【スペック】全長×全幅×全高=3545×1625×1515mm/ホイールベース=2300mm/車重=990kg/駆動方式=FF/0.9リッター直2ツインエア8バルブターボ(85ps/5500rpm、14.8kgm/1900rpm)/価格=245万円(テスト車=250万円/スペシャルソリッドカラー=5万円)

フィアット500ツインエア ラウンジ(FF/5AT)【試乗記】

ここに未来がある 2011.03.24 試乗記 フィアット500ツインエア ラウンジ(FF/5AT)
……250万円

新開発の2気筒ターボエンジン「ツインエア」を初搭載した「500」が日本に上陸。さっそくその走りを試した。

最先端技術で先祖返り

過去と未来が交錯し、融合している。1台のクルマの中に、相反する二つの印象が共存しているのだ。2007年に販売が開始された「フィアット500」は、そのちょうど50年前にデビューした2代目「チンクエチェント」を引用しつつデザインされた。その意味ではレトロな意匠をまとっていることは間違いない。そこに2代目と同じ気筒数のエンジンを搭載したモデルが、この「ツインエア」なのだ。外観だけでなく、中身まで先祖返りしたというわけである。

同時に、世界最先端のテクノロジーが注ぎこまれたモデルでもある。「アルファ・ロメオ ミト」で採用された「マルチエア」テクノロジーを使い、新開発された2気筒エンジンを搭載している。カムシャフトを1本に減らして吸気バルブは油圧駆動し、可変タイミング&リフトの自由度を向上させている。BMWの「バルブトロニック」に始まる機構の最新型なのだ。

そして、小排気量+ターボチャージャーで低燃費と高出力の両立を狙うというのは、フォルクスワーゲンが進めてきた戦略と共通している。気筒数減もトレンドで、「日産マーチ」は4気筒から3気筒に換えたし、ダイハツは2気筒エンジンを開発中だ。さまざまな形のダウンサイジングで高効率化を図ることが、エネルギーや環境の問題に適応していくための喫緊の課題なのだ。今や、最先端の技術によって先祖返りすることが求められている。


フィアット500ツインエア ラウンジ(FF/5AT)【試乗記】の画像
ツインエアエンジンの断面図
「ツインエア」エンジンは、アルファ・ロメオの「ミト」に搭載されたスロットルバルブを使わない電磁油圧式の吸気バルブ開閉システム「マルチエア」テクノロジーを採用。吸気バルブの開閉制御のみで吸気量をコントロールすることで燃料消費を低減する。
ツインエアエンジンの断面図
「ツインエア」エンジンは、アルファ・ロメオの「ミト」に搭載されたスロットルバルブを使わない電磁油圧式の吸気バルブ開閉システム「マルチエア」テクノロジーを採用。吸気バルブの開閉制御のみで吸気量をコントロールすることで燃料消費を低減する。

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