【スペック】F“SMART STOPパッケージ”:全長×全幅×全高=3885×1695×1500mm/ホイールベース=2510mm/車重=1020kg/駆動方式=FF/1.3リッター直4DOHC16バルブ(95ps/6000rpm、12.3kgm/4000rpm)/価格=135万円(テスト車=174万5745円/HIDセット=5万5650円/スマートエントリーセット=4万5150円/フロントフォグランプ=1万500円/Naviセット=23万1000円/SRSサイドエアバッグ&SRSカーテンシールドエアバッグ=4万2000円/ETCユニット=1万1445円)

トヨタ・ヴィッツF“SMART STOPパッケージ”/Jewela/RS【試乗記】

レベルアップした「普通」 2011.01.18 試乗記 トヨタ・ヴィッツF“SMART STOPパッケージ”(FF/CVT)/Jewela(FF/CVT)/RS(FF/CVT)
……174万5745円/178万2205円/210万905円

フルモデルチェンジで3代目となった、トヨタのコンパクトカー「ヴィッツ」。より幅広いユーザーにアピールしたいという、新型の走りと乗り心地をリポートする。

軽快な加速、いや本当に軽かった

試乗会場が東京のど真ん中だったので、混雑の中を走ることになる。山道をビュンビュン飛ばすよりも実際の使われ方に即した状況だから、「ヴィッツ」をテストするにはふさわしいわけだ。

とはいえ、運良く前が開ける僥倖(ぎょうこう)に接すると、右足に力を込めてしまうのは人情である。そこで得られた加速感は、ちょっと意外だった。1.3リッターのエンジンにCVTの組み合わせだから、極端にパワフルなわけではない。しかし、すーっと軽やかに速度を増していく感覚が、とても心地よかったのだ。軽快であることは、コンパクトカーにとっての美質である。

あとで資料を見ると、本当に軽かった。車重(オプション含まず)はぴったり1000kgで、これは頑張った数字である。何も付いていない仕様のモデルなら990kgで、1リッターエンジンならば970kgになる。走りはもちろんのこと、燃費にも大きな影響を及ぼす車重の低減が大きな課題であることは間違いない。でも、軽量化なんて、あらゆる方法をやり尽くしている。劇的に効果をあげる手段は残されていない。エンジニアに話を伺うと、「細かいことの積み重ねです」という答えが返ってきた。

たとえば、ハイテン(高張力鋼板)比率を49パーセントから50パーセントに引き上げたとのこと。たった1パーセントかと思うが、素材の見直しも行った結果、合計7kgの減量に貢献しているそうである。

室内スペースの拡大に関しても、ハッチドアのストライカーの形状を見直すことで数ミリ稼いだりという、なんとも涙ぐましい努力が行われていたのだ。コンパクトカーの最前線では、そこまでしなくてはならない。なにしろ、王者「ホンダ・フィット」やタイ製「日産マーチ」と戦い、さらには“TNP”の「ダイハツ・ムーヴ」だって相手にすることになるのだから。

左右対称型だった先代モデルから一転、左右非対称型とされた3代目「ヴィッツ」のインテリア。これまでより男性ユーザーに強くアピールすべく、コクピット感を意識したデザインを採用したという。
左右対称型だった先代モデルから一転、左右非対称型とされた3代目「ヴィッツ」のインテリア。これまでより男性ユーザーに強くアピールすべく、コクピット感を意識したデザインを採用したという。
リアビュー。エクステリアも、エッジの利いた躍動感のあるデザインで大幅にイメージチェンジが図られた。
リアビュー。エクステリアも、エッジの利いた躍動感のあるデザインで大幅にイメージチェンジが図られた。

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