【スペック】XJ スーパースポーツ(スタンダードホイールベース):全長×全幅×全高=5135×1900×1455mm/ホイールベース=3030mm/車重=1950kg/駆動方式=FR/5リッター V8DOHC32バルブ スーパーチャージャー付き(510ps/6000-6500rpm、63.7kgm/2500-5500rpm)/価格=1655万円(テスト車=1685万円/リアシートエンターテイメント=30万円)

ジャガーXJ /XF/XK クーペ【試乗記】

“らしさ”、健在。 2011.03.31 試乗記 ジャガーXJ スーパースポーツ(FR/6AT)/XF 3.0 ラグジュアリー(FR/6AT)/XK 5.0 クーペ ラグジュアリー リミテッド(FR/6AT)
……1685万円/650万円/1200万円

スポーティとラグジュアリーをキーワードに掲げる、伝統のブランド「ジャガー」。最上級セダンからスポーツカーまで、最新モデルを駆ってその魅力を探った。

別格の存在感、「XJ」

振り返れば2008年に「XF」で始まったジャガーの新世代化も、昨2010年春にフラッグシップの「XJ」が出たことで、ひと段落した感じがある。当時は「XF」を目の当たりにして、「えっ、これがあのジャガー!?」と戸惑ったもの。しかし、発売から3年もたてばさすがに目も慣れるらしく、あれだけ大胆で型破りに見えたフォルムが、むしろシンプルでフォーマルなカタチに見えてくるのだから、時の熟成というのは不思議なものだ。

今回はそんな“熟しつつある”新世代ジャガー3台を集め、一気に乗ってその世界観をあらためて味わってみる。まずはラインナップの頂点に君臨する「XJ スーパースポーツ」から試してみよう。

ただでさえ存在感がある「XJ」だが、「スーパースポーツ」グレードとなると、もう周囲に放つ“別格感”が圧倒的だ。このクルマが放つコワモテなオーラは相当なもので、これに太刀打ちできるドイツ車などほとんどないように思える。全長5.1m×全幅1.9mという大柄なボディの中には、デザイン性の強い豪奢(ごうしゃ)なインテリアが展開され、それを引っ張るエンジンパワーは510psにも達する。その放埓(ほうらつ)なキャラクターは、昨今の禁欲的な自動車社会において突き抜けており、見ていて痛快ですらある。

5リッターのスーパーチャージャーユニットは6500rpmのトップエンドまで勢い良く吹け上がり、1950kgのボディ(アルミ製なので意外に軽いのだ)をとんでもない勢いで加速させる。その一方、わずか1500rpmで図太いトルクを生み出し、街乗りでも異例なまでの柔軟性を見せる。乗り心地も目地段差から高速道路の大入力までをしなやかにやりすごし、それでいて基本的にはフラットな姿勢を崩さない。加えてワインディングロードでは車名に恥じないハンドリングも披露する。守備範囲は非常に広く、ドライバーズカーとしての実力は相当なものだ。続いては「XF」に乗ってみる。

ウッドとレザーがふんだんに用いられるキャビン。一方で、メーターは液晶のアニメーション表示となる。
ウッドとレザーがふんだんに用いられるキャビン。一方で、メーターは液晶のアニメーション表示となる。
「スーパースポーツ」の名をいただく最上級グレードには、510psの心臓が与えられる。2トンに迫る車重にもかかわらず、0-100km/h加速は4.9秒でこなす。
「スーパースポーツ」の名をいただく最上級グレードには、510psの心臓が与えられる。2トンに迫る車重にもかかわらず、0-100km/h加速は4.9秒でこなす。
アルミホイールは20インチの専用品「Mataiva」がおごられる。無償オプションとして、3種類の19インチ、5種類の20インチが選択可能だ。
アルミホイールは20インチの専用品「Mataiva」がおごられる。無償オプションとして、3種類の19インチ、5種類の20インチが選択可能だ。

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