横浜ゴムの新環境タイヤ2種を試す!

2011.02.08 自動車ニュース
 
横浜ゴムの新環境タイヤ2種に試乗!

横浜ゴムの新環境タイヤ2種を試す!

2011年2月1日に発売された「BluEarth RV-01」、そして3月に発売予定の「BluEarth-1 AAAspec」にいち早く試乗し、その性能を確かめた。

試乗会当日に行われた、二つのタイヤの転がり抵抗比較テスト。1回だけのテストではあるが、「DNA ECOS」の49.2mに対し、「BluEarth-1 AAAspec」は85.0mと大きく差がついた。
試乗会当日に行われた、二つのタイヤの転がり抵抗比較テスト。1回だけのテストではあるが、「DNA ECOS」の49.2mに対し、「BluEarth-1 AAAspec」は85.0mと大きく差がついた。
「BluEarth-1 AAAspec」のサイドウォールにはディンプルが。
「BluEarth-1 AAAspec」のサイドウォールにはディンプルが。
 
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■BluEarthがラインナップ拡充

2010年12月、横浜ゴムは低燃費タイヤシリーズ「BluEarth」ラインナップに二つの商品を追加した。タイヤラベリング制度で最高ランクの転がり抵抗性能「AAA」を誇る「BluEarth-1 AAAspec」と、ミニバン専用の「BluEarth RV-01」だ。2010年6月に発表された「BluEarth AE-01」同様、シリカやオレンジオイルを含む独自のコンパウンド「ナノブレンドゴム」や、トレッドパターン/構造を目的にあわせて最適化することで、低燃費を目指したものである。その詳細は発表のニュースをご覧いただくとして、さっそくBluEarth-1、BluEarth RV-01の実力をチェックするとしよう。

■シリーズナンバーワンの高性能

まずはBluEarth-1から。販売されるサイズが195/65R15と215/45R17の二つだけということからもわかるように、このBluEarth-1は、「プリウス」ユーザーにターゲットを絞ったもので、シリーズのイメージリーダーとしての役割を担う。見た目も奇抜で、サイドウォールにはゴルフボールを思い起こさせるディンプルが配される。もちろんこれは機能に裏付けられたデザインで、空気抵抗の低減に寄与するという。

試乗に先立ち、“恒例”転がり抵抗の比較テストが行われた。BluEarth-1とDNA ECOSを履いた「トヨタ・カローラアクシオ」をスロープから惰力で走らせ、その到達距離を競うというものだが、DNA ECOSが49.2mだったのに対し、BluEarth-1は85.0mと大きく差がついた。テストコースで計測したわけではないので、この数字そのものにこだわる必要はないが、これだけでもBluEarth-1の転がり抵抗の小ささには大いに期待できる。

実際の試乗は、215/45R17を履いたプリウスで行ったが、走り出してすぐ、タイヤの動きがとてもスムーズなことに圧倒される。というか、タイヤの存在が気にならないくらい、滑らかに転がっているという印象なのだ。巡航時にギアをニュートラルにして惰力走行したときも、なかなかスピードが落ちていかず、転がり抵抗の小ささが十分に体感できた。エンジンを使わずに走ることも多いハイブリッド車にとっては、ロードノイズの小ささもうれしい性能だ。乗り心地も快適で、低燃費だけでなく、ひとクラス上の快適性が手に入るという意味でも、このBluEarth-1に換える価値はあるだろう。

 
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■ミニバンユーザーに朗報

一方、BluEarth RV-01は、低燃費性能に加えて、ウエットグリップ性能やミニバン特有の“ふらつき”を抑える構造でユーザーにアピールする。

試乗会場では、BluEarth RV-01を履かせた「トヨタ・アルファード」を用いてウエットの定常円旋回に挑戦したが、DNA GRAND mapを履く場合に比べて、明らかにフロントの食いつきがよく、アンダーステアが小さい。安定性に不安もない。

また一般路では、「トヨタ・ヴェルファイア」と「フォルクスワーゲン・シャラン」を試乗。245/40R19を履くヴェルファイアが、19インチとは思えないほどマイルドな乗り心地を示したことに驚いた。もちろん、本来の低転がり抵抗性能についても、出足から軽快さが感じられることに加えて、真円度が高く、いかにもロスが少なそうなマナーも、ステアリングを握る身には実に気持ちがいい。直進性も文句なかった。

215/60R16サイズが装着されたシャランも同様の印象だが、標準装着タイヤに比べてロードノイズが小さく、また、舗装したての路面かと思えるほど、乗り心地が良いことには驚いた。

かつての低燃費タイヤといえば、燃費はいいが、乗り心地が硬かったり、グリップに不満があったり、あるいは、ロードノイズが目立ったりと、何かしらガマンを強いられることがあった。しかし、このBluEarth-1やBluEarth RV-01は、ガマンしなくてすむばかりか、快適さがアップするのだから、もはや拒む理由は見つからない。タイヤの交換時期が近い人には、選択肢のひとつとしてぜひお勧めしたい製品である。

(文=生方聡/写真=荒川正幸)

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