【スペック】Xリミテッド:全長×全幅×全高=3395×1475×1635mm/ホイールベース=2455mm/車重=810kg/駆動方式=FF/0.66リッター直3 DOHC12バルブ(52ps/7200rpm、6.1kgm/4000rpm)/価格=132万円(テスト車=134万1000円/ボディカラー=2万1000円)

ダイハツ・ムーヴXリミテッド(FF/CVT)/ムーヴカスタムRS(FF/CVT)【試乗記】

魅力ある軽自動車とは 2011.01.07 試乗記 ダイハツ・ムーヴXリミテッド(FF/CVT)/ムーヴカスタムRS(FF/CVT)
……134万1000円/153万2000円

5代目へと進化したダイハツの主力車種「ムーヴ」。近い将来、軽自動車が置かれる環境に向けて、ダイハツが動き始めた。

軽はツライよ

外観はあまり変わってないように見える新型「ムーヴ」だが、実はいろいろな意味で見どころの多いクルマである。その中から何かひとつ象徴的なものを挙げろと言われたら、やはり27.0km/リッター(10・15モード)を達成した燃費ということになるだろう。「トヨタ・プリウス」が燃費38km/リッターをうたい、純ガソリン車の「日産マーチ」にしたって26km/リッターを実現している中ではそれほど“スーパーな性能”には見えないかもしれないが、そこに込められた意味合いは数字以上に大きい。

近い将来、軽自動車が遭遇しそうな大きな試練は、例の「環境自動車税」というやつだろう。総務省が2010年11月に発表したところによれば、この新税は自動車税・軽自動車税(地方税)と自動車重量税(国税)を一本化することによって生まれる地方税であり、課税の基準を「環境」、すなわちCO2排出量(燃費)と排気量に改めるとされた。

しかもだ、この新税の導入を機に軽自動車の税負担を引き上げ、登録車(リッターカーなどの小型車)との格差を縮小することが明言されていた。「あなたはなぜリッターカーではなく軽を買っているのですか」と聞かれて、「維持費が安いから」と答える人はおそらく相当いると思われる。税負担が重くなった軽自動車に残る魅力とは何だろうか。
この新税は結局2012年4月の導入が事実上見送られたが、軽には維持費の安さだけではない、クルマとしての魅力の強化が求められていることがあらためて浮き彫りになったように思う。

その試練の軽自動車新時代に向けたダイハツの一撃が100万円を下回る価格設定と30km/リッターを実現するという2011年発売予定の「e:S(イース)」と見られる。しかしその“前哨戦”だからといってムーヴで手を抜いていいわけがない。いわゆるスペース系軽自動車のエース的存在であるムーヴを見れば、今後のダイハツの方向性がはっきりと見えてくるはずだ。

運転席まわりの収納が充実した新型。運転席側アッパーボックスの容量がアップしたほか、助手席側にもアッパーボックスが新たに採用された。
運転席まわりの収納が充実した新型。運転席側アッパーボックスの容量がアップしたほか、助手席側にもアッパーボックスが新たに採用された。
インテリカラーは「ムーヴ」がベージュ、スポーティ仕様の「ムーヴカスタム」はブラック(写真)となる。
インテリカラーは「ムーヴ」がベージュ、スポーティ仕様の「ムーヴカスタム」はブラック(写真)となる。
 
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