ガソリン・灯油の供給状況、改善進む

2011.03.19 自動車ニュース

ガソリン・灯油の供給状況、改善進む

財団法人日本エネルギー経済研究所石油情報センターは2011年3月18日、東日本大震災による石油需給の影響と、国、石油業界の対応をまとめた。

■東北・関東ともに余裕が

被災地である東北地方や関東圏を中心にガソリン、軽油、灯油の供給不足が続いていることに対し、経済産業省から具体的な解決施策と、今後の見通しが説明された。

まず甚大な被害に見舞われた東北地方には、1日あたりの需要量とされる3.8万トンのうち、2万トンを西日本の精油所の稼働率を引き上げることによりまかない、さらに北海道から青森に向けて1.8万トンを転送することで供給量の確保が行われるという。
さらに、タンクから給油所への運搬に必要なタンクローリーが、西日本地区から移送され、輸送体制も強化されるとのこと。暖房用の灯油も、ドラム缶を使ったトラックでの陸上輸送を増やすことが計画されている。

関東圏の供給不足については、実際の在庫状況にはあまり問題が無く、「買いだめ」に起因する部分が大きいため、事業者間の連携や供給体制の見直しによって解消が図られる。ただし、あくまで東北地方への供給が優先されることになる。

いずれの地域も、全体的な供給能力には余裕が出てくる見通しとのこと。とはいえ、道路や港湾事情の変化、さらに計画停電などの状況によっては、局地的に支障が出る可能性が残りそうだ。

■不要不急の給油は控えて

石油元売各社は工場の復旧とともに、安定供給に向けた他の工場の稼働率アップなどを早急に進めている。

石油元売最大手のJX日鉱日石エネルギーは、被災した仙台、鹿島、根岸の精油所のうち、仙台と鹿島は損傷の度合いが大きいため復旧の見込みがたっていない。しかし根岸精油所を来週中に再開し、他の精油所の稼働率を上げることで、東北・関東地区への供給を増強する予定だ。

千葉精油所が使用不可能になったコスモ石油では、他の精油所の原油処理能力を増強、さらに製品輸出を一部取りやめることで、地震前の約8割の処理能力を取り戻すという。

エクソンモービル・ジャパングループは、すでに国内すべての精油所を再稼働。出光興産は、電力供給が途絶え出荷停止を余儀なくされた宮城県の塩釜油槽所の稼働を3月17日より再開した。

石油精製・元売会社で構成される石油連盟からは「全力をあげて復旧に努めております。恐れ入りますが、不要不急の給油は、極力お控えくださいますようお願いいたします」と緊急のお願いが出されている。

(webCG 本諏訪)

石油連盟からのメッセージ
ガソリン・灯油の供給、全体的には問題なし

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。