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【スペック】レクサスCT200h“Fスポーツ”(写真手前):全長×全幅×全高=4320×1765×1460mm/ホイールベース=2600mm/車重=1440kg/駆動方式=FF/1.8リッター直4DOHC16バルブ(99ps/5200rpm、14.5kgm/4000rpm)+交流同期電動機(82ps、21.1kgm)/価格=405万円(テスト車=424万9500円/プリクラッシュセーフティシステム+レーダークルーズコントロール=14万7000円/“Fスポーツ”専用本革ステアリング=1万500円/クリアランスソナー=4万2000円)

フォード・クーガ/レクサスCT200h/MINIクロスオーバー(後編)【試乗記】

フォード・クーガ/レクサスCT200h/MINIクロスオーバー(後編) 2011.04.11 試乗記 フォード・クーガ タイタニアム(4WD/5AT)/レクサスCT200h“Fスポーツ”(FF/CVT)/MINIクーパーS クロスオーバーALL4(4WD/6AT)
……406万7800円/424万9500円/479万2000円

いま新車で買える、3台の個性派モデルに試乗。市街地からワインディングまで走らせて、その魅力を探った。

“ファン・トゥ・ドライブ”標準装備

(前編からのつづき)
見た目の個性も大切だが、乗ってつまらなければ、お話にならない。その点、この3台の走りはそれぞれの魅力をブーストしてくれる。

走りがウリといえば「MINIクーパーS」だ。その一員である「クロスオーバー」も例外ではない。“ゴーカートフィーリング”と称される俊敏なハンドリングはこの大柄なMINIでも健在で、もちろん、「ハッチバック」に比べるとマイルドな印象だが、なかなか鋭い回頭性を見せつけられると、思わずニヤリと笑みがこぼれてしまう。車高の高さが乗り心地や安定性に悪影響を与えることもなく、走りのバランスはきわめて高い。

低回転から十二分のトルクを発生させるエンジンは、4000rpmを超えたあたりからガゼン勢いづく感じでスポーティ。ワインディングロードではアクセルペダルを踏む右足についつい力が入ってしまう。

10・15モード燃費32.0km/リッターを誇る「レクサスCT200h」も、エコカーであることを忘れさせるスポーティさを見せてくれた。センターコンソールの「ドライブモードセレクトスイッチ」でスポーツモードを選ぶと、メーターパネルが赤く染まり、さらにパワーメーターが回転計へと“表情”を変える。ハイブリッドの駆動電圧は500Vから最大650Vに昇圧され、アクセルペダルやステアリングホイールの操作に対する反応も切れ味を増す。スポーティな味付けのサスペンションは、ワインディングロードではロールをきっちり抑え、MINIクロスオーバーのお株を奪うほどのゴーカートフィーリングを味わわせてくれる。高速では締め上げられた足まわりが高いスタビリティをもたらし、グランドツアラーとしての一面を垣間見ることができた。

MINIファミリー唯一の4WDモデルとなる「クロスオーバーALL4」(写真手前)。メーカーからは「ゴーカートフィーリングも4倍になります」という茶目っ気たっぷりのアピールも。
MINIファミリー唯一の4WDモデルとなる「クロスオーバーALL4」(写真手前)。メーカーからは「ゴーカートフィーリングも4倍になります」という茶目っ気たっぷりのアピールも。
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ハイブリッドカー「レクサスCT200h」のパワーメーターは、走行モードを「SPORT」にするとタコメーター(写真)へと変化する。
ハイブリッドカー「レクサスCT200h」のパワーメーターは、走行モードを「SPORT」にするとタコメーター(写真)へと変化する。 拡大

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SUVらしからぬカルさ

こう見えて(?)運転が楽しいのが「フォード・クーガ」だ。現行の「フォーカス」に採用される「C-carプラットフォーム」をベースに仕立て上げられたクーガは、車高が高いぶん、ロールやピッチングの動きが多少見られる一方、街中などふだんの乗り心地はマイルドで、SUVの優等生的なマナーを示す。高速の安定感はまずまずで、優れた直進性とあいまってドライバーは疲れ知らずだ。

ところが、ワインディングロードでペースを上げていくと、しなやかなサスペンションがしっかりと路面を捉えるとともに、SUV離れした軽快な身のこなしでコーナーをクリアしていく。2.5リッターターボエンジンは低回転から力強いばかりか6000rpmあたりまで勢いが続く。とくに4500rpmを超えたところからジュワーンと響き渡るサウンドが心を踊らせてくれるのだ。

さらにクーガの場合、ボディサイズにゆとりがあるぶん、キャビンには余裕があるし、ラゲッジスペースも他の2台を上回る広さを確保している。テールゲートに、上部のリアウィンドウだけ開閉可能な「2ウェイリアリフトゲート」を採用するおかげで、手荷物程度ならハッチを全開せずとも出し入れできるのも便利だ。

MINIクロスオーバーも、4ドアボディだけに他のMINIに比べると後席のアクセスに優れており、後席のスペースにも不満はない。試乗車は4人乗りだったが、オプションで5人乗りも選べるのもうれしい配慮だ。

CT200hの室内はレクサスらしい上質なインテリアがアドバンテージといえるだろう。後席の広さは必要十分というレベルで、大人が乗っても窮屈な感じはしない。また、ラゲッジスペースは一見狭く感じるが、床下に大きな収納ボックスが潜んでいるから、メンテナンス用の小物などを隠しておくにも重宝するはずだ。


