【スペック】全長×全幅×全高=4670×1895×1370mm/ホイールベース=2780mm/車重=1740kg/駆動方式=4WD/3.8リッターV6DOHC24バルブターボ(530ps/6400rpm、62.5kgm/3200-6000rpm)/価格=1500万300円(テスト車=1673万2800円/アルティメイトオパールホワイト=52万5000円/BOSEプレシジョンサウンドシステム=120万7500円)

日産GT-Rエゴイスト(4WD/6AT)【試乗記】

スーパーカーの正しいあり方 2011.02.10 試乗記 日産GT-Rエゴイスト(4WD/6AT)
……1673万2800円
ただの“おしゃれゴージャス仕様”ではなかった! 「日産GT-R」のテーラーメイド仕様、エゴイストに試乗した。

ここをそんなに凝るなんて

2年ほど前、重要無形文化財(いわゆる人間国宝)に指定された輪島塗のエキスパートにお話をうかがったことがある。金粉や銀粉で描かれた絵の美しさもさることながら、何より驚いたのは漆を塗る工程の複雑さだ。
まずは気が遠くなるほどの時間をかけて下地(木地と呼ぶらしい)を整え、そこから漆を塗る作業に入る。漆を塗っては乾かし、乾かしては研ぎ、研いでは塗り、といった作業を繰り返す。輪島には下塗り専門の職人さんもいれば、上塗りの達人もいる。だから漆器は、完成までにさまざまな工房を渡り歩くことになる。場合によっては数カ月もかけて上塗りまで終えたところで、ようやく絵や紋様を描く加飾の過程に入る。

作り手こそ違うけれど、眼前のステアリングホイール中央でぬめっと輝く「GT-R」ロゴは同じような工程を経ている。GT-Rのテーラーメイド仕様「エゴイスト」のステアリングエンブレムは、輪島蒔絵なのだ。「凝ったことするなぁ」というのが第一印象。そして、「はたしてこのこだわりがユーザーに正しく伝わるのか?」というのが第二印象。輪島塗の現場を見ていなかったら、自分にはこのエンブレムの凄さが実感できなかったかもしれない。

いかにも柔らかそうな本革シートは、ドイツの工房で革を縫い込んで日本に送り返したもの。掌のひらでなでてみると、そのキメの細かさに驚く。腰掛けると、腰から背中にかけてがふんわりと包まれた。目と手のひらと腰で味わうシートだ。

スターターボタンをプッシュしてエンジンスタート、サイドブレーキを下ろして駐車場を出る。この時点ではまだ、「GT-Rの内装ゴージャス仕様だろう」ぐらいに思っていたのだけれど……。

内装のカラーは、合計20種類のコーディネイトから選ぶ。シートをはじめとする内装のベース部品をドイツの職人集団「シートン ミュルハイムA.D.ルール」に送り、手作業で革を縫い、貼り付ける。そして再び、日本に送り返されるという。専用の本革クリーナーとクロスを標準装備するという徹底ぶり。
内装のカラーは、合計20種類のコーディネイトから選ぶ。シートをはじめとする内装のベース部品をドイツの職人集団「シートン ミュルハイムA.D.ルール」に送り、手作業で革を縫い、貼り付ける。そして再び、日本に送り返されるという。専用の本革クリーナーとクロスを標準装備するという徹底ぶり。
ダブルとシングルのステッチを格子状に組み合わせたキルティングデザインのシート。
ダブルとシングルのステッチを格子状に組み合わせたキルティングデザインのシート。
光の加減で薄いピンク色に見えたり、淡い水色がかって見える複雑なボディカラーは、アルティメイトオパールホワイトというエゴイスト専用の特別塗装色。ちなみに、この色のオプション価格は52万5000円。栃木工場で、1台ずつ手作業で磨き込まれるという。
光の加減で薄いピンク色に見えたり、淡い水色がかって見える複雑なボディカラーは、アルティメイトオパールホワイトというエゴイスト専用の特別塗装色。ちなみに、この色のオプション価格は52万5000円。栃木工場で、1台ずつ手作業で磨き込まれるという。

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