【スペック】全長×全幅×全高=4770×1735×1865mm/ホイールベース=2860mm/車重=1630kg/駆動方式=FF/2リッター直4DOHC16バルブ(147ps/5600rpm、21.4kgm/4400rpm)/価格=249万9000円(テスト車=318万6750円)

日産セレナ ハイウェイスター(FF/CVT)【試乗記】

これからの「ミニバン」の話をしよう 2011.02.07 試乗記 日産セレナ ハイウェイスター(FF/CVT)
……318万6750円

4代目に進化した「日産セレナ」に試乗。燃費性能や快適性に磨きをかけたという、最新ミニバンの仕上がり具合を確かめた。

堅実な需要アリ

この間「トヨタ・ラクティス」の記事を書いたときに、ガッキーの「家族でコンパクトカー。これって、アリ?」という問いに、「うん、アリだね」と答えてしまった。それは取りも直さず「ミニバンじゃなくたっていいじゃん!」という意味になるから、今回取り上げる「日産セレナ」にとっては厳しい話になる。とはいえ、5ナンバーミニバンというジャンルは今も堅実な需要があって、セレナは安定して年間8万台ほどの販売数を維持している。「3年連続ミニバン売上No.1」だが、ライバルたる「トヨタ・ノア/ヴォクシー」の合計数には及ばない。5ナンバーミニバンと書いたが、今回乗った「ハイウェイスター」はエアロパーツを付加したことでボディサイズが拡大し、3ナンバーとなる。マツダから日産にOEM提供されることになった「プレマシー」との位置関係は微妙だ。

両側スライドドアがウリだったのは、遠い昔の話。そういった劇的な変化をする余地はもう残っていないから、細部の「さらなる進化」がアピール点になる。ボディの大きさはほとんど変えられない中で、室内の広さをギリギリまで拡大。シートアレンジにも新たなアイデアを加えて、使い勝手も向上させる。そして、もっとも変化を見せやすいのがエコ性能だ。この分野は未開拓地も多く残っているから、新機軸を打ち出しやすい。

大手町近くでクルマを受け取ったので、箱根駅伝のコースをたどってみることにした。さすがにずっと下道で行くのはツライので、途中まで高速道路で移動し、実際のコースを走ったのは山登りの5区だけなのだが。運転席に座ると、メーターパネルのこぢんまりとしたたたずまいに気づいた。小さく平べったい形状は、存在感を強く主張してこない。速度やエンジン回転数ももちろん表示されるが、ディスプレイの中でわかりやすく示されるのはエコ関係の情報だ。その名も、「エコドライブナビゲーター」という。エコ運転しているかどうかが常に色によって示され、瞬間燃費や平均燃費もわかる。アイドリングストップと連携した機能もあって、運転中のエンジン停止の時間、そしてどれだけガソリンを節約できたかが数値で示される。

2010年11月に一新された「日産セレナ」。段付きのサイドウィンドウに先代モデルの面影が残る。開口部の高さと広さ(1308×802mm)が自慢の両側スライドドアは、一部グレードではプッシュボタン操作による開閉も可能となる。
2010年11月に一新された「日産セレナ」。段付きのサイドウィンドウに先代モデルの面影が残る。開口部の高さと広さ(1308×802mm)が自慢の両側スライドドアは、一部グレードではプッシュボタン操作による開閉も可能となる。
起毛織物とトリコットのコンビシートが特徴の、「ハイウェイスター」の内装。黒一色で“艶感”や“大人っぽさ”をうたう。
起毛織物とトリコットのコンビシートが特徴の、「ハイウェイスター」の内装。黒一色で“艶感”や“大人っぽさ”をうたう。
メーター内には、速度とエンジン回転数のほか、エコな運転の達成度やアイドリングストップ時間も表示される(ECOメーター)。
メーター内には、速度とエンジン回転数のほか、エコな運転の達成度やアイドリングストップ時間も表示される(ECOメーター)。
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