。そのいっぽうで、ハイウェイ走行で1ガロンあたり36マイル(15.3km/リッター)という、米国市場における4WD乗用車としてはトップクラスの燃費を達成したとうたっている。

トランスミッションには環境性能とドライバビリティを高めた新開発のリニアトロニック(CVT)と5段MTが用意される。リニアトロニックは軽量、コンパクト、優れた燃費性能といったCVTの長所はそのままに、スポーツドライビングにも対応するパドル式の6段マニュアルモードを設定した。

シャシーはフロントがストラット、リアがダブルウィッシュボーンというサスペンション形式こそ現行モデルと同じものの、各部の剛性の向上やセッティングの最適化によって、乗り心地とハンドリング性能をさらに高い次元で両立させた。また北米向けとしては、スバル初となるピニオンアシスト式の電動パワーステアリングを採用。燃費の向上に貢献するとともに、きめ細やかなモーター制御により自然な操舵(そうだ)感覚を実現したという。

この新型インプレッサ、アメリカでは年内に発売予定とのことで、日本でも近い将来、発表されると思われる。

(文=沼田亨)

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