7人乗れるプリウス、2011年4月に発売

2011.03.09 自動車ニュース
「プリウス スペース コンセプト」
7人乗れるプリウス、2011年4月発売

7人乗れるプリウス、2011年4月に発売

トヨタ自動車は2011年3月9日、同年4月下旬に発売を予定する新型ハイブリッド車の詳細を発表した。

新型車最大のウリとなる3列目シートは、定員2名。ヒップポイントは運転席より90mm高く設定される。折りたためば、フラットな荷室としても使える。
7人乗れるプリウス、2011年4月発売

■欲張り(?)なユーザーに

今回明らかにされたのは、いわば“7人乗りプリウス”たるニューモデル。今年のジュネーブショーに「プリウス+(プラス)」の名で出展され、日本では仮名「プリウス スペース コンセプト」と呼ばれる新しい多人数乗用車だ。同社の既存モデルでは「ウィッシュ」に近い車形であるが、「ミニバンの居住性や使い勝手を求めつつ、燃費やスタイリングにもこだわる“新しいユーザー”」をターゲットとする。

トヨタは同時に、これの5人乗り仕様車、すなわち今年1月のデトロイトショーで公開した「プリウスv(ブイ)」の日本仕様も発売する考え。こちらでは、広い車内スペースを志向するアクティブなユーザーを取り込みたいとしている。

サイドビュー。全高は立体駐車場でやや制約を受ける1575mmだが、「空力性能や車内の快適性を優先させてのこと」とは開発スタッフの弁。
7人乗れるプリウス、2011年4月発売

■単なる派生モデルにあらず

売れっ子ハイブリッド車「プリウス」の名をいただく(はずの)、「プリウス スペース コンセプト(仮)」。パッと見でオリジナル似の外観から「シートを追加しただけ?」かと思いきや、実際のボディサイズは、全長×全幅×全高=4615(+155)×1775(+30)×1575(+85)mmと、ゆうにひとまわりは成長。プリウスのそれをベースに延長されたプラットフォームが採用され、ホイールベースも80mm長い2780mmとなっている。

個々のボディパネルも、全部“スペース”オリジナル。コンビネーションランプにいたるまで、すべて独自のパーツを用いながら、プリウスと同じ紡錘形の空力スタイルを追求。あわせて、すっかり世間に浸透したであろう大人気ハイブリッド車のイメージを、そっくりそのまま身にまとう。

水平基調のデザインとされた、運転席まわりの様子。
7人乗れるプリウス、2011年4月発売
7人乗り仕様車の荷室。3列目シート使用時の荷室容量は200リッターで、さらに床下に60リッターの予備スペースも確保される。
7人乗れるプリウス、2011年4月発売

■車内は、すっかりリフォーム

いっぽうで、キモとなるインテリアは、見た目からして大きく異なる。座席の数はさておくとして、プリウスでは左右非対称なインストゥルメントパネルは水平基調のほぼ対称なデザインに。スロープ状に伸びていたセンターコンソールはセパレート式に。メーター類やシフトノブの意匠も、ファミリー層を意識した、ややコンサバなものとされた。

シートのレイアウトは、7人乗り仕様車が2+3+2の3列で、5人乗り仕様車が2+3の2列仕立て。いずれも2列目以降の開放感には配慮がなされ、後ろに行くにしたがって、座面は45mmずつ高くなる。1列目シートの背面をえぐるなどし、2列目のニースペースを拡大したのもプリウスからのカイゼン点である。

そのプリウスに比べて、開口部が大きくなった(幅:+95mm、高さ:+85mm)荷室も自慢だ。50:50分割可倒式の3列目が荷室側からも操作できるのはお約束。60:40分割の2列目も、ほぼフラットに倒すことができる。
容量は、ニッケル水素バッテリーを(プリウスと同様に)ラゲッジボード下に収納する5人乗り仕様車で535リッターを確保。7人乗り仕様車は、3列目空間確保のため省スペース性に優れるリチウムイオンバッテリーを採用。その設置場所も前方、センターコンソール内へと変更し、200リッターの荷室容量を確保する。
床下には、両モデルそろって容量60リッター予備スペース(デッキアンダートレイ)も用意され、買い物袋やベビーカーの収納に強みを発揮する。

エンジンルームの眺めは「プリウス」とさほど変わらず。ハイブリッドユニットが鎮座する。
7人乗れるプリウス、2011年4月発売
7人乗り仕様車のセンターコンソール内に収まる、リチウムイオンバッテリー。5人乗り仕様車は荷室床下のニッケル水素バッテリーを動力源とするが、バッテリーの違いによる走行性能の差はないとのことだ。
7人乗れるプリウス、2011年4月発売

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■見えない努力で快適に

そんな“デカプリウス”の心臓は、基本的にプリウスと同じ「THS II」(トヨタハイブリッドシステムII)。1.8リッターガソリンエンジン(99ps、14.5kgm)を電気モーター(82ps、21.1kgm)がアシストする。
実際のスペックにも変わりはないものの、エンジンのギア比やモーターの出力特性には手が加えられ、プリウス比で重くなったボディでも出足でストレスを感じにくいという。

遮音材や吸音材の配置を改めて車内の静粛性を追求したり、路面の凹凸に応じてモーターのトルクを制御、車体のリフト&ダイブを押さえて快適性を高める(ばね上制振制御)のは、ファミリーユースを意識したニューモデルならではのこだわり。
そのほか、従来のガラス製に比べて17kgも軽い樹脂製のパノラマルーフなど、新たな快適装備も見どころとなっている。

(webCG 関)

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