「スズキ・ソリオ」がフルモデルチェンジ

2010.12.24 自動車ニュース

「スズキ・ソリオ」がフルモデルチェンジ

「スズキ・ソリオ」がフルモデルチェンジ

スズキは2010年12月24日、コンパクトハイトワゴンの「ソリオ」をフルモデルチェンジし発表した。2011年1月7日より販売を開始する。

■両側スライドドアの採用でイメージ一新

スズキの人気軽ワゴン「ワゴンR」の登録車版として、ワイドボディの「ワゴンRワイド」が登場したのが1997年のこと。その後、「ワゴンRプラス」、「ワゴンRソリオ」と名前を変え、2005年からは「ソリオ」として販売されてきたコンパクトハイトワゴンがフルモデルチェンジした。

新型ソリオは、名実ともにワゴンRからの決別を図るべく、新開発のプラットフォームと両側スライドドアのボディを採用。全高1765mmの長身を特徴としながらも、ワゴンRとは明らかに違うスタイルに変身している。パワートレインは、すでに「スイフト」に搭載されている1.2リッター直4DOHCエンジンと副変速機付CVTの組み合わせで、10・15モード燃費は20.0km/リッター〜22.5km/リッターを達成する。

ラインナップはFFが「G」(138万2850円)、「X」(150万9900円)、「S」(162万4350円)の3グレード、4WDは「X」(163万2750円)、「S」(174万7200円)の2グレードで、年間販売目標台数は1万2000台。スイフトに次ぐモデルとして、登録車市場でのスズキのシェア拡大を狙う。

フロントシートはセンターウォークスルー可能。助手席下にはシートアンダーボックスが備わる。
フロントシートはセンターウォークスルー可能。助手席下にはシートアンダーボックスが備わる。
「X」「S」グレードのリアシートは、左右それぞれが独立してスライドできる。
「X」「S」グレードのリアシートは、左右それぞれが独立してスライドできる。

■脱ワゴンR

旧型ソリオは、名前にこそワゴンRを外したとはいえ、デザインを見ればワゴンRとの関係が一目瞭然(りょうぜん)だった。しかし、新型は見事に“脱ワゴンR”が図られており、まったく新しいモデルに生まれ変わっている。

旧型に比べて全長は165mm伸びて3710mmとなったが、全幅は旧型と同じ1620mmをキープ。そして、全高は100mm高い1765mmに。しかし、水平基調のフロントグリルやリアコンビランプ&ガーニッシュ、前後バンパーのデザインなどの採用によってワイド感を強調することで、均整の取れたフォルムを手に入れている。

旧型と大きく違うのが、両側スライドドアを採用したことで、同社の軽乗用車「パレット」同様、低いステップ高と余裕あるドア開口幅/高さが特徴である。リモコンキーでも開閉可能なパワースライドドアは、最上級グレードのSでは両側に、G、Xでは左側(助手席側)に採用。半ドア状態から自動でドアを閉じるスライドドアクローザーは全車に標準装備される。


「スズキ・ソリオ」がフルモデルチェンジの画像
リアシートは5:5の分割可倒式。
リアシートは5:5の分割可倒式。

■クラストップの広い室内空間を実現

一方、ソリオのキャビンは、室内長2130mm(X、Sは2100mm)、室内高1345mmと余裕あるスペースを確保。スズキの調べによれば、コンパクトハイトワゴン(排気量1.5リッター以下、全高1550mm以上の2列5ドアワゴン)のなかでは、クラストップの広さを誇るという。

インストゥルメントパネルは、T字型の丸みを帯びたフォルムを特徴とし、インパネシフトの採用でサイド/前後のウォークスルーを可能としている。低くフラットなフロアのおかげで車内の移動が容易で、後席の足元スペースにもゆとりがある。リアシートは左右独立してリクライニングが可能なうえ、「X」「S」では165mmのロングスライド機構が搭載される。

荷室は、低い位置から開くテールゲートの採用により、荷物の積み下ろしが楽なうえに、ワンタッチで倒せるリアシート(X、S)やシートバックが前に倒せる助手席など、必要に応じて簡単に荷室が拡大できるのが便利。さらに、ラゲージアンダーボックスや助手席シートアンダーボックスなど、小物収納スペースを各所に設けることで使い勝手を高めている。


「スズキ・ソリオ」がフルモデルチェンジの画像
すべてのグレードに標準装着される、14インチの低転がり抵抗タイヤ。
すべてのグレードに標準装着される、14インチの低転がり抵抗タイヤ。

■全車エコカー減税対象車に

クラストップの広い室内空間とともに、スズキが目指したのが、クラストップの低燃費だ。自然吸気の1.2リッター直4DOHCエンジンは、すでにスイフトでおなじみのもので、吸気側、排気側ともにVVT(可変バルブタイミング機構)を採用し、最高出力91ps/6000rpm、最大トルク12.0kgm/4800rpmを発生する。

組み合わされる副変速機付CVTは、コンパクトなサイズにもかかわらずワイドなギア比を実現する。さらに、Dレンジで停車しているときに自動的にニュートラルに切り替える制御を採用し、FFの「G」なら22.5km/リッター、FFの「X」「S」では21.0km/リッター、4WDの「X」「S」でも20.0km/リッターの10・15モード燃費を達成、全車エコカー減税75%減税対象車となった。

このように、とりたてて目新しいところはないが、人気モデルの長所を持ち寄ることで、無難にまとめ上げたスズキ・ソリオ。軽自動車からのステップアップ組やスライドドアに慣れ親しんだミニバンユーザーをうまく取り込もうというのが狙いだが、果たしてそのもくろみは成功するか?

(文=生方聡)

この記事の大きな画像を見るためには、画像ギャラリーをご覧ください。

ソリオの他の画像を見るためには、写真一覧をご覧ください。

関連記事 ホームへ戻る