【スペック】全長×全幅×全高=4800×1900×1420mm/ホイールベース=2880mm/車重=1850kg/駆動方式=FR/3.6リッターV6DOHC24バルブ(311ps/6400rpm、38.1kgm/5200rpm)/価格=668万5000円(テスト車=696万3250円/電動チルトアップガラスサンルーフ=9万4500円/フロアマット=5万7750円/有償ペイント(クリスタルレッド)=12万6000円)

キャデラックCTSクーペ(FR/6AT)【試乗記】

これからのクーペ 2011.03.22 試乗記 キャデラックCTSクーペ(FR/6AT)
……696万3250円

「キャデラックCTS」シリーズに、2ドアバージョンが登場。強烈な個性を放つ、新型高級クーペの走りは? そして乗り心地は?

現実化した未来

2011年から日本でも販売が開始された「キャデラックCTSクーペ」。ハンドルを握って走り出すと、まずは「キャデラックの世界標準化」(ということは、とりもなおさず“ジャーマンプレミアム化”と表層的にはいえるのだが)が一段落した印象を受けた。駐車場から公道にでる段差を乗り越えた際に感じる高いボディの剛性感、しっかりしたステアリングフィール、硬めのしまった足まわり。気の早い試乗者なら、「すっかりドイツ車のようになった」と結論づけるかもしれない。雨の東京から千葉に向かいながら、初めて新世代キャデラックを取材したときのことを思い出していた。

2001年のフランクフルトショーでデビューした初代CTSは、言うなれば「BMW3シリーズ」を目指したキャデラックである。いや、「目指した」という表現は妥当ではないかもしれない。CTSは、GMがこれまでのプライドをかなぐり捨て、本気で欧州・日本勢に反撃すべく開発された、新生キャデラックの象徴的なモデルだった。

市販モデルが登場するまで、「キャデラック・プロダクト・ルネッサンス」と銘打って、「アート&サイエンス」をテーマに一連のコンセプトカーが発表されてきた。直線基調の未来派デザインをまとったショーカー群は、従来の“キャディ”のイメージとほとんど結びつかないもので、当初は「あくまでデザインコンセプト」と受けとめていたが、間欠的に新しいスタディが発表されるにしたがい、半信半疑ながら「実際にルネッサンスが起きるんじゃないか」と思うようになっていた。「GMが本腰を入れてキャデラック・ディヴィジョンの若返りを図っている」、そんな情報が漏れ伝わってきてもいたからだ。

 
キャデラックCTSクーペ(FR/6AT)【試乗記】の画像
ウッドとレザーがあしらわれるインテリア。BOSE社と共同開発した「5.1chサラウンドサウンドシステム」や、カーナビゲーションシステムが標準で備わる。
ウッドとレザーがあしらわれるインテリア。BOSE社と共同開発した「5.1chサラウンドサウンドシステム」や、カーナビゲーションシステムが標準で備わる。
エッジのきいた、ロー&ワイドなボディは「CTSクーペ」の大きな特徴。リアのサイレンサーエンドは、珍しいセンター2本出しとなっている。
エッジのきいた、ロー&ワイドなボディは「CTSクーペ」の大きな特徴。リアのサイレンサーエンドは、珍しいセンター2本出しとなっている。

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