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大型サンルーフは「フォード・クーガ タイタニアム」自慢の装備。前席の背面には、ピクニックテーブルも。
大型サンルーフは「フォード・クーガ タイタニアム」自慢の装備。前席の背面には、ピクニックテーブルも。 拡大
「クーガ」のリアゲートは、写真のようにガラス部のみの開閉ができる。狭い場所で小物を出し入れする際など、便利。(写真をクリックすると、荷室の様子が見られます)
「クーガ」のリアゲートは、写真のようにガラス部のみの開閉ができる。狭い場所で小物を出し入れする際など、便利。(写真をクリックすると、荷室の様子が見られます) 拡大
水平基調のデザインとされた「レクサスCT200h」の運転席まわり。センターコンソールには、他レクサス車にも採用されたカーナビ&オーディオの操作デバイス「リモートタッチ」が備わる。
水平基調のデザインとされた「レクサスCT200h」の運転席まわり。センターコンソールには、他レクサス車にも採用されたカーナビ&オーディオの操作デバイス「リモートタッチ」が備わる。 拡大

使える個性派

というわけで、今回紹介した3台はいずれも、才色兼備というか文武両道というか、デザインだけでなく、走りやパッケージングなど多方面にわたって魅力あふれるクルマである。どれを選んでも、クルマの新しい楽しさをもたらしてくれるに違いない。

そもそもこの3台は、クロスオーバーやハイブリッドという呼び名に似つかわしく、マルチな才能を持つのが最大のポイントである。MINIクロスオーバーには、MINIらしいデザインと走りに加えて、これまでのMINIにはない優れたパッケージングが備わっているし、クーガには「フォーカスST」譲りのスポーティさとSUVの機能性が、そして、CT200hにはハイブリッドカーの環境性能とスポーツドライビングの楽しさが両立されている。

それだけに、この中からオススメの1台を選ぶのは至難の業だ。ちなみに、あくまで個人的な意見を言わせてもらうと――最近、小さな「アウディA1」を購入した私としては――運転が楽しく、乗り心地も快適で、さらに家族とともに出かけるにも便利なクーガに強く引かれている。しかもできれば、明るく開放的なキャビンをもたらすパノラミックルーフ付きがいい。ああ、夢の“8輪生活”……。
そんなことを想像するだけで楽しくなるのも、このクルマの才能だろう。

(文=生方聡/写真=高橋信宏)

完全独立式のリアシートをもつ「MINIクロスオーバー」。左右の座席を隔てるレールには、ドリンクホルダーなどのアタッチメントを据え付けることができる。
完全独立式のリアシートをもつ「MINIクロスオーバー」。左右の座席を隔てるレールには、ドリンクホルダーなどのアタッチメントを据え付けることができる。 拡大
電子制御式の4WDシステムをもつ「クーガ」。タイヤ空転時にブレーキを使ってトルクを再配分する「BLD」や、横転を防止する「ARM」を組み込んだ横滑り防止装置など、多くのハイテク装備が、その走りをサポートする。
電子制御式の4WDシステムをもつ「クーガ」。タイヤ空転時にブレーキを使ってトルクを再配分する「BLD」や、横転を防止する「ARM」を組み込んだ横滑り防止装置など、多くのハイテク装備が、その走りをサポートする。 拡大
【スペック】フォード・クーガ タイタニアム(写真中央):全長×全幅×全高=4445×1850×1715mm/ホイールベース=2690mm/車重=1670kg/駆動方式=4WD/2.5リッター直5DOHC20バルブターボ(200ps/6000rpm、32.6kgm/1600-4000rpm)/価格=378万円(テスト車=406万7800円/ナビゲーションシステム=24万8800円/ETC車載器=3万9000円)
【スペック】MINIクーパーS クロスオーバーALL4(写真左):全長×全幅×全高=4120×1790×1550mm/ホイールベース=2595mm/車重=1460kg/駆動方式=4WD/1.6リッター直4DOHC16バルブターボ(184ps/5500rpm、24.5kgm/1600-5000rpm)/価格=379万円(テスト車=479万2000円/ジンジャーパッケージ=4万円/シナモンパッケージ=11万円/クロームラインインテリア=2万2000円/アームレスト=2万5000円/前席シートヒーター=5万2000円/コクピットサーフェス(ダークアンスラサイト)=2万6000円/レインセンサー=2万4000円/harman/kardon製HiFiラウドスピーカーシステム=12万円/レザーラウンジシート=32万円/電動ガラスサンルーフ=18万円/プライバシーリアガラス=4万円/アダプティブヘッドライト=4万円/スモーカーズパッケージ=3000円)
【スペック】フォード・クーガ タイタニアム(写真中央):全長×全幅×全高=4445×1850×1715mm/ホイールベース=2690mm/車重=1670kg/駆動方式=4WD/2.5リッター直5DOHC20バルブターボ(200ps/6000rpm、32.6kgm/1600-4000rpm)/価格=378万円(テスト車=406万7800円/ナビゲーションシステム=24万8800円/ETC車載器=3万9000円)
【スペック】MINIクーパーS クロスオーバーALL4(写真左):全長×全幅×全高=4120×1790×1550mm/ホイールベース=2595mm/車重=1460kg/駆動方式=4WD/1.6リッター直4DOHC16バルブターボ(184ps/5500rpm、24.5kgm/1600-5000rpm)/価格=379万円(テスト車=479万2000円/ジンジャーパッケージ=4万円/シナモンパッケージ=11万円/クロームラインインテリア=2万2000円/アームレスト=2万5000円/前席シートヒーター=5万2000円/コクピットサーフェス(ダークアンスラサイト)=2万6000円/レインセンサー=2万4000円/harman/kardon製HiFiラウドスピーカーシステム=12万円/レザーラウンジシート=32万円/電動ガラスサンルーフ=18万円/プライバシーリアガラス=4万円/アダプティブヘッドライト=4万円/スモーカーズパッケージ=3000円) 拡大
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