トヨタ、グローバルビジョンを発表

2011.03.09 自動車ニュース

トヨタ、グローバルビジョンを発表

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トヨタ自動車は2011年3月9日、同社の目指すべき方向性を全社で共有するため世界各地域のメンバーで作り上げた「トヨタ グローバルビジョン」を発表した。

トヨタ自動車、豊田章男社長
トヨタ、グローバルビジョンを発表

トヨタ、グローバルビジョンを発表

■お客様の笑顔のために……

今回発表されたビジョンは、リーマンショック後の赤字転落や一連の品質問題による信頼失墜を経験したトヨタが、そこから学び反省したことを通じて、「トヨタはどんな会社でありたいのか。どんな会社であるべきなのか」といった、トヨタに働くすべての人が共感でき共有できる夢や目標を明らかにしたもの。

このビジョンは、「トヨタはお客様に選ばれる企業でありたい。そしてトヨタをお選びいただいたお客様に笑顔になっていただける企業でありたい」という豊田社長の思いをベースとして出来上がったものであるという。

「トヨタ グローバルビジョン」の内容は以下の通り。

人々を安全・安心に運び、心までも動かす。
そして、世界中の生活を、社会を、豊かにしていく。
それが、未来のモビリティ社会をリードする、私たちの想いです。
一人ひとりが高い品質を造りこむこと。
常に時代の一歩先のイノベーションを追い求めること。
地球環境に寄り添う意識を持ち続けること。
その先に、期待を常に超え、お客様そして地域の笑顔と幸せに
つながるトヨタがあると信じています。
「今よりもっとよい方法がある」その改善の精神とともに、
トヨタを支えてくださる皆様の声に真摯に耳を傾け、
常に自らを改革しながら、高い目標を実現していきます。

■テーマは「環境車」と「新興国」

トヨタは、上記ビジョンの発表と同時に「2015年に向けた中期の取り組み」を示した。

今後の持続的成長のためにも、できるだけ早期に、「1ドル=85円、販売台数750万台」という厳しい経営環境下でも、「連結営業利益率5%、1兆円程度の営業利益」と「単独営業利益の黒字化」を達成できる強い収益基盤の実現を目指していくという。

2015年に向け、積極的に攻める分野としては「環境車」と「新興国」を挙げた。環境車については、2015年までに約10車種の新型ハイブリッド車を投入するほか、PHV、EV、FCVなどの次世代環境車についても全方位で開発を進め市場投入を図っていく考えだ。また、新興国では新開発小型車などの現地生産モデルの強化に取り組んでいくとのこと。

レクサスブランドの強化もテーマの一つ。日本発の「真のグローバルプレミアムブランド」確立に取り組むとし、新興国への展開も強化する方針である。

こういった取り組みを通じて、新興国での販売を拡大し、グローバル販売比率を2010年実績の日米欧60%、新興国40%から、2015年には日米欧50%、新興国50%とする計画も明らかにされた。

経営体制については、取締役人数を27名から11名へと大幅に削減し、取締役会のスリム化を図るほか、役員意思決定階層も現行の「副社長、本部長、組織担当役員」の3階層から、組織担当役員を廃止した2階層へと削減。また、地域本部長を現地に配置し、現地駐在役員を増員することで海外事業体が現地で決定できる体制・仕組みを構築するとともに、北米、欧州、アジアに地域アドバイザリーボードを設置するなど、社外の声を経営に反映させる体制を導入していくという。

(webCG)

新興国市場に投入される「ETIOS(エティオス)」。(写真右)
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