フランスメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2011】

2011.03.09 自動車ニュース
「ルノーRスペース」はもし市販化されるとすれば、日本未導入のモノスペース「モデュス」の後継となる。
フランスメーカーのブース紹介【ジュネーブショー2011】

【ジュネーブショー2011】ちょっと寂しいフランス勢

フランス勢はこれまで、パリサロンが開催されない奇数年はジュネーブで精力的に新型車をお披露目してきたのだが、今年は意外と振るわなかった。ルノーがコンセプトカーを2台出展したものの、PSAからの大物はナシ。ちょっと寂しい展示となった。

線ではなく面で見せるデザインは表情が豊かだけれどもうるさくもない絶妙な仕上がり。
線ではなく面で見せるデザインは表情が豊かだけれどもうるさくもない絶妙な仕上がり。
「ルノー・キャプチャー」は「日産ジューク」と同サイズのSUV。市販は未定だが、「ジューク」の成功がルノーの背中を後押ししているはず。
「ルノー・キャプチャー」は「日産ジューク」と同サイズのSUV。市販は未定だが、「ジューク」の成功がルノーの背中を後押ししているはず。
緩やかに隆起するボディパネル。とくにサイドパネルで表現されている躍動感は秀逸だ。
緩やかに隆起するボディパネル。とくにサイドパネルで表現されている躍動感は秀逸だ。

■未来のルノーデザインを具現

ルノーは「Rスペース」と「キャプチャー」の2台のコンセプトカーを出展。どちらも未来のルノーデザインを示唆したデザインスタディである。
ルノーは同じグループながら日産とは異なり、デザインスタディのコンセプトカーが市販化まで漕ぎ着けることはまれ。多くはデザインの新しい方向性を示すだけでお蔵入りしてしまう。
今回も「Rスペース」は「モデュス」の後継車にあたるBセグメントのモノスペースを、また「キャプチャー」は「日産ジューク」のルノー版的なモデルをイメージして作られているのだろうが、果たしてそのようなモデルが実際に発売されるかどうかは微妙だ。

「Rスペース」「キャプチャー」ともに、線ではなく面でデザインを見せているのが特徴。フロントマスクはヘッドライトとグリルを一体化したようなデザインで、グリルはルノーのエンブレムの周辺部分のみが大きく開けられた形状を採用している。これらの意匠は近い将来に登場する次世代のルノー車に反映されることになるはずだ。

あくまでもデザインスタディなので、技術的なトピックは少ないが、「Rスペース」にはルノーと日産で共同開発した新しい直噴ガソリンエンジンが搭載されている。おそらく今回日産の「マイクラ」(日本名「マーチ」)に搭載されてお披露目されたものと同じ流れをくむユニットで、今後ルノーと日産のコンパクトカーを支えていく注目のエンジンだ。ただし、「マイクラ」がターボチャージャー付きの1.2リッター3気筒なのに対して、「Rスペース」のユニットは、ターボチャージャー付きの0.9リッター3気筒と、排気量はひと回り小さい。

マイナーチェンジでお化粧直しをした「プジョー308」。フロントマスクはスッキリデザインの「508」風になった。
マイナーチェンジでお化粧直しをした「プジョー308」。フロントマスクはスッキリデザインの「508」風になった。
テールランプやバンパーの意匠変更など、リアの変更は最小限にとどまっている。
テールランプやバンパーの意匠変更など、リアの変更は最小限にとどまっている。

■PSAは、市販モデルのみ

ニューモデルの谷間をコンセプトカーで埋めたルノーに対して、PSAプジョー・シトロエン・グループは、プジョーが「308」のフェイスリフトを、またシトロエンがすでにパリサロンでお披露目済みの、「DS4」の市販バージョンをワールドプレミアしたのみ。リーマンショックの影響が残っているのかもしれないが、奮起していたイタリアやドイツと比べると残念ながら見劣りしていたのは否めない。

新顔になった「308」は、パリサロンで発表された「508」風の意匠が取り入れられた。F1ノーズ風のフロントエンドはその起伏が小さくなり、全体的にアクの強さが弱められている。大人になった反面、コンサバな印象になったのも事実だ。そのあたりを市場がどう判断するか興味深い。

(文と写真=新井一樹)

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