小さな高級車、「アウディA1」が登場

2011.01.11 自動車ニュース
「アウディA1」
小さな高級車、アウディ「A1」が登場

小さな高級車、「アウディA1」が登場

アウディジャパンは2011年1月11日、サブコンパクトセグメントのニューモデル「A1」を発表した。

「このクラスでは類を見ないクオリティ」であるとA1を評価する、アウディジャパンの大喜多寛代表取締役社長。2011年は4000台の販売を目標としている。
「このクラスでは類を見ないクオリティ」であるとA1を評価する、アウディジャパンの大喜多寛代表取締役社長。2011年は4000台の販売を目標としている。

小さな高級車、「アウディA1」が登場の画像

■小さなボディにアウディらしさを凝縮

アウディのラインナップのなかで、最も若い数字が与えられた「A1」は、文字どおりアウディの新しいエントリーモデルとして誕生したコンパクトカーだ。「A3スポーツバック」よりもさらに小さい3970mmの全長と3ナンバーサイズのワイドなボディに、ひと目でアウディとわかるフロントマスクとアーチ状のルーフラインを手に入れたA1は、ボディサイズとは裏腹に非常に強い存在感を放つ。航空機をイメージしたというインテリアはアウディらしい上質さにあふれ、また最新のHDDナビゲーションシステムを標準装着するなど、“小さな高級車”にふさわしい内容に仕上がっている。

パワートレインには、1.4リッター直噴ターボ(122ps)とデュアルクラッチギアボックスの7段Sトロニックを採用し、前輪を駆動する。日本で販売されるアウディとしては初めて、アイドリングストップ機構を搭載し、19.4km/リッターの10・15モード燃費を達成。エコカー減税(50%減税)対象車となった。

ラインナップは、ベースモデルの「1.4 TFSI」(289万円)に加えて、スポーツシートやスポーツサスペンション、16インチタイヤなどのオプションをひとまとめにした「スポーツパッケージ」装着モデル(15万円高)、さらに専用エアロキットや17インチタイヤを上乗せした「コンペティションパッケージ」装着モデル(スポーツパッケージとあわせて44万円高)を選ぶことができる。なお、A1の後席は二人分で、乗車定員は4名となる。

■個性派に“コントラストルーフ”

ヨーロッパではサブコンパクトセグメントに区分されるA1は、全長こそ3970mmと短いが、全幅1740mmのワイドボディと立体的なデザインのシングルフレームグリル、最近のアウディデザインには欠かせないLEDポジションランプ(オプション)などのおかげで、フロントから見るかぎり、兄貴分のA3スポーツバックに負けない存在感がある。一方、ボリューム感あふれるリアビューやアーチ状のルーフラインが、ダイナミックな印象を強めている。

さらに個性をアピールしたい人には、ルーフアーチ部分がボディカラーと別色にペイントされる“コントラストルーフ”が用意されている。たとえば、レッドのボディにシルバーのルーフアーチや、ホワイトのボディにグレーを組み合わせることが可能。ただし、このコントラストルーフはスポーツパッケージ装着モデルだけに用意されるオプションなので、オプション費用の6万円に加えて、スポーツパッケージの15万円が必要になる。

航空機をイメージしたというコックピットは、水平基調のダッシュボードが飛行機の翼を、丸いエアベントがエンジンのタービンを表現している。エアベントのカバーは、ベースグレードがマットブラック、スポーツパッケージ装着モデルでは光沢のあるブラックとなるが、オプションのカバー(グレー、レッド、グリーン、ベージュ)も選択可能だ。

■19.4km/リッターの低燃費

クルマの基本部分、たとえば、前:マクファーソンストラット、後:トーションビームのサスペンションや、電動油圧式のパワーステアリングなどは、「フォルクスワーゲン・ポロ」と共通の設計。駆動方式も前輪駆動で、フルタイム4WDの“クワトロ”は本国でも用意されていない。

A1にはESP(エレクトロニック・スタビリゼーション・プログラム)が標準装着となるが、その機能の一部として、電子制御アクスルディファレンシャルロックが搭載される。これは、フォルクスワーゲン・ポロGTIの“XDS”と同じ機構で、コーナリング時にフロント内輪に軽くブレーキをかけることで、アンダーステアを軽減させるというものだ。

パワートレインは、A3スポーツバックでおなじみの1.4リッター直噴ターボと7段Sトロニック。もともと高効率・高性能が自慢の組み合わせだが、A1ではアイドリングストップ機構を追加することで、19.4km/リッターの低燃費を実現し、平成22年度燃費基準+20%を達成。4つ星の低排出ガス性能とあいまって、エコカー減税(50%減税)の対象となった。


小さな高級車、「アウディA1」が登場の画像
トランクルームは270リッターの容量。リアシートは分割可倒式となっており、ワンタッチで荷室を拡大することができる。
トランクルームは270リッターの容量。リアシートは分割可倒式となっており、ワンタッチで荷室を拡大することができる。

■最新のインフォテインメントシステムを搭載

エントリーモデルといっても、上級モデル顔負けの装備が用意されるのもA1の特徴だ。レザーステアリングやオートエアコンはいうまでもなく、オーディオとHDDナビゲーションを統合した「MMI(マルチメディアインターフェース)」も標準装備。しかも、新型「A8」に搭載された最新世代が採用され、タッチパッドこそ省かれているが、さらに使いやすくなったコントロールスイッチや音声認識機能、ブルートゥースを使ったハンズフリー機能/携帯音楽プレーヤー再生機能などが利用できる。

また、レザーシートをはじめ、BOSEサラウンドサウンドシステム、大型のスライディングルーフなど、オプション装備も充実。あれもこれもと選ぶと、車両価格は300万円台後半にふくれあがるが、上級モデルから乗り換える“ダウンサイザー”には喜ばれそうだ。

コンパクトな3ドアハッチバックということで、比較的若いユーザーや、子育てが一段落した層がターゲットとなるはずだ。ライバルとしては強豪の「ミニ」や「アルファ・ロメオ ミト」が挙げられるが、このところ勢いに乗るアウディにだけに、このA1がさらなるシェア拡大の起爆剤になる可能性は高いだろう。

(文=生方聡)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

A1の他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事 ホームへ戻る