【スペック】T6 AWD R-DESIGN:全長×全幅×全高=4630×1845×1480mm/ホイールベース=2775mm/車重=1770kg/駆動方式=4WD/3リッター直6DOHC24バルブターボ(304ps/5600rpm、44.9kgm/2100-4200rpm)/価格=579万円(テスト車=594万1200円/パーキングアシストカメラ・リア=7万5600円/フロントビューカメラ=7万5600円)

ボルボS60 T6 AWD R-DESIGN/DRIVe【試乗記】

考えるボルボ 2011.02.15 試乗記 ボルボS60 T6 AWD R-DESIGN(4WD/6AT)/DRIVe(FF/6AT)
……594万1200円/390万1200円

スタイリングと安全性能に磨きをかけたという新型「ボルボS60」が日本上陸。その実力を“エコ”と“スポーツ”、ふたつのグレードで確かめた。

アクセル・オンでもぶつからない

「寒いなか、裸のままでかわいそうだよな」とは、『webCG』編集部のKさん。コースの先で、空気で膨らんだビニール製の人形が、北風に吹かれて震えている。

「クルマで跳ね飛ばされるよりいいんじゃないか」と思いながら、新型「ボルボS60」に乗り込む。助手席にはエンジニアの方。
「25km/hくらいで直進してください」
「ブツかる直前に、アクセルから足を離したほうがいいですか?」
「いいえ。踏んだままでお願いします」

思い出すのは、某部品メーカーが開催した体験試乗会である。新開発の衝突防止システムの恩恵で、対象物(このときはクルマ型の風船だった)の手前で停車するはずが、
ボヨヨ〜ン!
みごとに跳ね飛ばした……。

ボルボS60で人形に近づいていく。「衝突!」と思ったまさにその瞬間、ABSが作動して、驚くほどの急制動でクルマが止まった。
「1.5秒後に自動ブレーキが解除されて、通常のクリープが始まるので、ブレーキペダルを踏んでください」と隣から冷静な指示。足を置いたままだったアクセルから右足を移す。

ボルボの新しい安全機能「ヒューマン・セーフティ」を試している。これは、主に歩行者との衝突回避を狙った新装備で、グリル内のデバイスから発せられるレーダーと、ルームミラーのそばに設置されたカメラによって前方を監視。クルマが「危険!」と判断すると、メーターナセルのむこうに置かれたヘッドアップディスプレイを赤く点灯させてドライバーに警告し、場合によっては自動でブレーキをかける。時速35kmまでなら衝突を回避、時速80kmでも衝突スピードを減じ、ダメージを軽減してくれるという。

ヒューマン・セーフティは、どうやって「人間」を見分けているのだろうか?

運転席まわりの様子。写真は最上級グレード「T6 AWD R-DESIGN」のもので、計器やセンターコンソールのパネル、シフトノブなどに専用の意匠が施される。
運転席まわりの様子。写真は最上級グレード「T6 AWD R-DESIGN」のもので、計器やセンターコンソールのパネル、シフトノブなどに専用の意匠が施される。
流麗なサイドビューをもつ新型「ボルボS60」は、空気抵抗の小ささも自慢。燃費を考慮し、ボディ下のフロアパネルもフラットに整えられている。
流麗なサイドビューをもつ新型「ボルボS60」は、空気抵抗の小ささも自慢。燃費を考慮し、ボディ下のフロアパネルもフラットに整えられている。
安全技術「ヒューマン・セーフティ」こと「歩行者検知機能付き追突回避・軽減フルオートブレーキシステム」の実験風景。この新たな機能は、2011年2月から「V70」「S80」「XC60」「XC70」でも選べるようになった。
安全技術「ヒューマン・セーフティ」こと「歩行者検知機能付き追突回避・軽減フルオートブレーキシステム」の実験風景。この新たな機能は、2011年2月から「V70」「S80」「XC60」「XC70」でも選べるようになった。

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