【スペック】全長×全幅×全高=4640×1940×1265mm/ホイールベース=2680mm/車重=1690kg/駆動方式=FR/6.2リッターV8DOHC32バルブ(571ps/6800rpm、66.3kgm/4750rpm)/価格=2430万円(テスト車=2996万円)

メルセデス・ベンツSLS AMG(FR/7AT)【試乗記】

ヒラヒラなメルセデス 2011.03.17 試乗記 メルセデス・ベンツSLS AMG(FR/7AT)
……2996万円


メルセデス・ベンツの最上級スポーツモデル「SLS AMG」。ガルウイングドアや571馬力エンジンは、ドライバーをどんな気分にさせるのか?

ロー&ワイド

「SLS AMG」に乗るのは“イベント”である。なぜなら、およそ浮世離れしたガルウイングドアだからだ。「カウンタック」系のシザースドアや、シザースドア"改"みたいな「メルセデスSLRマクラーレン」とも違って、ドア全体が高いところまで上がる。“ちょっと開けてコソコソ乗り降りする”というわけにはいかない。ウチの車庫で最初に中から開けたときは、あやうく天井の梁(はり)に当たりそうになってアセった。この特注塗装、150万円もするのである。

革の芳香漂う2座コクピットは、低いが、横にダダっ広い。フロントピラーの短さはチョップトップを思わせるのに、横方向はドーンと向こうまである。おかげで、狭苦しさはない。ミドシップ2シーターと違って、シートの後ろにもいくらかモノが載せられる空間があるのもうれしい。

全幅は1940mmもある。全長は5ナンバーサイズだが、“ほとんど鼻”に見えるくらい、ノーズが長い。そのため、乗り始めは鼻先と横幅の感覚がつかめず、神経を遣った。視界の悪いクルマはつくらないのがメルセデスの社是のひとつと理解していたが、このへんは、AMGが車両開発のイニシアチブをとったことによるものだろうか。ミドシップのスーパースポーツほどではないにせよ、斜め後方視界も十分とはいえないので、高速道路本線への合流時などは注意を要する。ただ、このクルマの場合、そういうところでは「加速御免」とばかり、右足の踏み込みで危険を遠ざけるのが最善の策かもしれないが。

ドアは70度の角度で上方に跳ね上がる。
ドアは70度の角度で上方に跳ね上がる。
標準のシートは、ブラックレザー(シートヒーター付き)。オプションのフルレザー仕様を選ぶと、ブラックのほかサンド、クラシックレッド、ポーセレンなどが選べる。
標準のシートは、ブラックレザー(シートヒーター付き)。オプションのフルレザー仕様を選ぶと、ブラックのほかサンド、クラシックレッド、ポーセレンなどが選べる。
強力なストッピングパワーを生み出す、オプションのカーボンセラミックブレーキ。前6ポッド、後4ポッドのキャリパーに、前402mm、後360mmの大径ディスクブレーキが組み合わされる。
強力なストッピングパワーを生み出す、オプションのカーボンセラミックブレーキ。前6ポッド、後4ポッドのキャリパーに、前402mm、後360mmの大径ディスクブレーキが組み合わされる。

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

SLSクラスの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事
  • メルセデス・ベンツC180クーペ スポーツ+(FR/7AT)【試乗記】 2016.4.27 試乗記 セダン、ステーションワゴンの2モデルに続いて、現行型「メルセデス・ベンツCクラス」の2ドアクーペが日本に上陸。その上級グレードにあたる「C180クーペ スポーツ+」に試乗し、出来栄えを確かめた。
  • メルセデス・ベンツSLC180スポーツ(FR/9AT)【試乗記】 2016.8.11 試乗記 メルセデス・ベンツがラインナップするオープンモデルの“末っ子”が「SLC」。新設定の1.6リッターターボエンジンを積んだ「SLC180スポーツ」に試乗し、マイナーチェンジとともに新しい名前を冠することとなった、同車の実力を確かめた。
  • 「メルセデス・ベンツCクラス」に直4+4WDの新グレードが登場 2017.2.2 自動車ニュース メルセデス・ベンツが「Cクラス」シリーズの仕様やラインナップを変更。セダンとステーションワゴンに直4+4WDの、クーペに500万円を切る新グレードを設定したほか、直4ガソリン車のトランスミッションに9段ATを採用した。
  • メルセデスAMG GT R(FR/7AT)【海外試乗記】 2017.1.23 試乗記 「メルセデスAMG GT」シリーズの頂点に君臨するハイパフォーマンスモデル「AMG GT R」に試乗。エンジン、シャシー、空力性能が磨かれたフラッグシップスポーツは、まさに公道に降り立ったレーシングカーだった。
  • 「谷口信輝の新車試乗」――アストンマーティン・ヴァンキッシュ(後編) 2017.2.2 mobileCG レーシングドライバーの谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす当企画。今回も引き続き「アストンマーティン・ヴァンキッシュ」がテーマ。高い走行性能だけでなく、優雅なスタイリングを併せ持つヴァンキッシュの魅力を、同車と恋に落ちた谷口が力説する!
ホームへ戻る