新型「メルセデス・ベンツCLS」が日本デビュー

2011.02.18 自動車ニュース
「CLS63AMG」をアピールするメルセデス・ベンツ日本のニコラス・スピークス代表取締役社長(右)と、上野金太郎副社長(左)。
新型「メルセデス・ベンツCLS」が日本デビュー

新型「メルセデス・ベンツCLS」が日本デビュー

メルセデス・ベンツ日本は、2011年2月18日、フルモデルチェンジを実施し2代目となった新型「CLS」を発表・発売した。

新型「メルセデス・ベンツCLS」が日本デビュー
ボディ全体の約72%に高張力鋼板を使用。曲げ剛性は約28%、ねじれ剛性は約6%向上したという。
新型「メルセデス・ベンツCLS」が日本デビュー

■燃費を3割以上アップ

初代「CLS」は、クーペのようなエレガントなスタイリングと、セダンの実用性を兼ね備えた"4ドアクーペ"として2004年にデビュー。そのスタイリッシュなたたずまいが人気を博し、世界中で17万台以上、日本でも1万3000台以上のセールスを記録、4ドアクーペブームの火付け役となった。

そんなトレンドセッターが、6年ぶりにフルモデルチェンジを実施し、日本に上陸した。新型CLSは、先代同様、4ドアクーペの路線を受け継ぎながら、「SLS AMG」をイメージした力強いフォルムやLEDヘッドライトなどにより存在感を高めている。また、環境性能に配慮し、全車に直噴ガソリンエンジンやアイドリングストップ機構を採用することなどにより、3割以上の燃費向上が図られている(欧州テストサイクルによる数値)。

ラインナップは、3.5リッターV6を積む「CLS350ブルーエフィシェンシー」(930万円)と5.5リッターV8直噴ツインターボの「CLS63AMG」(1625万円)の2グレード。デリバリー開始は2011年6月頃を予定している。

新型「メルセデス・ベンツCLS」が日本デビュー
メインビーム(ロー/ハイ)、ウインカー、ポジションライト、コーナリングライトなど、すべてのライトをLED化した「LEDハイパフォーマンスヘッドライト」。
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■4ドアクーペに力強さを

低く伸びやかなルーフラインや狭いウィンドウエリア、サッシュレスドアなどによって、クーペのようなスタイリングを誇るCLS。新型もその特徴を受け継ぎながら、SLS AMGをイメージしたというフロントマスクや、フロントフェンダーからリアに向けて下降する「ドロッピングライン」を採用するなどして、ダイナミックさを前面に打ち出している。ドロッピングラインが刻まれるドアは、軽量化のためにアルミが用いられている。

「Eクラス」をベースとするCLSは、全長4940×全幅1881×全高1416mm(欧州参考値)と、旧型に比べて全長、全幅が拡大する一方、全高はさらに低くなった。ぜいたくなつくりのインテリアは、乗員を囲むようなアップアラウンドのデザインが特徴。リアシートはセパレートタイプで、乗車定員は旧型同様4名となる。

革新性を感じさせるのが、標準装着の「LEDハイパフォーマンスヘッドライト」。片側あたり71個のLED(オプションの「ナイトビューアシストプラス」装着車。非装着車は61個)を配置するヘッドライトは、ポジションライトだけでなく、ハイビーム、ロービームなどすべてをLEDでまかなう。ハイビーム/ロービームを自動で切り替える「アダプティブハイビームアシスト」や、ステアリング操作にあわせて照射角を調整する「インテリジェントライトシステム」を搭載するのは、フルLEDヘッドライトとしては世界初。テールランプにもLEDを採用し、特徴的なリアスタイルのアピールに一役買っている。

3.5リッターV6には、最大圧力200barのピエゾインジェクターとスプレーガイド式燃焼システムが組み合わされた第3世代の直噴システムを採用。希薄燃焼、理論空燃費による均質燃焼、均質成層燃焼など、燃焼モードを自動制御し、燃焼効率を向上させる。
新型「メルセデス・ベンツCLS」が日本デビュー
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■“ブルーダイレクト”エンジンを搭載

CLS350ブルーエフィシェンシーには、新開発の3.5リッターV6直噴ガソリンエンジンが搭載される。“ブルーダイレクト”と呼ばれるこのエンジンは、高圧燃料噴射を可能にする新開発のピエゾインジェクターを採用し、1回の吸気行程で最大5回の燃料噴射を行う。燃焼方式は、理論空燃比による「均質燃焼」に加えて、「希薄燃焼」、そして、成層燃焼と均質燃焼を組み合わせた「均質成層燃焼」があり、運転状況に応じて各モードを自動的に切り替える。

最高出力306ps/6500rpm、最大トルク37.7kgm/3500-5250rpmのスペックは、従来に比べて34ps、2.0kgmの性能アップ。トランスミッションは7段オートマチックの「7Gトロニック」が組み合わされる。アイドリングストップ機能の「ECOスタートストップ機能」や電動パワーステアリングなどの採用とあいまって、欧州テストサイクルでは14.7km/リッターと、旧型より33%も燃費が向上している。

安全性向上にも抜かりはなく、エアバッグは、フロント、フロント/リアサイド、ウィンドウに加えて、運転席ニーバックや、前席乗員の胴や腰を守る「SRSペルビスバック」を搭載している。車線逸脱を警告する「レーンキービングアシスト」や、赤外線カメラで夜間の安全性を高める「ナイトビューアシストプラス」は全車にオプション設定される。

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「CLS63AMG」には、フロントにコイルスプリング、リアに専用のエアスプリングを用いた電子制御式「AMGライドコントロール」が採用された。
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■高性能モデル「CLS63AMG」も設定

ベースモデルに比べてさらにアグレッシブで豪華な、定番のハイパフォーマンスモデルが「CLS63AMG」だ。エンジンは、すでにCLクラスに採用される5.5リッターV8直噴ツインターボで、自然吸気の6.2リッターV8からダウンサイジングを図りながら、最高出力525ps/5250-5750rpm、最大トルク71.4kgm/1750-5000rpmと、+11ps、+7.1kgmの性能アップを図った。

組み合わされるトランスミッションは、7Gトロニックをベースとしながら、トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを用いた「AMGスピードシフトMCT」。ダイレクトなレスポンスと素早いギアチェンジを実現する。ECOスタートストップ機構とあわせて、欧州テストサイクル燃費は10.1km/リッターと、従来に比べて約30%向上したのは見逃せない。

CLS63AMG独自のメカニズムとしては、フロントにコイルスプリング、リアにエアサスペンションを用いた電子制御システム「AMGライドコントロールスポーツサスペンション」を搭載。またオプションで、エンジンのパフォーマンスを高めた「AMGパフォーマンスパッケージ」や「AMGカーボンセラミックブレーキ」なども用意する。

(文=生方聡)

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