【スペック】IS F:全長×全幅×全高=4660×1815×1415mm/ホイールベース=2730mm/車重=1690kg/駆動方式=FR/5リッターV8 DOHC32バルブ(423ps/6600rpm、51.5kgm/5200rpm)/価格=790万円(テスト車=832万3150円/プリクラッシュセーフティシステム+レーダークルーズコントロール=14万7000円/クリアランスソナー=4万2000円/室内パネル シルバリースターリングファイバー=3万9900円/“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム)=19万4250円)

レクサスIS250 Fスポーツ(FR/6AT)/レクサスIS F(FR/8AT)【試乗記】

レクサスが見えてきた 2011.01.12 試乗記 レクサスIS250 Fスポーツ(FR/6AT)/レクサスIS F(FR/8AT)
……502万5000円/832万3150円

控え目を旨とするレクサスの個性は、いまひとつ伝わりにくい。けれども、「レクサスIS」シリーズのスポーティ仕様2台は、このブランドの個性を明確に伝えてくれた。

白河の清きに……

2010年8月にマイナーチェンジを受けた「レクサスIS」シリーズのスポーティ仕様2台にまとめて乗る機会を得た。欧米メーカーと同じようにレクサスはイヤーモデルを設定しているので、今回試乗した2台は年次改良を受けた2011年モデルという呼び方もできる。

1台がISシリーズの新グレード「IS250 Fスポーツ」、もう1台が423psの5リッターV8エンジンを積む「IS F」。「Fスポーツ」には318psの3.5リッターV6搭載の「IS350 Fスポーツ」という“特盛り”もラインナップされるけれど、今回試乗したのは215psの2.5リッターV6を載せた“並盛り”仕様だ。

この2台に乗りながら、日本におけるレクサスブランド(およびレクサスIS)のデビューから5年、「このクルマでしか味わえない個性」が明確になってきたと感じる。
それは、ひと言でいえば透き通ったドライブフィール。エンジンも足まわりも「俺が俺が」と主張するわけではないけれど、ふと気が付くと「いい仕事してますね」と思える。淡麗辛口の乗り味だ。

このすっきり澄んだ味を物足りないと捉える向きもあるでしょう。「白河の清きに魚も住みかねて」とでも言いましょうか。けれどもこの繊細なフィーリングは、少なくとも欧米のプレミアムブランドのバターをたっぷり使った“こってり味”のまねではない。
そして2011年モデルのレクサスISシリーズに触れると、“薄味の高級車”というチャレンジが成功しつつあることが感じられる。特に最初に試乗したIS250 Fスポーツは、これまで乗ったレクサス車の中で一番と言ってもいいぐらい気に入った。

「IS250 Fスポーツ」。メッシュ状のフロントグリルは、「Fスポーツ」専用デザイン。フロントバンパー左右のスポイラーも専用装備。
「IS250 Fスポーツ」。メッシュ状のフロントグリルは、「Fスポーツ」専用デザイン。フロントバンパー左右のスポイラーも専用装備。
「Fスポーツ」のフロントシート。標準は一部にファブリックを用いた本革スポーツシートだが、テスト車には専用のセミアニリン本革スポーツシートがオプションで装備。掛け心地、ホールド性ともに良好。シートカラーはブラックのみ。
「Fスポーツ」のフロントシート。標準は一部にファブリックを用いた本革スポーツシートだが、テスト車には専用のセミアニリン本革スポーツシートがオプションで装備。掛け心地、ホールド性ともに良好。シートカラーはブラックのみ。
「IS F」のシートは、標準でセミアニリン本革スポーツシートが備わり、運転席に加え助手席にもシートヒーターが標準装備される。シートカラーはホワイト&ブラック(写真)とブラックの2種類から選べる。
「IS F」のシートは、標準でセミアニリン本革スポーツシートが備わり、運転席に加え助手席にもシートヒーターが標準装備される。シートカラーはホワイト&ブラック(写真)とブラックの2種類から選べる。

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