ドイツメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2011】

2011.03.10 自動車ニュース
見事復活を遂げた「ゴルフカブリオレ」。「イオス」よりもカジュアルな雰囲気。
ドイツメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2011】

【ジュネーブショー2011】ワールドプレミア多数そろえ、活気のあるドイツ勢

多くの欧米諸国が不景気であえぐなか、好景気に沸いているのがドイツ。その影響を反映してか、フォルクスワーゲンやメルセデスといった主要メーカーが3車種以上の新型を投入するなど、ドイツ勢のブースはどこも活気にあふれていた。ただし、ワールドプレミアの数では主役のイタリア勢をしのいでいたものの、今年の秋に地元開催のフランクフルトモーターショーを控えているため、大物は意外と少なめ。お楽しみは秋までお預けということなのかもしれない。

「ゴルフカブリオレ」のソフトトップの開閉時間はたったの9秒。
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「タイプ2」を現代版にアレンジした「ブリー」。車格的にはには「ポロ」のモノスペースといった感じだ。
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■フォルクスワーゲン、懐かしのモデルが復活

フォルクスワーゲンの中央に飾られたのは「ゴルフVI」のカブリオレ。「ゴルフV」のときに「イオス」と呼ばれる、開閉式ハードトップを備えるオープンモデルを追加したため一時休止となっていたが、久々の復活となった。
「イオス」は比較的高額で車格もゴルフより若干上に位置するため、もっと手軽に楽しめるオープンモデルを設定したいというのが再登場の理由らしい。
新型「ゴルフカブリオレ」は、ポップアップ式ロールバーの採用によりBピラーロールバーが廃止され、ソフトトップも効率的に収納されるため、オープン時のスタイルは歴代の「ゴルフカブリオレ」よりもかなりすっきりとしたイメージになった。

展示位置的には「ゴルフカブリオレ」が一番いいところを陣取っていたが、プレスからの注目度が最も高かったのはBセグメントのモノスペースのコンセプトカー「ブリー」である。特徴はなんといってもフォルクスワーゲン往年の名モデル「タイプ2」をほうふつとさせるその愛らしいスタイリング。
「タイプ2」の特徴である大きな「VW」のエンブレムや大胆に塗り分けられたツートンカラーがそのまま盛り込まれた。ちなみに、車名の「ブリー」は「タイプ2」のドイツでの愛称だ。展示車はEVだが、ガソリンやディーゼルエンジンの搭載もアナウンスされているので、公道デビューする日はそう遠くはないだろう。

次期「A4」と言われたら信じてしまいそうなほど、堂々とした存在感を持つ「A3コンセプト」。
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■アウディ、セダンの「A3コンセプト」

同属のアウディは「A3コンセプト」、「RS3」、「Q5ハイブリッド」の3台のワールドプレミアを出展。注目はもちろん、次期「A3」のひな形である「A3コンセプト」である。

トピックはなんといってもセダンで登場したことだ。これまでA3はハッチバックとカブリオレのみだったが、次世代からはセダンが新設されるのは間違いないだろう。スタイリングはアウディの定石どおりといった感じ。シングルフレームグリルやヘッドライトの形状は2011年のデトロイトショーでお披露目された新型「A6」とほぼ同じ最新のアウディルックとなっている。
パワートレインは横置きエンジンとアウディお得意のクワトロとの組み合わせ。エンジンが横置きということは、現行型と同じく、ゴルフとシャシーを共有すると思われる。

正常進化した「SLK」。トピックは電気の力で透過率が変えられるガラスルーフ。
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「Cクラス クーペ」。セダンとワゴンもクーペとほぼ同じような顔にフェイスリフトされた。
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「Z4」よりひと回り小さいロードスターともくされる「ヴィジョン コネクテッドドライブ」。まだまだデザインスタディの段階。
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■メルセデス、「Cクラス クーペ」登場

生誕125周年の特別展示が行われたメルセデス・ベンツもワールドプレミアを多数出展。「SLK」「Cクラス クーペ」「Cクラス」のフェイスリフトおよび「C63AMG」のフェイスリフトがジュネーブショーでデビューを果たした。

「Cクラス クーペ」は日本にも導入され、のちに「CLC」と改名されることになった「Cクラス スポーツクーペ」の実質的な後継車である。同じ「Cクラス」のプラットフォームを用いる「Eクラス クーペ」との差別化をどうするのか心配だったが、実車を見比べる限りは、「Cクラス クーペ」はやはり「Cクラス」だし、「Eクラス クーペ」はやはり「Eクラス」に仕上がっていた。セレブのお買い物クルマとしてかなり重宝されるのではないだろうか。

このほかにも、BMWが「Z4」よりもひとつ下のクラスのロードスターを示唆するデザインスタディの「ヴィジョン コネクテッドドライブ」を出展。オペルは「ザフィーラ」の次期モデルのひな形と「シボレー・ボルト」のオペルバージョン「アンペラ」を、また欧州フォードはBセグメントのモノスペースのコンセプト「B-MAX」をお披露目するなど、ドイツブースはまさにてんこ盛りな内容となっていた。

(文と写真=新井一樹)

オペルの「ザフィーラ ツアラー コンセプト」。ディテールは若干変わるかもしれないが、ほぼこのまま次期「ザフィーラ」としてデビューするはず。
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シボレーのハイブリッド「ボルト」のオペル版「アンペラ」。フロントやリアのデザインが異なるが、基本は同じクルマ。
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フォードの「S-MAX」「C-MAX」に続く、MAXシリーズの第3弾「B-MAX」は「フィエスタ」ベースのモノスペース。こちらもほぼこのまま市販されるだろう。
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